兵庫県の斎藤元彦知事に関する内部告発問題で、神戸学院大の上脇博之教授が10日、告発者の私的情報を漏えいしたとして井ノ本知明・前総務部長に対する地方公務員法(守秘義務)違反容疑の告発状を神戸地検に提出した。漏えいを指示、容認したとして斎藤氏と片山安孝・前副知事に対する同法違反容疑の告発状も出した。
告発状では、斎藤氏が昨年4月上旬頃、県庁内で前県西播磨県民局長(昨年7月に死亡)の私的情報の報告を受けた際、同席していた井ノ本氏に、議会の執行部に知らせておくよう指示したと主張。井ノ本氏は同月中に、県議3人に漏えいし、片山氏は漏えいを容認したとしている。
県の第三者委員会が今年5月、井ノ本氏が県議に情報を漏らしたと認定し、斎藤氏と片山氏の指示だった可能性が高いとする調査報告書を公表。県は井ノ本氏を停職3か月の懲戒処分にした。
報告書の公表後、斎藤氏は「指示はしていない」と繰り返し主張。井ノ本氏は「業務行為が情報漏えいと評価され、誠に残念」、片山氏は「(議会への)必要な範囲の根回しで適正な業務」とコメントしていた。
県議会の主要4会派は井ノ本氏を刑事告発するよう県に申し入れたが、県は9日、刑事告発しない方針を4会派に伝えた。
日大重量挙げ元監督を逮捕=奨学生から授業料徴収容疑―総額3800万円詐取か・警視庁
日本大重量挙げ部の奨学生から本来は免除されている授業料などの名目で金をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は10日、詐欺容疑で、同部元監督の難波謙二容疑者(63)=東京都狛江市東和泉=を逮捕した。容疑を否認し、「寄付金として保護者の了解を取り付けて、もらったお金という認識だった。私的に使用した金は一切ない」と話しているという。
同課は同様の手口で、約10年間に計48人から計約3800万円を詐取した疑いがあるとみている。
逮捕容疑は2022年12月、翌年度に入部予定の奨学生の保護者4人に「2年次以降は徴収されない」と偽り、本来は支払いが免除されている授業料などを請求し、計205万円をだまし取った疑い。
同課によると、難波容疑者はコーチに指示し、入学時の大学への納付金として、本来払う必要がない授業料などを含めた金額を記載した独自の請求書を奨学生の保護者に送付していた。
保護者が同部の口座に振り込んだ金の一部を詐取した後、正規の振り込み依頼書を使って、学生名義で大学に納付金を振り込んでいた。大学はこうした「代理徴収」の手口に気づいていなかった。
詐取金は現金で引き出し、自身の研究室に保管していた。大半は自身のスーツやバッグの購入などに充てていた。
日大によると、同様の手口は少なくとも20年ほど前に始まり、不正徴収額は計約5320万円に上った。
難波容疑者側は、日大との訴訟などの中で、不正徴収を否定。保護者から受け取って大学に納付しなかった金は「寄付金」だったと主張し、有望な高校生の勧誘経費に使ったと説明した。
日大は、別の不祥事を調査する中で今回の不正を把握。被害が確認できた元部員の保護者ら58人に不正徴収相当額を全額返金した。
難波容疑者の逮捕を受け、「社会に深くおわび申し上げるとともに、厳正に責任追及をする」とのコメントを出した。
難波容疑者は00年4月に監督に就任した。日大は問題発覚を受け、24年7月に懲戒解雇し、警視庁に相談していた。
日大重量挙げ部は1965年に創設され、全日本大学対抗選手権大会を23度制した名門。五輪出場選手も多数輩出している。 [時事通信社]
逮捕の男、男性の所持品の一部を所持 名古屋市ホテル強盗殺人事件
愛知県名古屋市中区のホテルで、男性が殺害されているのが見つかった事件で、強盗殺人の疑いで逮捕された20歳の男が、男性の所持品の一部を持っていたことがわかりました。
この事件は今月7日、愛知県名古屋市中区栄のホテルの一室で、愛知県春日井市に住む32歳の会社員の男性が首を絞められ殺害されているのが見つかったもので、無職の20歳の男が強盗殺人の疑いで10日朝、送検されました。
男は、男性を殺害後かばんを奪ったとみられ、その後の捜査関係者への取材で、男が男性の所持品の一部を持っていたことが新たにわかりました。
また、男性と男の間に、面識はなかったということです。
男性は6日夜、複数の同僚と名古屋市内の飲食店を訪れ、その後、ホテルに入ったとみられ、防犯カメラには、殺害された男性が、女性と2人でホテルに入った直後に、男が同じ部屋に入り、その後、女性と2人でホテルから出る様子がうつっていたということです。
警察は、女性の行方をさがすなど、調べを進めています。
【特集】西日本豪雨で水没した息子の形見「フェアレディZ」 6年ぶりに両親の元へ
岡山県倉敷市真備地区で暮らす夫婦が若くして亡くなった息子の形見として大切に保管してきたスポーツカー。西日本豪雨で水没し、一度は手放しましたが、思いが人をつなぎ6年ぶりに両親の元へ帰ってきました。
(山本富美枝さん[81]) 「うそみたい……。帰ってきたんや。本当に帰ってきたんや。もう皆さんありがとうございます。晃司やな。やっぱり。うわぁ、きれい」
(山本晃さん[82]) 「いやぁ、素晴らしい」
(山本富美枝さん) 「こんないい姿になって帰ってきました」
山本晃司さん。中古で買った愛車「フェアレディZ(S130型)」を友人といじるのが好きで、成人式にも乗っていったといいます。しかし、1997年、交通事故により23歳の若さで亡くなりました。
それ以来、父・晃さんと母・富美枝さんにとって「Z」は息子の形見でした。
(山本富美枝さん) 「これが晃司の代わりやから、晃司はここの家が好きで最後はここに戻ってきたんだから、置いてあげようやというので、ずっと置いていた。晃司がおったら車磨くよなって言ったら、お父さんがせっせと車磨いて、ワックスかけて」
(山本晃さん) 「ほこり付かないように洗ったり拭いたりして、ふた閉めてと」
(山本富美枝さん) 「それが日課だったね」
そんな中、2018年の西日本豪雨で、山本さんが住む倉敷市の真備地区は甚大な被害を受けました。自宅とともに「Z」も水没し、泥にまみれました。
その翌年、復興ボランティアで訪れた自動車整備士を目指す学生との出会いをきっかけに、山本さん夫婦は「教材にしてほしい」と「Z」を京都にある日産自動車大学校に提供しました。
そして2021年、学校で復活プロジェクトが始動します。
(プロジェクトを主導/井上恵太 先生) 「山本さんの思いで、お預かりした車なので、学生さんの勉強になるようにしないとダメだなと思ったので、元の形に戻していくという形で活動を始めようと。完全に水没している車なので、一つ一つ部品を洗浄して、分解して、点検して、という形で、少しずつ進めて」
3期にわたる学生の有志60人ほどが放課後に作業を進めました。そして、プロジェクト開始から約3年半が経過した2025年2月、ついにエンジンがかかったのです。
(エンジンを担当/長谷川雄治さん) 「エンジンがブルブルと掛かって、その時はめちゃくちゃうれしかった。僕らが学校で、これを触れなくなるのはちょっと寂しい部分はあるんですけど、その代わりにご夫婦が喜んでいただけるというのは、僕らとしては一番うれしいこと」
6月1日。「Z」ととともに晃司さんのお墓を学生が訪れました。墓前で一度エンジンをかけます。
(山本富美枝さん) 「うわぁ、すごい」
(山本晃さん) 「いやぁ、よかったよかった」
そして、自宅へ。
(山本富美枝さん) 「お父さん、バンザイやね。バンザーイ! バンザーイ! バンザーイ!」
最後に鍵が手渡されました。
父・晃さんがエンジンをかけます。
母・富美枝さんは涙をこらえきれませんでした。
(山本富美枝さん) 「本当に晃司が帰ってきたんじゃないかと錯覚してしまって……。皆さんありがとうね。本当にありがとうございます」
(エンジンを担当/長谷川雄治さん) 「今までいい経験をいっぱいさせていただきました。これにて完成ということで」
(山本富美枝さん) 「晃司が何人もおるような感じで。晃司もイケメンだったけど、皆さんもすっごいイケメンよ。素晴らしい顔してはる」
(山本富美枝さん) 「Zイコール晃司ですからね。でも本当に晃司がよみがえって、帰ってくるんじゃないかしら。今夜ぐらい帰ってくるんじゃないかしらっていうくらいの錯覚を覚えましたね。さっきは本当に。感動しました。(Q.これからも可愛がっていく?)それはもちろんです。お父さんおらんようになっても、Zだけは絶対手放したくないですから(笑)」
(山本晃さん) 「困った(笑)」
立民、食料品の消費税0%明記 参院選公約、2万円給付も
立憲民主党は10日、夏の参院選公約を発表した。「物価高から、あなたを守り抜く」と銘打ち、食料品の消費税率0%を明記。減税実施までの短期的な措置として、国民1人当たり一律2万円の「食卓おうえん給付金」の支給を盛り込んだ。物価高対策を前面に押し出し、石破政権との対立軸を示す狙いがある。
野田佳彦代表は記者会見で「食料品やガソリン、コメの価格高騰が続いている。国民生活をどう守り抜くかが最大の争点になる」と強調。「政府は物価高を放置したまま無策だ」と批判した。
公約は(1)物価高・賃上げ対策(2)就職氷河期・現役世代支援(3)農林水産業・地方政策(4)社会保障(5)教育・子育て(6)ジェンダー平等・共生社会・人権(7)外交安全保障・経済安保(8)政治・行財政改革―の8本柱で構成した。
食料品の消費税率0%は来年4月から1年間とし、1回延長可能とした。財源には国の基金などを充て、赤字国債は発行しない。ガソリン税の暫定税率廃止も掲げた。
エネルギー政策では「原発ゼロ」の表記は見送った。
岩手県職員死亡 9700万円賠償へ 当時の管理職のパワハラ認定
岩手県の若手男性職員が2020年4月に自殺したのは当時の上司から受けたパワーハラスメントが原因だった可能性が極めて高いとして、県は10日、遺族に約9700万円の損害賠償を支払う方針を明らかにした。県は遺族に謝罪し、再発防止を誓った。関連議案を20日に開会予定の県議会に提案する。
県の調査によると、当時50代で管理職だった男性上司は20年4月、職員を指導した際に「お前は勉強が足りないんじゃないか」と発言。報告を受けていた際に大声で「ちゃんと俺が言ったことが分かっているのか」「調べた数字なのか」と問いただしたという。亡くなる前の週には、他の職員もいる中で少なくとも30分間以上にわたって職員を立たせたまま叱責していたことが目撃された。
職員はやる気があり、仕事にまじめに取り組んでいたという。同僚には「なぜ自分にだけ強く当たるのか」と打ち明けていた。
職務に関する優越的な関係を背景に、業務による必要な範囲を超えて精神的苦痛を与え、人格や尊厳を害したとして、県は上司のパワハラを認定した。パワハラが自殺の原因になった可能性が極めて高いとみている。
県は21年3月に上司を停職4カ月の懲戒処分にした。上司は「指導の一環だった」という認識を示し、処分前の申立書に「上司として職員の心中を察してやれなかったことにじくじたる思いがある」と書いたという。現在、管理職から外れている。遺族の意向で懲戒処分の公表を、これまで控えていた。
男性職員の自殺は21年7月に公務災害と認定された。遺族は「息子の命の代償として、できる限りのことをしたい」と考え、県に対して24年10月に損害賠償を求め、交渉していた。県は今年4月、損害賠償をすることで遺族と和解した。
阿部博・県理事は「パワハラに対する上司の認識が薄かった。相談窓口はあったが、悩みを抱えた職員を窓口に導くことができなかった。重く受け止めている」と語った。
県は21年に調査結果を遺族に報告した際、謝罪した。再発防止策として、ハラスメントを防ぐ基本方針を策定▽部下による上司の評価にパワハラに関する項目を追加▽職員の健康を支える臨床心理士の配置など相談体制の強化▽管理職の研修充実――に乗り出している。【山田英之】
相談窓口
・#いのちSOS
「生きることに疲れた」などの思いを専門の相談員が受け止め、一緒に支援策を考えます。
0120・061・338=フリーダイヤル。月・木、金曜は24時間。火・水・土・日曜は午前6時~翌午前0時
・いのちの電話
さまざまな困難に直面し、自殺を考えている人のための相談窓口です。研修を受けたボランティアが対応します。
0570・783・556=ナビダイヤル。午前10時~午後10時。
0120・783・556=フリーダイヤル。午後4時~同9時。毎月10日は午前8時~11日午前8時、IP電話は03-6634-7830(有料)まで。
・まもろうよ こころ
さまざまな悩みについて、LINEやチャットで相談を受けている団体を紹介する厚生労働省のサイトです。年齢や性別を問わず、自分に合った団体を探せます。
・こころの悩みSOS
悩みを抱えた当事者や支援者への情報のほか、相談機関を紹介した毎日新聞の特設ページです。
赤沢経済再生相、4週連続の訪米へ…G7サミットのカナダにも移動し首脳会談に同席の見通し
赤沢経済再生相は、米国による関税措置を受けた6回目の日米間の閣僚級協議に臨むため、13日に米ワシントンを訪問する方向で調整に入った。その後、先進7か国首脳会議(G7サミット)が開かれるカナダに移り、18日に帰国する予定だ。与党関係者が10日、明らかにした。
赤沢氏の訪米は4週連続。サミットに合わせて開かれる石破首相とトランプ米大統領との首脳会談に向けた最終調整の位置づけで、自動車に課された25%の関税などを巡り米側と詰めの折衝を行う。首脳会談には、赤沢氏も同席するとみられる。
九州北部で線状降水帯発生おそれ 土砂災害などに厳重警戒を
活発な梅雨前線の影響で、九州北部では、夕方にかけて、線状降水帯が発生するおそれがあり厳重な警戒が必要です。また、気象庁は、10日午前、関東甲信と北陸が梅雨入りしたとみられると発表しました。
九州では、断続的に雨が降り続き、大雨となっています。24時間に降った雨の量は、鹿児島県指宿で345.5ミリ、福岡県久留米市耳納山でも193ミリを観測しました。
九州では、このあと夕方にかけて、発達した雨雲が連なる線状降水帯が発生するおそれがあります。こんやから11日にかけても、西から活発な雨雲が次々と流れ込んで激しい雨が降り、大雨となる所がありそうです。
11日朝までの24時間に予想される雨の量は、九州北部で180ミリ、近畿で150ミリ、九州南部と中国地方で120ミリとなっています。線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増え、災害の危険度が急激に高まるおそれがあり、土砂災害や低い土地の浸水、河川の氾濫に、厳重な警戒が必要です。
また、関東甲信と北陸では、10日は朝から雨が降り続いています。今後も、曇りや雨の日が多くなる見込みで、気象庁は、10日午前、「関東甲信と北陸が梅雨入りしたとみられる」と発表しました。関東甲信では平年より3日遅く、北陸では1日早い梅雨入りです。
今週末は梅雨前線の活動が活発に 西日本や東日本は雨の強まりに注意
今日10日(火)は、関東甲信地方と北陸地方の梅雨入りが発表されました。梅雨入りして最初の週末は、梅雨前線が日本海まで北上し、活動が活発になる予想です。西日本や東日本は再び雨が強まり、大雨となるおそれもあります。
熱帯低気圧由来の湿った空気で前線活発化
今日10日(火)は西日本や東日本の広い範囲で雨が強まりました。明日11日(水)も全国的に雨の降りやすい空となる見込みです。
その後、木曜から金曜は前線の活動が一旦弱まります。九州や中国・四国は雨が続くものの、東日本は天気が回復して日差しの届くところもある見込みです。
週末の14日(土)から15日(日)は梅雨前線が日本海まで北上する予想です。前線に向かって南シナ海を北上する熱帯低気圧由来の湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発になってきます。週末は西日本や東日本で雨が強まり、大雨となるおそれがあります。
まだ不確実性が大きいものの、週末のお出かけを予定している方は最新の情報をご確認ください。
今週末以降は南から暖かな空気が流れ込み、日差しが少なくても蒸し暑くなりそうです。
東北地方も週末に梅雨入りか
東北地方も週末は雨になり、このタイミングで梅雨入りするかもしれません。その場合、昨年より10日前後早い梅雨入りとなります。
男性教諭自殺、和解金支払いへ 5600万円、名古屋市
2016年に自殺した名古屋市立中学校の男性教諭=当時(36)=の遺族が、市側に安全配慮義務違反があったとして市などに約6900万円の損害賠償を求めた訴訟で、市が5600万円を支払い、和解する見通しとなったことが10日、遺族の代理人弁護士や市への取材で分かった。市は同日発表の25年度補正予算案に関連経費を計上。今月開会の定例議会に議案を提出する。
訴状などによると、男性は15年に赴任した市立中で授業準備や早朝、放課後の部活動指導に追われ、教育課程の作成なども担当した。長時間労働が続き、同8月にうつ病と診断され休職。16年2月に復職したが、同12月に自殺した。