国の強制隔離政策で差別を受けたハンセン病元患者の家族が起こした国家賠償請求訴訟で原告団長を務め、同和教育の草分け的存在としても知られた元九州産業大教授の林力(はやし・ちから)さんが8日、胃がんのため死去した。101歳。葬儀は11日午前11時、福岡市城南区友丘3の3の13の妙泉寺。喪主は長女古長美知子(こちょう・みちこ)さん。
1924年、長崎県生まれ。ハンセン病患者だった父親は国の隔離政策により鹿児島県鹿屋市の国立ハンセン病療養所「星塚敬愛園」に入所し、四半世紀近く隔離されたまま67歳で亡くなった。自身も近所から「腐れの子」と言われるなど差別に苦しんだが、74年に著書で患者の子であることを公表した。
2016年提訴のハンセン病家族訴訟では、差別被害の深刻さから大半の原告が匿名で裁判に加わったが、実名で原告団長を務めた。19年の熊本地裁判決はハンセン病元患者家族への差別に対する国の責任を認め、そのまま確定。当時の安倍晋三首相が謝罪し、元患者家族に最大180万円を支給する補償法と、家族への差別の解消を明記した改正ハンセン病問題基本法の成立につながった。
また同和教育に生涯をささげ、1961年に発足した福岡県同和教育研究協議会では初代会長を務めた。全国同和教育研究協議会の副委員長なども歴任し、各地で講演活動を続けた。
国光外務副大臣、事実誤認と陳謝=「質問通告遅い」投稿、野党抗議
高市早苗首相が7日午前3時すぎから衆院予算委員会答弁の勉強会を開いたことを巡り、立憲民主党は10日、「間違った情報の拡散」があったとして自民党に抗議した。同党の国光文乃外務副大臣が「野党の質問通告が遅い」とX(旧ツイッター)に投稿したことを受けた対応。国光氏は事実誤認を認め、陳謝した。
国光氏は7日のXへの投稿で、国会の質問は2日前の正午までに通告するルールがあるとして「どれほどの野党議員が守っているか」と指摘。インターネット上で立民などに「期限を守れ」などと非難が相次いだ。
これを受け、衆院議院運営委員会の野党筆頭理事を務める立民の吉川元氏は10日、与党筆頭理事の自民の村井英樹氏と会談し、現在はルールが「速やかな質問通告に努める」と改められていることを確認した。村井氏は記者団に対し、野党の質問は予算委前日の6日正午ごろまでに通告されていたとも説明した。
木原稔官房長官は10日の記者会見で、国光氏に注意したと明らかにした。国光氏はXで「当方の投稿は事実誤認であり、撤回する。関係者の皆さまにおわびする」と表明した。 [時事通信社]
政府、省庁支給分の給与削減決定 「身を切る改革」で閣僚
政府は、高市早苗首相を含む閣僚の給与について、国会議員の歳費を超える省庁からの上乗せ支給をなくす方針を決めた。「身を切る改革」をアピールする狙い。関係者が10日明らかにした。11日の給与関係閣僚会議で正式に決定する。
省庁からの給与を「当分の間、支給しない」とした給与法改正案も近く閣議決定し、今国会での成立を目指す。
議員歳費は月額129万4千円で、閣僚には省庁からの支給分が上乗せされる。内閣官房などによると、上乗せ分は首相115万2千円、閣僚48万9千円。ただ前政権でも閣僚は給与を一部返納しており、実際の支給額は首相約39万円、閣僚約11万円だという。
クマ被害は「災害級」に マイクロチップを埋め「個体数を的確に把握」で対策も…クマが賢くなった?猟師が初めて見た光景とは【Nスタ解説】
クマによる人的被害が後を絶ちません。10日も各地でクマが目撃され、富山県や山形県でも緊急銃猟で駆除が行われました。クマとどう向き合うのか、ある自治体の対策が注目されています。
相次ぐクマ被害 注目される兵庫県の対策
井上貴博キャスター: 短期的な視点では自衛隊や警察の皆さんに頼るという対策が可能ですが、中長期的には自治体が何か知恵を絞る必要があるでしょう。何かヒントはないかと調べてみると、ある自治体の対策に行き着きました。
JNNのまとめによると、クマによる被害は10日時点でけが人が206人。亡くなった方は13人と、2006年からの統計開始後、過去最多となっています。
クマによる被害の統計を取り出したのは結構最近だということから、日本はクマのことを案外よくわかっていないのではないかというところにも行き着きました。
“災害級”のクマ被害となっていますが、兵庫県が行っているクマ対策に注目しました。個体数の正確な把握をする対策です。
まず、仕掛けた檻の中にクマが入ったら、麻酔で眠らせます。その眠らせたクマの首根っこのところをぐっと掴んで、1頭1頭にマイクロチップを入れていきます。
このマイクロチップを入れることで、クマの正確な個体数を管理していきます。どうやって管理していくのでしょうか。
個体数を把握「駆除か放つか適切な判断ができる」
檻を設置して、年間何十頭と捕獲します。その捕獲したクマ全頭にマイクロチップを入れていきます。そして、山に放ちます。翌年、罠を設置して捉えたクマの中でマイクロチップが入っているクマが多ければ、全体のクマの頭数は少ないだろうということが推測できます。
逆に、捕獲したクマの中にマイクロチップが埋まっているクマが少ないとなると、全体の数は増えたのではないかと推測できます。
これを20年間繰り返していくと、延べ3500頭ぐらいにマイクロチップを入れているので、もう少し細かく個体数の差が把握できるようになります。
兵庫県立大学の横山真弓教授によると、正確な個体数を把握することで「クマが増加傾向であれば駆除する」。ただ、単に駆除するのではなく、何頭ぐらい駆除するかを計算できるので、「減少傾向なら山に放すという適切な判断ができる」ということです。
兵庫県が行っているのは、クマを駆除して数を減らそうということではなく、クマを保護するためにしっかりと管理していくという対策です。
スポーツ心理学者(博士)田中ウルヴェ京さん: 実態調査ということですよね。数だけでなく、おそらくこの場所に、このマイクロチップを埋めたクマが増えたのなら…など、地域によっても対策は変えられますよね。
また、マイクロチップのデータの精度によって、違う実態調査もできるようになると思うので、クマと人間との共存のためにもいいことですよね。
井上キャスター: 驚いたのは、兵庫県がこの取り組みを始めると毎年15%程度、クマが増えているということです。単純計算すると、5年で2倍になります。
兵庫県でこのような実態がわかったものの、他の自治体では人が足りないこともあり、この対策を行えていません。また、クマの生息場所は広いので、行うお金もありません。
知恵を絞って兵庫県のような取り組みを他の自治体でどうできるのかというのは今後の話なのかもしれません。
猟師が初めて見た光景 クマは知恵をつけている?
井上キャスター: もしかすると、クマがいろいろと知恵をつけているかもしれないという話もあります。
北海道猟友会砂川支部長の池上治男さんは、40年以上猟師をしていて初めて見た光景があるといいます。
2025年7月の北海道・砂川市にて、クマが檻の中に入ろうとしていたのですが、クマは檻の上にいたというのです。
檻の中に餌が入っているのでクマが中に入れば捕獲できるのですが、仲間が捕獲されているのを見て学習したのか、クマも知恵をつけているようなので、人間もいろいろと対策を考えなければいけません。“イタチごっこ”というところも見えてくるわけです。
田中ウルヴェ京さん: 当然、動物ですから学ぶ可能性はありますよね。ただ、お子さんや高齢者が住んでいる場所の近くにクマが来ています。森の中にどのような食べ物をちゃんと残しておくかなど、本当にいろいろな対策をやらなければならないということですよね。
井上キャスター: どう共存していくのかというところが、本当に問われる時代なんだろうと思います。
======== <プロフィール>
田中ウルヴェ京さん スポーツ心理学者(博士) 五輪メダリスト 慶応義塾大学特任准教授 アスリートの学び場「iMiA(イミア)」主宰
名古屋主婦殺害の安福久美子容疑者、一転黙秘…逮捕直後は容疑認め「申し訳ないと思っている」
名古屋市西区で1999年11月、高羽(たかば)奈美子さん(当時32歳)が刺殺された事件で、殺人の疑いで逮捕された安福久美子容疑者(69)が愛知県警の調べに対し、黙秘に転じたことが、捜査関係者への取材でわかった。
捜査関係者によると、安福容疑者は10月30日の出頭時から逮捕直後は、容疑について「合っています」と認めていた。奈美子さんに対しては「申し訳ないと思っている」と謝罪の意思を示し「26年間、毎日不安だった」と供述していた。だが、その後は供述を拒み、黙秘に転じたという。
安福容疑者は、奈美子さんの夫の悟さん(69)と高校の同級生で、同じ部活動に所属していた。奈美子さんとは面識がなかったとみられる。
夜間に入院患者が危篤になっても「家族に連絡しないこと」…殺人隠ぺい事件の病院に独自ルール
青森県八戸市のみちのく記念病院で起きた患者間殺人隠蔽(いんぺい)事件に絡み、夜間に入院患者が危篤になった場合を想定し、病院が「医師が出勤するまで家族に連絡しない」とする独自ルールを設けていたことが内部資料などでわかった。医師が夜間の危篤患者に対応していないことを隠すための運用とみられる。病院職員によると、2023年3月の事件後も同様の対応は続いていた。
〈急変時、家族への連絡はドクターが来てから。先に会わせない〉〈呼吸停止時は「血圧が下がってきて危険な状態」と説明する〉
看護師が作った業務用メモには、医師不在時に患者が危篤になった場合の対応が記されている。病院のある職員は「この運用は事件の10年くらい前から続いていた」と証言する。
この職員によると、きっかけは、過去に入院患者の容体が悪化した際、主治医の石山哲被告(60)(犯人隠避罪で起訴)が病院におらず、家族に非難されたことだった。石山哲被告が病院に姿を見せたのは、病院側からの連絡で家族が到着した後だったという。
これ以降、夜間に入院患者が危篤になったり、死亡したりしても、すぐに家族に知らせない運用がまかり通るようになった。医師が病院に到着するまでの時間を稼ぐためだった。
病院は、医師住宅が近接しているとして県から当直医の配置を免除されていた。緊急時に医師が駆けつけることが前提だ。しかし、複数の職員は「医師が夜間の死亡診断をしなくても済むように、『みとり医』を配置していた」と証言する。
みとり医は、夜間や休日に死亡診断を担う。病院は遅くとも2010年代以降、少なくとも3人を配置していた。医師免許は持っているが、いずれも高齢で認知症の症状などもあり、実際には正確な診断などはできなかったとされる。
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患者間殺人隠蔽事件は、23年3月12日深夜から13日にかけて起きた。石山哲被告の兄で当時院長の石山隆被告(62)も犯人隠避罪で起訴された。石山隆被告の公判では、事件当時の対応も明らかになっている。
検察側が公判で読み上げた看護師らの供述調書によると、殺害された男性が相部屋の男から暴行を受け、血まみれで見つかった際、石山隆被告は病院におらず、電話で報告を受けた。家族に連絡しようとする看護師がいることを聞きつけたとみられ、治療に当たる看護師に対し、「『家族を呼べ』と言っているのはどこのどいつだ。連絡したら大騒ぎするのは目に見えているだろ」と激怒した。
この看護師は電話で、男性の主治医だった石山哲被告にもけがの深刻さを伝えた。しかし、「じゃあ、よろしく」と告げられ、石山隆被告からも「後はよろしく」と言われた。「私たちに丸投げで2人とも病院に来ることはないのかな」と思ったという。
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公判での検察側冒頭陳述などによると、殺害された男性は13日午前7時半頃に心肺停止状態になった。しかし、病院職員が妻に電話したのは午前10時過ぎ。両被告が出勤した後だった。さらに、別の看護師は妻に「男性は転んだ」とうそを伝えた。石山哲被告は家族と面会せず、死亡時の経緯も説明していなかった。
職員によると、病院では夜間や休日に患者の容体が急変しても医師と連絡がつかず、医師の指示がないまま看護師が医療行為をしていた。両被告が25年2月に逮捕されるまで、常態化していたという。
「院内殺人の隠蔽や家族への対応などは、病院の日常的な運用の延長だったのだろう」。捜査関係者はこうした見方を示している。
日光「いろは坂」駐車場閉鎖 渋滞緩和に一定の効果 100分短縮も
栃木県は7日、紅葉期の渋滞が問題化している日光市の「いろは坂」にある県営の明智平駐車場を試験的に閉鎖した実証実験について、渋滞を緩和する一定の効果が見られたと明らかにした。通過時間を100分以上短縮するケースも確認された。
県は3連休だった今月1~3日に同駐車場を閉鎖。交通量が最大だった連休中日の2日と、前年の中日を比較した。県交通政策課によると、午前中に路線バスがいろは坂(全長9.5キロ)を通過するのに要した平均時間は59分で、前年の2時間48分から100分以上短縮された。
一方、2日午後については激しい混雑が発生。中禅寺湖周辺の駐車場が飽和状態となり渋滞が発生したとみられるという。県は実験の検証を進め、渋滞緩和に取り組むことにしている。
いろは坂は日光市街地から中禅寺湖に続く道で、つづら折りの山道で知られる。同駐車場はつづら折りが終わる付近にあり、入ろうと待機する車列ができて車の流れを妨げていると指摘されている。【池田一生】
小沢一郎氏、高市氏の今後「最大の敵」に8文字で言及「野党でも自民党内の反対勢力でもなく…」
立憲民主党の小沢一郎衆院議員が9日までにX(旧ツイッター)を更新。高市早苗首相の今後における「最大の敵」に言及した。
小沢氏は、高市氏が7日の衆院予算委員会で、過去の植民地支配などを謝罪するなどした「村山談話」を含む歴史認識に関する歴代内閣の立場を「これからも引き継いでいく」などと発言したことなどを、高市氏の過去の「村山談話」に関する発言を紹介しつつ報じた、毎日新聞のネット記事を添付。
「今後、高市総理が政権運営をしていく上で「最大の敵」となるのは、実は野党でも自民党内の反対勢力でもなく、過去の自分の言動ということになるのではないか?全部嘘だったということにもなりかねない」と指摘した。
「クマ外傷」の衝撃的な実態…人身被害の75%は人里で発生している
【役に立つオモシロ医学論文】
近年、都市部に人口が集中する一方、地方では人口が大きく減少しており、野生動物の生息範囲が拡大しています。日本では、クマによる人身被害が増加しており、2023年の統計では209件、このうち秋田県が70件と最多でした。クマに襲われることによって生じる人身被害は深刻で、命を落とすことも珍しくありません。
クマによる外傷や重症度などを調査した研究論文は、日本救急医学会が発行している学術誌に、24年10月7日付で掲載されています。秋田大学病院の医療記録を分析したこの研究では、23年にクマに襲われた20人が分析対象となりました。患者の性別や年齢、クマに襲われた状況、外傷の状態、治療状況などが網羅的に調査され、クマに関連した外傷の特徴を分析しています。
その結果、クマに襲われた患者は中央値で74.5歳と高齢で、65%が男性でした。発生時期は5~11月で、10月がピークでした。また、クマに襲われた場所の75.0%は、山林ではなく人間の居住地でした。
患者の9割は顔面に損傷を受けており、次いで腕(70%)、そして頭部(60%)の損傷が多く認められました。また、顔面骨折が9人、眼球破裂が3人、頭蓋骨骨折と頭蓋内出血がそれぞれ1人でした。
患者の52.6%にあたる10人は、全身麻酔を必要とする緊急手術を受けていて、集中治療室で輸血や人工呼吸器の装着など、生命維持治療を受けた患者は8人でした。入院中に死亡した患者はいませんでしたが、眼球が破裂した3人は片目を失明しました。
論文著者らは「クマに襲われることは、多くの場合で迅速な治療を必要とする重度の上半身損傷をもたらす」と結論しています。
(青島周一/勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰)
小野田経済安保相の母校・拓殖大の本当の実力…学歴揶揄「偏差値35で学術会議担当?」投稿が大炎上
何かと話題の小野田紀美経済安保相(42)をめぐる学歴揶揄が大炎上している。小野田大臣の最終学歴は「拓殖大政経学部政治学科卒」だ。
日本学術会議を特殊法人化する新法成立以降、初めて開かれた先月27日の学術会議総会で小野田大臣が挨拶を行ったと報じられた。映画評論家の町山智浩氏が関連記事を引用し、X(旧ツイッター)に〈偏差値35で学術会議担当?〉と投稿。これに対し、〈ほんとうに下品〉〈田中角栄は中卒です。偏差値の低い人間は政治に携わるなと言うことですか?〉などと反論が殺到しているのだ。
政治家の学歴を巡っては、静岡県伊東市の田久保真紀前市長(55)が「東洋大学卒業」として詐称疑惑が浮上した際も、ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏(53)が東洋大を「Fラン」と揶揄して炎上していた。
確かに、政治家の経歴を見るにあたり「学歴」や「職歴」は分かりやすい指標だ。もっとも小野田大臣の母校・拓殖大は、政治家にとってマイナーな大学ではない。現職では自民党の鈴木宗男参院議員(77)や、国民民主党の福田玄衆院議員(43)、立憲民主党の升田世喜男衆院議員(68=中退)が出身者だ。
「初代校長は桂太郎、12代総長には中曽根康弘元総理大臣が名を連ねる。国際学部や海外事情研究所などには政治番組に出演する著名な研究者が在籍し、政治を学ぶ環境は整っている大学と言えます」と話すのは、大学ジャーナリストの石渡嶺司氏だ。その上で、町山投稿が批判されたのは偏差値への偏見が大きいからと分析する。
「偏差値自体、時代によって『10』程度は変動しますし、小野田さんの時代と今は違う。特に今の若い世代は超難関大以外では年内入試(推薦)で半数以上入学してしまうので、偏差値という概念自体がそれほど意味をなさない。その点でも『35』だった時代の数字を持ち出し、揶揄したことが炎上につながったのでしょう。そもそも、知名度のない地方大学出身者や高卒でも、国民から支持される政治家はたくさんいますからね」(石渡嶺司氏)
時代は違えど、田中角栄元首相は功罪相半ばするものの、歴史を築いた。高学歴でもダメな政治家は山ほどいる。