9日午後5時3分ごろ、三陸沖を震源とする地震があり、盛岡市と宮城県涌谷町などで震度4の揺れを観測した。気象庁は同12分、岩手県沿岸に津波注意報を出し、久慈港、大船渡で20センチの津波を観測するなどした。注意報は同日午後8時15分に解除された。
JR東日本によると、東北新幹線は一時停電し、仙台―新青森間で運転を見合わせた。秋田新幹線や北海道新幹線にも遅れが生じた。
同庁によると、震源の深さは約10キロ。地震の規模(マグニチュード)は6.9と推定される。三陸沖を震源とする震度3の地震も相次いだ。
9日午後5時3分ごろの地震の主な各地の震度は次の通り。
震度4=盛岡市、岩手県矢巾町、宮城県涌谷町
震度3=岩手県二戸市、宮城県登米市、青森市、秋田市、山形県鶴岡市。 [時事通信社]
中国の駐大阪総領事、高市首相に「その汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやる」 「台湾有事」めぐり暴言→削除
中国の薛剣(せつけん)駐大阪総領事が2025年11月8日深夜、高市早苗首相による台湾有事をめぐる国会答弁について、Xで「その汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやる」などと投稿し、後に削除した。
怒り顔の絵文字つきで「覚悟が出来ているのか」
薛氏の投稿は、朝日新聞デジタルによる「高市首相、台湾有事『存立危機事態になりうる』 武力攻撃の発生時」との記事に反応したもの。記事では高市氏が7日の衆院予算委員会で、日本が集団的自衛権を行使できる「存立危機事態」にあたる具体例について、台湾有事を挙げたことを伝えていた。
薛氏はこの記事を引用すると、「勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない。覚悟が出来ているのか」(原文ママ・以下同)とし、怒り顔の絵文字を添えた。
薛氏の投稿は波紋を広げ、「文脈からして高市首相への殺害予告とも読み取れるので極めて悪質」などとする批判を呼んだ。
21年にも「台湾独立=戦争。はっきり言っておく!」
薛氏は、中国の攻撃的な外交スタイル「戦狼外交」の代表例として知られている。
過去にもSNSで過激な主張を繰り返しており、21年には台湾問題に関連して、「台湾独立=戦争。はっきり言っておく! 中国には妥協の余地ゼロ!!!」と投稿。これに対し、松原仁衆院議員が「言語道断である。このような恫喝は、断じて許されるものではない」などと質問主意書で批判した経緯がある。
25年6月には、Xでナチス・ドイツとイスラエルを同一視する投稿を行い、イスラエルのギラッド・コーヘン駐日大使から強い批判を受けた。
松原仁氏「ウィーン条約に基づき国外追放すべきだ」
薛氏は9日夕方までに投稿を削除した一方で、「台湾問題は日本は関係ない、中国の問題なのだから中国人が解決するべき!」など、自身の主張を支持するような投稿をリポスト(拡散)している。
また、中国人民解放軍の動画を添え、「中国人民解放軍の真実の姿は今ご覧の通りで平和を守る世界一強力な砦となっている。中国内政への干渉、国家主権の損害、台湾両岸統一の妨害などは一切許さい」とも主張。
別の投稿では、「『台湾有事は日本有事』は日本の一部の頭の悪い政治屋が選ぼうとする死の道だ」と訴え、持論を展開した。
そうした上で、「くれぐれも最低限の理性と遵法精神を取り戻して理性的に台湾問題を考え、敗戦のような民族的潰滅を喰らうことが二度とないようにしてほしい」と結んだ。
過去にも国会で薛氏の発言を批判していた松原仁氏は、薛氏の投稿を引用し「ペルソナノングラータ(※好ましからざる人物。外交官は派遣国から任命されるだけでなく、接受国からも承認を得る必要があるとする考え方)と国会で何度も訴えてきた。ウィーン条約に基づき国外追放すべきだ」としている。
足をかけたらボルトが…公園で遊具のはしごが外れて30代男性が約1.5mの高さから転落 デッキで腰を打つケガ
愛知県弥富市の「海南こどもの国」で11月8日、木製遊具のはしごが外れ、30代の男性が落下してケガをしました。はしごを固定するボルトの老朽化が、原因とみられています。 愛知県によりますと、弥富市の「海南こどもの国」で8日午後、子供と一緒に訪れていた30代の男性が木製の遊具のはしごに足をかけたところ、はしごが外れ、およそ1.5メートル下のデッキに転落しました。 男性は腰をうつケガをしましたが、自力で帰宅したということです。 この遊具は1985年の開園時からあり、はしごを固定するボルトが老朽化し、外れたとみられています。 遊具は毎日、職員が目視で点検をし、毎年行われる業者による点検でも、問題はなかったということです。 県はこの遊具の使用を中止するとともに、長久手市の愛・地球博記念公園内にある愛知県児童総合センターなど、県立の施設にある他の木製遊具についても緊急点検を 行うとしています。
建設されれば京都府内唯一のタワマンに 住民ら「建築確認不当」訴え
京都府向日市のJR向日町駅前再開発事業で建設が予定されている高さ約130メートルの38階建て高層マンションについて、近隣住民ら13人が10月31日、府建築審査会に建築確認の取り消しを求める審査請求書を提出した。住民らは計画決定の違法性や不当性を訴えている。同マンションは建設されれば府内で最も高い高層ビルとなり、府内唯一の「タワーマンション」となる見込み。
マンション建設を含む再開発事業は、JR西日本や向日市などでつくる再開発組合が実施する。
請求書によると、高層マンションの建設計画は2020年に突然発表された。そして市の都市計画の策定・変更に重要な影響を与える「市都市計画審議会」が高層マンション建設を可能にする規制緩和を決めた。それを受けた都市計画に基づき、市やJR西日本などは再開発事業に着手した。高層マンションの詳細計画は24年6月に公表された。
建物の新築には建築基準法で定められた、安全性や耐震性などの審査である建築確認を受けることが義務づけられている。高層マンションなどJR向日町駅前の再開発建築物について、大阪府にある民間の指定確認検査機関が25年7月15日に建築確認を出した。
高層マンションの予定地のすぐそばに住宅もある。審査請求書で住民らは「高層マンションの隣接、直近には木造低層住居が建ち並んでいる。全国的にも例を見ない」とし、「(建設で)生命、健康、財産に著しい被害を受ける恐れがある」と主張している。
高層マンション建設計画に対しては、規制緩和を決めた市都市計画審議会や公聴会などで疑問や懸念、反対の意見が出されていた。請求書は「懸念意見に十分な議論がなされないまま結論が導かれ、審議会は機能していない」と指摘。そして「市民の思いを配慮せず、企業の利潤追求のために住環境を差し出している」とし、建築基準法の趣旨に反し、手続きは違法、不当としている。【久保聡】
【未解決】24年前の主婦殺人事件 高齢の母は願う「次はうちの番」防犯カメラの映像を解析した似顔絵を警察が公開 北九州市
愛知県名古屋市で26年間、未解決だった殺人事件の容疑者が逮捕されてから、1週間がたちました。北九州市若松区でも、24年間、未解決のままとなっている事件があります。遺族は「次はうちの番」と、一日も早い解決を願っています。
仏壇に供えられた1杯のコーヒー。生前、娘が好きだった飲み物です。北九州市に住む永野弘子さん(81)は24年前、大切な娘の命を突然奪われました。
■永野弘子さん(81)
「優しい子でしたよ、本当にね。私の子どもでいいのかなというくらい優しくて、立派すぎました。」
当時34歳だった永野さんの娘、関岡晴美さん。2001年6月29日、北九州市若松区青葉台南の自宅で、何者かに胸や背中などを刃物で刺され死亡しているのが見つかりました。
その後、現場から3キロ離れたスーパーのATMでは、防犯カメラに映る人物が関岡さん名義のカードで現金およそ50万円を引き出していました。
■永野さん
「何かありましたら、若松警察署まで連絡ください。」
永野さんは毎年、事件発生日に情報提供を呼びかけ、チラシを配ってきました。なぜ娘の命が奪われないといけなかったのか。事件は24年がたった今も未解決のままです。
手がかりの一つとなるのは防犯カメラに映る人物です。顔の部分は暗く、これまで判別はできませんでした。
しかし、県警はことし、事情を知るとみられる人物の似顔絵を公開しました。防犯カメラの映像を解析したのは、九州工業大学大学院の森口哲次准教授です。
■九州工業大学大学院 工学研究院・森口哲次 准教授
「研究用に使っている2つの解析ソフトを使って解析したところ、ちょっと口や鼻が浮かび上がってきました。」
ことし3月、福岡県警の依頼を受けた森口准教授は、1か月ほどかけて映像を解析。黒い部分から浮かび上がっていた風貌をもとに似顔絵を描きました。
■森口 准教授
Q.何十代くらい?
「フードをかぶっているし、はっきりしません。言えることはかなり細面、ちょっときりっとした顔立ちなのかなと。丸顔ではないというのが大体分かります。」
国籍や性別など細かい部分までは判明できませんでしたが、新たな似顔絵によって犯人像に迫ることができるのではないかと永野さんは期待を寄せます。
■永野弘子さん
「私、願っていたんです、この24年間。フード付きのカッパを着た犯人の顔が出てくるようにと、私、願っていましたよ。逮捕に1歩も2歩も近づいたような気がします。」
さらに永野さんを勇気づける出来事がありました。
■愛知県警会見
「本日、発生から約26年の時を経て、被疑者を殺人罪で通常逮捕しました。」
1999年、愛知県名古屋市のアパートで高羽奈美子さんが殺害された事件。未解決のまま、まもなく26年がたとうとしていた中、10月31日、容疑者の女が逮捕されました。
このニュースを見て「希望の光」を感じたという永野さんは、真っ先に娘の晴美さんに報告しました。
■永野さん
「次はうちの番よって。待っててねって。絶対にうちもその日が必ず来ると、確信を私はその時、持ちました。」
永野さんは10月から、福岡・佐賀で未解決事件に苦しむ被害者や遺族が悩みを共有しあう場「有志の会」の一人として、活動を始めました。
■永野さん
「一番の願いは、もちろん犯人が捕まって、解決していただくのが一番です。本当に私も高齢なの。だから一日も早い解決を願います。ただそれだけ。」
大切な娘の命が奪われてから24年。その願いを胸に永野さんは前を向き続けます。
若松警察署は事件についての情報提供を呼びかけています。電話番号は093-771-0110です。
福岡県警が把握している県内で発生した未解決事件は、少なくとも18件あります。
1998年、北九州市若松区で高齢女性が殺害された事件。
2000年、久留米市で自衛官の男性が殺害された事件。
2001年、福岡市東区で高齢の夫婦が殺害された強盗殺人事件。
2010年、福岡市西区の能古島などで切断された女性の遺体が見つかった事件。
2022年、九州大学箱崎キャンパスの跡地で切断された身元不明の男性の骨が見つかった事件。
これらの未解決事件について、福岡県警は「何か情報があれば、ささいなことでもいいので連絡をしてほしい」と呼びかけています。
※FBS福岡放送めんたいワイド2025年11月7日午後5時すぎ放送
威力業務妨害容疑で三郷市議書類送検、市職員「これで収まってほしい」…67の窓口で問題行動
埼玉県三郷市の関根和也市議(45)が市職員に対する威力業務妨害容疑で書類送検されたことを受け、職員らから「これで収まってほしい」と期待する声が上がった。関根市議は「市の不正を今後も追及する」と反発を強めている。
市によると、関根市議は8~10月、29日間にのべ67の窓口を訪問して問題行動を起こすなどし、体調不良を訴える職員が相次いだ。9月に4日間にわたり、木津雅晟市長の自宅前で、夜間に拡声機で木津市長を中傷する発言も行ったという。
木津市長は、取材に「深夜に及ぶこともあった。近隣住民や来庁者にも不安が広がり、警察に相談した」と話した。書類送検を受け、「長年にわたり市は迷惑行為を受けており、職員に対する不適切な行為は決して許されるものではない」とのコメントも出した。
市議会の武居弘治議長も7日、「市議会の良識と品位を守るため、厳然とした対応で臨みたい」と話した。
関根市議は「窓口を訪問するのは当然の政治活動で、市の対応は到底受け入れられない」と主張している。
年間の虐待件数は札幌で約2500件と高止まり…しかし「児童相談所と名乗るだけで壁を張られ…」子供の守る最後の砦〝児童相談所〟職員の誓いと葛藤の日々
今年9月、札幌に2か所目となる児童相談所が開所しました。児童福祉の根幹を担う場所で日々、子供たちや、その家庭と向き合う職員の仕事とは、どんなものなのでしょうか。子供を守る最後の砦といわれる児童相談所の現場です。
《整理整頓は?食事は…?家庭訪問で状況確認する児童福祉司》
札幌市の児童福祉司、西澤耕平さんは、担当する2軒の母子家庭を、これから訪ねるところでした。
児童福祉司 西澤耕平さん(36)「いまから清田区のほうの家庭訪問に行くので…」
児童虐待や非行、そして身体や発達の障害など、さまざまな相談を受け、支援につなげていく仕事に、西澤さんは日々追われています。
児童福祉司 西澤耕平さん(36)「整理整頓ができているか、ご飯作っている様子があるか、児童相談所が状況の確認をできていないと、それこそ事件が発生したり、大きなことが発生したりする可能性が十分あるので」
児童相談所が対応する事案は、虐待だけではありません。4つの担当課のうち、西澤さんが所属するのは相談判定課です。一つとして同じケースがない中、それぞれどのような支援が必要なのか。その手立てを探るのが、児童福祉司です。
西澤さんが勤務するのは『札幌市東部児童相談所』。今年9月に開所した、札幌で2か所目の児童相談所です。
《札幌の虐待件数は年間2500件ほど…深刻な高止まり状態》
貴田岡 結衣記者「担当課の職員たちが集まり、緊急で会議を行っています」
幼い子供が、心理的虐待を受けている疑いがある―。警察から新たな通告が『東部児童相談所』に入りました。札幌市が認定した直近5年間の『虐待件数』では、毎年度2500件ほどと、深刻な高止まりの状況が続いています。
『東部児童相談所』では、児童福祉司のほか、児童心理司や看護師、医師など120人ほどが業務にあたっています。
一時保護所担当の保育士「このドアの先が子供たちが生活しているユニットのエリアになります」
『東部児童相談所』には、一時保護所も併設されています。緊急時には、36人の子供を受け入れることが可能です。
児童相談所による一時保護は、緊急保護をはじめ、援助方針を決めるための保護、生活指導の目的があります。現在、一時保護を必要とする事案も多く、満床に近い状態が続いています。
具体的に施設内はどんな作りになっているのでしょうか。プライバシー保護などの観点から、記者や取材カメラの入室は難しいため、一時保護所を担当する保育士にカメラを渡し、撮影してもらいました。
一時保護所の保育士「こっちが廊下で洗面台がありまして各個室になっています」
『東部児童相談所』の一時保護所は、できるだけ家庭的な環境作りが工夫されています。
《児童福祉を支え、子供を守る最後の砦〝児童相談所〟》
一時保護所担当の保育士「僕たち出来るところは最後の砦。ここが崩れてしまうと児童福祉の根底が崩れちゃうんじゃないかという思いがある」
児童福祉司の西澤さんが、担当する家庭に電話を入れていました。
相談判定課(児童福祉司)西澤耕平さん(36)「もしもし、札幌市東部児童相談所の西澤と申します。先日行った検査の結果について、ご説明に来週とか自宅にお伺いできたらと思ったんですけれど…」
職員の机に一台ずつ置かれた電話。その先に、さまざま様々な支援を繋いでいます。
相談判定課(児童福祉司)西澤耕平さん「すみません。ありがとうございました。失礼します。すごい…電話に出てくれた」
電話を終えると、西澤さんは急いで別の部屋に向かいます。
相談判定課(児童福祉司)西澤耕平さん「これから定例会議になるので、援助の方針などを話し合います。一時保護するとか解除するとか、あと一時保護が長くなっているお子さんについて、児童相談所としての検討とか」
西澤さんは現在、一時保護の5人と継続支援の子供20人ほどを担当しています。この日の定例会議では、西澤さんが担当する一時保護所にいる女の子のケースが検討されました。
相談判定課(児童福祉司)西澤耕平さん「一時保護所の中でも集団生活をしていないので、その辺りの行動観察の部分も取れていない」一時保護担当「最近は少しずつ、職員との関係もできて、とても頑張っているという印象は受けている」家庭支援課長「窃盗とか暴力行為ってADHDといった障害的なものを起因とした感じ?」相談判定課(児童福祉司)西澤耕平さん「家庭環境が大いに関係あるかな、愛着(障害)の認められなさとか」
医療的な支援は必要か。家庭の様子はどうかー。複数の人が集まって、さまざまな視点から「児童相談所としての判断」を模索します。
《”児相の在り方”が問われた、札幌の2歳女児虐待死事件…》
札幌では6年前、児童相談所のあり方が大きく問われる出来事が起きています。2歳の女の子が、虐待を受け、衰弱死した事件です。“未然に防ぐことができたのではないか…”いまも西澤さんら、児童相談所の職員たちの胸に深く刻まれています。
相談判定課(児童福祉司)西澤耕平さん「子供のやりたいこと、したいこと。保護者のやりたいこと、したいことと。“児相がこのほうがいいんじゃないか”って思うところはズレていることが大きくて。それを擦り合わせて、なるべく同じ方向を向くようにというのができたらいいが、それに時間がかかってしまったりとか」「“これが最善だったのか”と常に考えて…。“もっとこういう話をすればよかった”とか“もっとこういう視点から話を進めればよかったな”と思う部分は正直よくある」
西澤さんが、児童相談所で働き始めたのは2022年。札幌で起きた虐待死事件は、異動前の出来事でした。しかし、二度と悲劇を繰り返さないために、西澤さんは一人一人と懸命に向き合っています。
『東部児童相談所』には、夜になっても相談が舞い込みます。
家庭支援課 地域支援係 鈴木崇寛係長「要支援の世帯だってことですよね。いま継続指導とかで動いている感じなんですかね」
シフト制で夜間の対応にあたります。『東部児童相談所』がカバーしているのは、札幌市内の白石、豊平、清田、厚別区の4区。札幌中央区にある、もう一か所の児童相談所とも、リモートで情報共有をはかります。
家庭支援課 地域支援係 鈴木崇寛係長「令和元年(2019年)の事件があって、夜間帯の対応を手厚くというところがもちろんある。そこの部分を2所に分かれた後も充実させて継続できる形にした」
家庭訪問を終え、東部児童相談所に戻った西澤さんの姿もありました。
《差し伸べた手が拒まれることも…葛藤の日々》
相談判定課(児童福祉司)西澤耕平さん「児童相談所と名乗るだけで壁を張られる。『え?なんですか?』という保護者はいらっしゃって、児相は取っつきにくいとか、児相が関わると、大ごとになっていると思われてしまうことはあるので、いきなり突き詰めた話をしないとか、日常の会話から相手が困りごとを出せるように意識してやっている」「ケース対応や相談対応が重なることはあるので、そうした精神的に追い詰められるタイミングとかで、保護者や児童から、あまり嬉しくない言葉掛けをされることもある。人間なので落ち込んだり、ちょっと嫌な思いをしたりということも正直ある」
差し伸べた手が、常に受け入れられるわけではないと言います。支援は、年単位にも及ぶこともあり、押し寄せる問題に職員は追われる日々です。
それでも、子どもたちの成長に力をもらいながら。痛ましい事件を再び繰り返さないため、児童相談所の職員たちは、その歩みを進めています。
堀啓知キャスター) 児童相談所が取り扱う事案としては、虐待が多い印象ですが、発達障害であったり、家庭内での非行であったりなど、対応に行き詰ってしまった保護者からの相談も受け付けているんですよね。
森田絹子キャスター) 西澤さんも、虐待事案のその後の支援や障害に関わる担当課に所属しています。児童福祉司のみなさんを取材すると、幼少期という子供にとって大切な時期に関われること。そして一歩一歩成長している姿を見ることにやりがいを感じているということです。
堀啓知キャスター) 何かしらの困難さを抱える子供や家族をどう支えていくのか。支援任せでなく、地域でも考える必要があります。
清水寺にも祇園にもたどり着けない…大混雑の秋の京都「バスが来ても乗れない問題」に市交通局が出した答え
1日34万人が利用する「京都市交通局」の路線バス(以下:京都市営バス)で、「乗れない」「時間通りに来ない」「乗れても混雑で疲れる」といった声が相次いでいる。年々利用の増加が続き、ついに年間1000万人を突破したという、京都の「インバウンド観光客」(訪日客)増加によって、もともとの混雑に拍車がかかっているようだ。
京都ではさらに、秋の紅葉シーズンには清水寺・三十三間堂などに観光客が殺到する。「インバウンド激増+紅葉」でラッシュがピークに達しようとする今、市内の路線に乗車したうえで、京都市営バスの担当者に「混雑の原因」や「空いたバスで紅葉を見に行くウラ技」を伺った。
京都市営バスの路線のなかでも、2時間かけて市内を循環する「206号系統」は朝から晩まで激しく混み合う。この路線は、とにかく沿線に「目的地になる場所が連なっている」のだ。
起点の「北大路バスターミナル」から東大路通り・京都駅・西大路通りを経由して、一周2時間程度で京都市内を巡る。ループの東側には四季折々の花が咲き乱れる「平安神宮」、縁結びと厄払いの「知恩院」、紅葉の名所「清水寺」、舞妓さんの街「祇園」、1000体以上の仏像が並ぶ「三十三間堂」などなど。日本人ならいちどは耳にしたことがあるような寺院・観光名所が、2kmほどの距離に点在している。
寺院はそれぞれ地形を活かした庭園を持ち、数百年かけて見事なもみじ林を育てている。こうして山裾一帯は秋ごとに朱色に染まり、見物にくる人々が絶えず……勾配も多い山裾の「東大路通り」を走る206号系統は、毎年秋ごとに“紅葉狩りラッシュ”を引き起こす。
もうひとつ、206号系統の混雑の要因は「地元の人たちの利用の多さ」。沿線には京都大学・京都府立大学や華頂女子高校・洛北高校などへの通学、京都大学病院への通院、洛北阪急スクエア、イオンモール北大路などへの買い物などの利用が多い。なお、ループの西側にも「佛教大学」「龍谷大学文学部」や日常使いの量販店が連なっており、こちらの利用者の多さも相当なものだ。
しかも京都は全体的に土地が狭く、道路事情も良くないとあって「市民の77%は自家用車ナシで移動」(「京都市地域公共交通計画協議会」より)となるほどに、生活移動がバス頼みな方も多い。公営バス・市営バスはこういった人々の需要に応える役割を持つものの、あまりにも観光客が多すぎて、地元の人が乗れないことや、極度のラッシュに巻き込まれて苦痛を覚える方も多い。こうしてみると、京都市民が、市営バスや206号系統に不満を持つのも当然のことだろう。
さて、観光名所が連なる206号系統に乗車しつつ、この地で起こっている問題を見分してみよう。
バスは北大路バスターミナルを出た時点で空いているものの、「東山二条・岡崎公園口」バス停あたりから、徐々に観光客の姿が目立ち始める。何度か乗車した限りでは、この辺りですでに座席が埋まり、通路に立ち客がいる状態だ。
地下鉄東山駅の近辺を抜けると、「清水道」バス停で観光客が一気に乗車してくる。特に夕方4時・5時ごろには、清水寺を観終わって京都駅に戻る人々が20人、30人……市バスの誘導員によると、日によってはずっと行列が100人を超えていることもあるという。
なおこの周辺は歩道の幅が80cm~1m強(実測)しかなく、行く手をふさがれた歩行者・自転車が車道に出てしまうケースもあり、バスやクルマにとっても危険な状態。京都市営バスは警備員・案内係を配置しているが、このレベルの長蛇の行列を1人、2人でさばくのは無理があるようだ。
ほか、こういった多量乗車は、八坂神社のある「祇園」、京都国立博物館がある「馬町」バス停などでも見られ、夕方だと「清水道」バス停から南側(京都駅方面)は、数便待たないと乗車できない。
かつ、待たされた乗客のマナーもあまりよくなく、開いたバスのドアに乗車待ちの人が無理に乗り込んでドアが閉められなくなり、運転手が「ドア閉められません、降りて次のバスをお待ちください!」とマイクで警告しても降りず……何度もドアが開閉する音だけが車内に響き、バスはいっこうに発進しない、という事態もしばしば。バスの定時運行ができる訳もなく、運転手のストレスも相当に溜まるだろう。
京都市交通局の担当者に伺ったところ、紅葉シーズンには1日の利用者が34万人から37万人程度まで、1割ほど増加するという。なかでも206号系統は京都駅に直接向かうため、観光客が殺到しやすく、混雑ぶりが悩みの種となっている。バスの運行本数・車内の混雑・待ち場所などが全てパンク状態の206号系統、地元利用者が望む「気軽に乗車できるバス」への改善への道は、まだまだ遠い。
この事態に、交通局も手をこまねいている場合ではない。観光客と地元利用客を分散すべく、京都駅から五条坂・清水道(清水寺)、銀閣寺方面に直通する「EX100」など2系統の「観光特急バス」の運行を、2024年6月から開始した。
停車場所を極端に絞って走行していることもあり、所要時間は通常の3分の2程度。遅れが多い206号系統などと比べて、最大12分も所要時間を短縮できるという。
運賃は通常運賃の倍以上(500円)かかるが、「地下鉄・バス1日券」や「京都修学旅行 1day チケット」(追加料金不要)で乗車できるため、地元の人は230円の市営バス、観光客は500円の観光特急バス、といった棲み分けが可能となるのだ。
京都市営バスによると、昨年6月の運行開始当初は1日2200人程度の利用であったのが、紅葉シーズンの11月には3000~4000人近くの利用があったといい、206号系統などの混雑の緩和に対する効果はあるという。
ただし、京都駅からの行きが好調なのに対して、帰りはその4分の1程度にとどまるなど、時間帯によって利用状況がミスマッチなのが課題だという。また、京都駅~清水寺方面が午前中に混み合うのは変わらないものの、帰りは夕方4時ごろが混み合ったり、ライトアップの関係で日没後に利用のピークが来たりと、傾向を読み切れないのが悩みの種なのだとか。
京都市営バスはホームページ上で経営課題について公開しているが、そのなかでたったひとつの単純(シンプル)な答え……「秋の京都は混む」と断言している。(京都市交通局「見える化」より)
秋の清水寺方面へのバスは、本数1.5倍、3~4分間隔で運行しているそうだが、それでも紅葉の名所へ向かうバスが、つり革を掴むことすら難しいほど混雑していることに変わらない。
バスをさらに増便できれば良いものの、京都市交通局は全体で60人程度のバス運転手不足が発生しており、「市営バス運転士不足 非常事態宣言」を出している。人繰りの都合がつかない以上、これ以上の増便は望めないだろう。
その中で、少しでも快適な「紅葉シーズンのバス乗車」心得はないものか? 京都市交通局に伺ったところ、やはり「観光特急バスや臨時便に乗車する」「『地下鉄・バス1日乗車券』を利用する」のがおすすめだそうだ。
実際に筆者が何度か乗車しても、10月時点で観光特急バスはかなり空いており、スーツケースを持った観光客が数人いるにもかかわらず、車内はそれなりに空いていた。かつ「清水道」バス停は通常便・観光特急バスで100mほど離れているものの、観光特急バスのバス待ち行列は通常便バス停の10分の1以下(数人程度)、かつ目の前にイートイン付きのファミリーマートがあり、買ったお茶を片手にのんびり休憩する人々の姿も多く見られた。
230円のバスで揉みくちゃになるか、1日券もしくは500円支払いで、観光特急バスに乗車するか。京都観光の移動時間のQOL(クオリティー・オブ・ライフ。移動時間の質)を上げることができるなら、お高めの料金や1日券代など、安いものだろう。
また京都市交通局では、清水寺からあえてバスに乗らずに、「地下鉄東山駅まで歩く」という、なかなかハードなウラ技を提案している。もちろん時間はかかって疲労もあるが、その分で青蓮院・知恩院・祇園・高台寺などを回ることができて、山道のトレッキングにはちょうどいいだろう。
混み合ううえに、バスも増発できない。そんな京都市営バスの現状を見て「この方面への鉄道・LRT(次世代型路面電車)を建設すればよいのに?」と思う方も多いだろう。確かに建設できれば、混雑への抜本的な対策にはなるが……。
まず東大路通は鴨川を挟んで、かつての「平安京」の1kmほど東側を南北に走っている。この場所は「東山三十六峰」と呼ばれる京都市東部の山岳地帯の裾野にあり、勾配やカーブも多い道路への地下鉄敷設は、あまり現実的ではない。だいたい、500mほど西側に京阪電鉄が走っているため、補助を出す側の国交省も必要性を認めてはくれないだろう。
ただLRT敷設計画はあり、2005年に京都市が調査した限りでは単年黒字化・建設費用の償還は「可能」との判断が出ている。しかしその後、建設の大本命とされた「今出川線」も含めてLRT建設に逆風が吹き、現状では計画自体が頓挫した状態と言ってよいだろう。
そもそも、京都の街で寺社仏閣が郊外にあるのは、仏教政治からの脱却を掲げた桓武天皇が「寺院は平安京の外へ」施策をとったことに理由がある。街から離れた場所に拠点を置かざるを得なくなった各寺院は、地形を活かした庭園の勾配に紅葉を植え、数百年単位で育ててきた。
京都の紅葉が美しいのは「1000年以上の歴史に育まれているから」と言っても過言ではない。山肌一面が紅葉の朱色に染まった景色は、ぎゅうぎゅう詰めのバスに乗車してでも、見に行く価値があるのではないか。
11月7日時点のウェザーニュースの予報によると、京都市中心部や祇園・清水寺の紅葉のピークは、11月17日頃から月末辺りとのこと。地下鉄・バス1日券を携えて、京の紅葉を見に行きたいものだ。
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(フリーライター 宮武 和多哉)
名古屋城天守のエレベーター設置、議論は平行線 市と障害者団体
名古屋市が計画を進める名古屋城天守の木造復元を巡り、広沢一郎市長は6日、障害者団体「名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会」と意見交換した。大型エレベーター(EV)の設置などを求める団体側に対し、市側は史実に忠実な復元を目指して小型昇降機の設置に理解を求めるなど議論は平行線をたどった。
広沢市長は意見交換で、EVを内部に設置した場合、天守の柱や梁(はり)を取り除く必要があり、伝統的な木造天守の建築が困難になると説明。柱や梁を傷つけない小型昇降機(車いす利用者1人、介助者1人を想定)を設置することでバリアフリーとの両立を目指すと強調した。
これに対し、団体側は現天守には23人乗りのEVが2機あることを挙げ、木造天守でも障害者や高齢者、子どもなど分け隔てない利用ができることを要望。また、外付けEV設置の検討も求めたが、広沢市長は同等の高さの構造物が必要となり、史跡の基礎への影響などから「難しい」と説明した。
市は今後も意見交換の場を設ける方針。【式守克史】
天皇皇后両陛下「全国豊かな海づくり大会」出席のため三重県へ 東京駅を出発「鳥羽水族館」訪問しラッコやジュゴンもご覧に
天皇皇后両陛下は「全国豊かな海づくり大会」に出席するため、先ほど、三重県に向けて出発されました。
両陛下は午前10時すぎ、JR東京駅のホームで見送りの関係者と笑顔で挨拶を交わし、新幹線の臨時専用列車に乗車されました。
三重県ではあすから、水産業の発展を目的とした「第44回全国豊かな海づくり大会」が行われ、両陛下は志摩市での開会式に出席するほか、水産高校の実習船の視察やイセエビやマダイなどの放流行事にのぞまれます。
到着日のきょうは、鳥羽市の「鳥羽水族館」でラッコやジュゴンを観覧するほか、海の希少な生物を保護する取り組みについて説明を受けられる予定です。
両陛下の三重県訪問は、2019年の即位に伴う伊勢神宮参拝以来、6年ぶりです。