女性用トイレの行列解消へ、便器の数「男性用以上に」…国交省が初めて指針

公共施設などの女性用トイレで相次いでいる行列の解消に向け、国土交通省は12日、利用者が男女で同数程度の施設では女性用の便器数を男性用以上とすることを柱とした初の対応指針を公表した。
指針は、駅や商業施設、ホールといった不特定多数が利用する施設向けに策定された。国交省は今後、こうした施設に関係する業界団体や自治体に通知し、混雑の緩和に向けた取り組みの徹底を求める。
女性はトイレを利用する時に必ず衣服を着脱するなど、男性と比べて時間がかかる。だが、国交省の昨年の実態調査によると、女性用の便器数は男性用と比べて、駅が63%、空港が66%、バスターミナルが71%、映画館が89%など、多くの施設で低い水準にとどまっていた。
女性の社会進出が一般化する以前の基準に沿った設計が要因とみられる。このため指針では、新築や建て替え時に十分な数の個室を設置できる面積を確保するよう求めている。また、男女トイレの間仕切りを可動式にして、女性客が多い時間帯は男性用から切り替える運用も有効だと指摘している。
このほか、増設や大規模な改修が難しい既存施設に向けた対策として、個室の空室状況をモニターで示したり、人の流れを一方通行にしたりして、回転率を上げる先進事例も紹介している。
国交省は「個室内でのスマートフォン利用による滞在時間の増加も、行列ができる要因の一つだ。便器数の増加だけでなく、利用者のマナーの徹底も求めたい」としている。

住宅街近くで体長1メートルのクマ目撃 数分後、中国道路肩でも 同一個体か 兵庫・西宮市

12日午後11時ごろ、兵庫県西宮市名塩赤坂の市道で、車を運転中の女性から「クマ1頭がいる」と110番があった。兵庫県警西宮署によると、女性は体長約1メートルのクマが路上を歩いているのを目撃したという。
その数分後、近くの中国自動車道上りで「高速道路にクマがいた」と車で走行中の男性から119番があった。クマは道路の路肩に立っていたという。
発見場所はいずれも住宅街の近くで、警察官が駆け付けたがクマはいなくなっていた。同署は、クマの発見場所と時間が近いことから、同一の個体の可能性があるとみている。
現時点でクマによる被害は確認されていない。同署は近隣住民に注意を呼び掛けるとともに、周辺をパトロールしている。

「再審見直し」今国会で成立の見通し…衆院法務委で与党と参政党が賛成し可決

再審制度を見直す刑事訴訟法改正案は12日、衆院法務委員会で与党と参政党の賛成多数で可決された。法施行後5年ごとに見直す対象に、開示された証拠の目的外使用禁止を加えるなど修正を行った。16日にも衆院を通過する。参政が賛成したことで、与党が少数の参院でも過半数に達し、今国会で成立する見通しだ。
改正案は再審の審理を迅速化するため、再審開始決定に対する検察官の不服申し立てを原則禁止とした。裁判所が当事者の請求を受け、検察に証拠の開示命令を出すことを義務化する。開示された証拠を再審請求手続きに使う以外の目的で他人に渡すことなどを罰則付きで禁じる。
修正案では、5年ごとに見直す対象に、検察が保管する証拠の一覧表に関する制度も追加した。野党が一覧表を開示する必要性を訴えてきた。検察が任意での証拠提出や開示を「事案に応じ、適切に行う」との文言も加えた。いずれも法律の付随的な部分にあたる「付則」に盛り込んだ。
採決で中道改革連合と国民民主党は反対した。法務委では、証拠の目的外使用の禁止に違反した場合の措置について、報道機関を通じた国民の知る権利に配慮することなどを求める付帯決議も採択された。

終盤国会に“問題法案”目白押しで高市首相は「再可決」を乱発するのか? 強引な運営なら支持率下落

国会会期末まであと1カ月強だが、終盤国会は政府・与党が提出を強行し、野党が反発する法案が目白押しだ。そんな中、再審制度見直しの刑事訴訟法改正案が審議されている衆院法務委員会で10日、気になるやりとりがあった。高市首相が、参院で法案が否決されたら衆院で「再可決」する可能性を否定しなかったのだ。
衆院は自民だけで3分の2超の圧倒的多数がある。参院は連立政権を組む日本維新の会を合わせても過半数に4議席足りない。憲法に<衆議院で可決し、参議院でこれと異なった議決をした法律案は、衆議院で出席議員の3分の2以上の多数で再び可決したときは、法律となる>という規定があり、現状、与党は参院で否決された法案を衆院で再可決できる。
高市首相は法務委で国民民主の議員から、「数の力で押し切ることはないと明言して欲しい」と求められたが、「確実に再審制度を前進させるものと確信しているので、ぜひとも成立させていただきたい」と答弁、数の横暴を否定しなかった。
結局、11日与党が提示した一部修正案に参政党が賛成すると表明し、参院でも過半数を確保できる見通しとなったため、ひとまず“禁じ手”は封印された。
ただ、定数削減法案をめぐっても、維新の吉村洋文代表が「再可決」に言及している。法案は、衆院の定数削減について与野党で検討するとし、法施行から1年以内に結論が出ない場合、比例代表を自動的に45減らす内容だ。維新がゴリ押し、高市首相も維新の意向をくみ、党内に法案を了承させた。中小政党には死活問題で、「法案は審議するに値しない」(国民民主党・古川国対委員長)と野党は猛反発。この法案も参院で否決される可能性があるが、そんな悪法を「再可決」するのかどうか。「国旗損壊罪」を新設する法案も自維が強行に進めているが、これもどうなるか。
ジャーナリストの山田惠資氏はこう言う。
「衆院で再可決するということは参院の議決の否定であり、参院の国会運営に圧力をかけることにもなる。強引にやると支持率に響くリスクがあります。再可決のためには、党の衆院側が一枚岩で結束していなければならないし、参院側にも了承させなければならない。中傷動画疑惑で迷走し、高市さんの求心力が落ちている今、再可決に踏み切れるのかといえば、難しいと思います」
もっとも、いずれの問題法案も提出はまだこれから。会期末までに採決にたどり着けるかは不透明だ。
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高市首相の暴走ぶりについては、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などでも詳しく報じている。

「国は最後に守ってくれる」は現政権では幻想? 選挙ライターが見た高額療養費制度改変の舞台裏

〈難病の子どもの命が救えるとしても、月116円の医療費削減を望むのか? 限界を迎える国民皆保険制度と日本の健康格差〉から続く
医療費が高額になった場合、自己負担額を一定に抑える「高額療養費制度」。2026年の8月からはその自己負担額が増加することが決定した。石破元首相時代には凍結された見直し案が高市首相になった途端国会を通過してしまったことからも分かるように、医療保険制度や社会保障制度は「政治」とは切っても切れない関係にある。
【写真】選挙ライターの畠山理仁氏とジャーナリストの西村章氏
社会保障と選挙の関係や、政治参加のあり方について、選挙と政治を専門に25年以上取材してきたライターの畠山理仁氏と、自己免疫疾患の治療で長年高額療養費制度を利用してきたジャーナリスト・西村章氏が、社会保障と選挙の関係、政治参加のあり方について語り合う。
※2026年4月22日、Readin’ Writin’ BOOKSTOREにて行われたイベントの一部を採録したものです。
選挙戦で語られた/語られなかった、「高額療養費制度」問題
西村 今日ここにお越しの皆さんは、畠山さんのことはよくご存知だと思います。選挙取材の第一人者ですが、実は我々は非常に古い知り合いで……。
畠山 そうですね……20年?
西村 いや、20年じゃきかない。たぶん30年くらい。
畠山 そうですね。最初に会ったとき、まだ僕は大学生だったかもしれない。
西村 僕が病気になるずっと前、まだ高額療養費制度を利用していない時代ですよ。
畠山 そうですね。
西村 で、つい先ごろこの本(『高額療養費制度 ひろがる日本の〈健康格差〉』)が出たわけですが、2024年末に浮上した当初の〈見直し〉案は2025年の3月に一時凍結されて7月の参院選挙を経て12月末に新たな引き上げ金額が提示され、年が明けた今年2月に衆議院選挙があってその後に特別国会……と、この制度案は国政選挙に翻弄されてきました。畠山さんはSNSでも自己負担上限額引き上げに反対と投稿していたので、選挙取材という切り口からこの問題をどう見ていたのか是非訊ねてみたいと思っていたんですよ。
畠山 この本ができる前の段階で、西村さん自身が高額療養費制度の当事者でこの連載を開始したとき、制度が変更されることで実害を受ける人が自分の知り合いにもいるということにまず、びっくりしました。その連載タイトルが『オレに死ねと言ってんのか』。自分はこの制度を利用していないので、「これは本当に人の生死に関わる問題なんだ……」とそこで初めて認識した、というのが正直なところです。
僕は制度を利用したことがないので、治療費があまりに高額になると上限額が設けられて負担が軽くなりますよ、ということくらいしか知らなかったのですが、本を読んでみるとものすごく負担を強いる制度改変が行われそうになっていることや、なぜその改変が出てきたかという背景事情が明かされています。
これは読んでいただくと「えっ……本当に!?」とびっくりするんですけれども、「国や政府はなんだかんだいってもちゃんとしてるんだろうな、最後は我々のことを守ってくれるんだろうな」と漠然と思っていたのに、それが足元から崩れるようなことが書かれていて、すごく驚いたし勉強になりました。
選挙との関係で言うと、高額療養費に関心がある人はたくさんいると思うんですが、候補者が訴えたい政治課題は消費税や子育て等々いろんなテーマがあるので、街頭演説ではそれぞれについて本当にざっくりとしか触れません。
2月の衆議院選挙では、西村さんが連載記事で高額療養費制度に関する各政党のマニフェストを比較検証していて、僕もそれを読みました。このテーマをちゃんと政策に入れている政党があるということは、当事者の皆さんがこの問題について政治家や政党に問いを投げ続けた結果、政策として取り入れられたのだろうと僕は捉えています。そのような働きかけがなければおそらくスルーされていただろう、というのが実感で、切実な問題がちゃんと政治の側に届いているとも感じました。
西村 昨年夏の参議院選挙と今年2月の衆議院選挙で、高額療養費制度がトピックのひとつとして取り上げられたのは、この本の中でも言及している全国がん患者団体連合会(全がん連)と日本難病・疾病団体協議会(JPA)が地道な要望活動を続けて、それが去年3月の一時凍結に非常に大きな役割を果たした、という事情が大きく作用していると思います。
昨年7月の参議院はともかく、今年2月の衆議院選挙はわけがわからないうちに始まってあっという間に終わった選挙だったので、高額療養費の問題は候補者が街頭演説で訴えても、メディアに乗る大きなトピックになりませんでした。それが非常に歯がゆい点でもあったのですが、各選挙区を歩いてきた畠山さんの目にはどう見えていましたか?
畠山 選挙期間中の候補者は、どうすれば投票用紙に自分の名前を書いてもらえるかということにものすごく気を配ります。高額療養費の問題はもちろん大事なテーマですけれども、「この制度がこう変わることでどんな問題が生じるのか」という一般的な理解がまだ広がっていないという点で、候補者としてはなかなか伝えづらいテーマだったのかもしれません。
たとえば去年7月の参議院選挙のように、投開票日があらかじめわかっていて充分な準備期間がある場合だと、「皆さんから付託を受けて6年間を議員として働くために、自分は高額療養費制度をこうやって改善します」とわかりやすい解説動画を作ってYouTubeで公開することも可能なんですが、さすがに解散から投開票日まで16日というスケジュールでは、高額療養費の問題を大きなテーマとして訴える時間的余裕がなかったのかなと思います。
それでも訴えている候補者は確実にいらっしゃいました。選挙の時にはやはりその人の地が出るから、この限られた時間でも高額療養費制度を取り上げた候補者がいたことは希望だと思いました。命に関わる問題で、誰もがこの制度を利用するかもしれないことを考えると、本来ならもっと多くの立候補者が取り上げるべきなんですが。
西村 今回の本のなかで全がん連理事長・天野慎介さんが話してくれた印象深い言葉に「『最後に議員を動かすのは面子と選挙だ。それが立たないと彼らは動かない』とある議員秘書に教えられた」、というものがあります。本当に身も蓋もない事実ですが、票に繋がらない問題はトピックにしてもらえない、ということですね。
畠山 そうですね。「票とメンツが大事」というのはまさにそのとおりで、全がん連とJPAの皆さんが与野党問わず要望をくまなく訴えて回ったことで、ようやくここまで来ている。その訴えがなければ、最初の法案がそのまますっと通っていたかもしれない。そして、法案がすっと通った後になって「えっ……」と皆が驚いていたかもしれない。その「えっ……」という声すら、発せられないままになっていた可能性もありえたと思います。
西村 何が起こっているのかすら、わからないまま進んでいく。「国や政府も最後は我々を守ってくれるだろうと思っていたのに、それが足元から崩れていく」と最初におっしゃいましたが、「そこまでのことはしないだろう」ということを彼らは平気でやってくる、その驚きというか怖さを今回はひしひしと感じましたよね。
畠山 この本の中にはいろんな研究者の方々の研究成果やご意見があるんですが、立教大学の安藤教授が「厚労省がなぜあのようなおかしな理屈で上限引き上げを正当化しようとしたのか、私もいろいろと推測をしたのですが、今でもよくわかりません」という言葉の後に「おそらくあまり深く考えていなかったのではないか、というのが現状での私の結論です」という一節がありますよね。ここは読んでいてもびっくりするんですけど(笑)、一連の経緯を見ていると、本当にそうかもしれないと思わざるを得ないひどい提案だった、ということがすごくよくわかりました。
西村「あまりよく考えていなかったんじゃないか」というのは、要するに他人事だということですよね。他人事だから、メディアも2024年12月ごろの報道で「引き上げが決まりました」とあたかも決定事項を報道するかのようなあっさりした内容になったと思うんですよ。
高額療養費の引き上げが大手メディアの人々にとっておそらく切実ではない理由のひとつが、企業に勤める人や公務員の健康保険には手厚い補償があって何も心配しなくていいようになっている、という事実です。これだけ手厚いなら他人事になるよな、と思いました。もうひとつは、たとえ自分ががんや難病じゃなくても、身の回りに誰かひとりくらいそういう経験をして苦労している人がいると思うんですが、たとえそういった当事者が身の回りにいなくても、そういう境遇の人を想像できることが政治や行政の仕事をする人に求められる資質でしょう。たとえば、実際にがんサバイバーで国政や地方議会で活動をしている人は少なからずいますよね。
畠山 与野党問わず、いらっしゃいますね。
西村 そういう人たちは制度について理解しているだろうけど、そうではない候補者に自分たちの意見をどうやって政治に反映してもらうか。街頭に立っている候補者に複雑で込み入った説明をしてもなかなか理解してもらえないだろうから、ある患者団体の人は「ひと言ふた言で、的確に要点のみをお伝えする」と言っていました。
選挙は意見を伝えるチャンス
畠山 候補者は有権者の声を聞くことが仕事なので、本来ならじっくりと時間を取ってもらいたいんですけれども、選挙期間中だとどうしても時間は限られてしまいます。
でも、選挙期間は一番陳情しやすいというか、有権者の意見を候補者に伝えるチャンスではあるんですよね。政治家は普段はなかなか外へ出てこないけれども、選挙の時は有権者の前に顔を出して、自分がどういう人間でどういうことをやろうとしているかを見せないと票になりません。だから、何年かに1回かもしれないけれども選挙の時は必ず出てくる。しかも有権者の声を聞くという建前上、「声を聞かないと大変なことになるぞ」というプレッシャーがあると聞く耳を持ちやすいし、有権者からの呼びかけにも答えざるを得ない。だから、選挙の時に自分たちの問題を候補者に端的にわかりやすく伝えることはすごく大事だし、効果的だと思います。
皆さんの中には政治家や候補者はすごく勉強して知識も豊富だと思っている方もいらっしゃると思うんですが、実は全然そんなことないです。この問題は政治家なら当然知っているだろうと思って話してみたら「えっ、そんなことがあるんですか」と驚かれて、逆に当事者のほうがびっくりする、みたいなやり取りは本当にいっぱいあります。だから、この問題は社会にとって大切で解決しなければならない課題だ、と認知してもらうための働きかけからまず始めなきゃいけない、というのが現実です。
つまり、政治家なら勉強しているはずだし何でも知っている、と思うのは間違いで、「あの人は知らないかもしれないから伝えよう」「こうやって理解してもらおう」と働きかけることがとても大事です。
話しかけた候補者がその問題について知っていたら、候補者にとって「やはりこの問題で実際に困っている人がいて、こうしてほしいという意見があるんだ」と確認する後押しになります。だから、これは切実な問題だから何とかしてください、と何回言ってもいいんですよ。いつも決まった人に発言を任せるのではなく、気づいた人が声を上げることで広がりができます。
そのような有権者からの提案や問いかけのコミュニケーションが日本では圧倒的に少ないし、それはすごくもったいないな、といろんな選挙の現場を見てきてつくづく思います。 そういう働きかけをしている人たちがまだまだ少ないことが、日本の民主主義や政治がひとりひとりの幸せを作れていない原因じゃないかと思います。
西村 日々の生活と政治が直結していないと言えばいいのか、皆の生活と政治家の活動が噛みあっていないように見えるんですよね。昔からよく言われることですが、テレビや新聞の中で行われている政治と自分たちの生活が、どうも乖離しているように見える。
畠山 選挙について高校などで講演をすることもあるんですが、「選挙の時は政治家がセミの幼虫みたいに何年かに1回の割合で外に出てくるから、その時に話しかけるのがチャンスだよ」という話をすると、「えっ、政治家に話しかけていいんですか!?」と本気で言われることがあるんです。政治家は話しかけてもいい存在だという認識がまず有権者にないことにむしろこっちはびっくりするわけです。
話しかければちゃんと言葉を返してくれるので、そういう自分の実例を踏まえながら、皆さんもぜひ声をかけてくださいね、というところから始めなければならないくらい、政治と有権者は距離が離れていることを痛感しますね。
西村 『黙殺』の頃から、それはずっとライフワークですもんね。
畠山 そうそう。話しかけると何が面白いかというと、すごく立派な人だと思っていた人がすごくつまらない人だったり、謎の人だなと思っていた人がものすごく真摯に深く物事を考えていて、新しいアイディアを持っていたりすることがわかるからです。
僕はどの選挙でも候補者全員にくまなく会うことを信条としていますが、「どうしてこのテーマを入れてくれなかったんですか」と訊ねると、「選挙公報はスペースが限られているので入れられなかったけれども、私はこの問題にはこう取り組もうと思っています」という答えが返ってきたりする。
マニフェストに入っていなくても、直接訊ねることで政治家の頭の中にずっと残って、当選した後にそれを議会の質問で取り上げて事態が動く、ということも当然あるでしょうし、その課題が世の中にシェアされることで、何年か後に解決されることもあるでしょう。
「あの時は箸にも棒にもかからないと世の中から言われた人が訴えていた政策が、今では堂々と世の中で認められて実現されているじゃないか」ということに、何回も出会っています。選挙で投票するだけじゃなくて、コミュニケーションをとって候補者に働きかけることは、自分が投票したくなる候補者になってもらうためにも大事なことだし、働きかけることで政治家が変わってくれることも見てきました。
高額療養費制度の問題について言えば、どのようなプロセスを踏むことによって、当事者の意見が反映されていないとんでもない案を押し戻して一時凍結させるに至ったのか、という具体的な例がこの本の中に書いてあるし、高額療養費制度以外でも、自分たちが抱えているテーマをどうすれば政治の場に反映してもらえるのかについて考える際の、参考にもなると思います。
高額療養費制度 ひろがる日本の〈健康格差〉
医療費が高額になった場合、自己負担額を一定に抑える「高額療養費制度」。 自己免疫疾患の治療で長年この制度を利用してきたジャーナリストは、2024年冬に政府が発表した「改悪」案に不安と憤りをおぼえ、取材を開始する。 疾患当事者や研究者、政治家などの証言が浮き彫りにしたのは、健康に「格差」がある日本社会の現状や、セーフティネットとして十分に機能せず、〈世界に冠たる〉とは到底いえない医療保険制度の姿だった。複雑で入り組んだ高額療養費制度の問題を、一般書として初めて平明かつ多面的に解明する! ◆目次◆ 第1章 高額療養費制度とは何か 第2章 part1 政治的・財政的背景から読み解く〈見直し〉案 第2章 part2 患者団体は〈見直し〉案凍結と変更をどう実現させたのか?――天野慎介氏に訊く 第3章 2024・2025年の〈見直し〉案をひもとく――安藤道人氏に訊く 第4章 高額療養費制度に潜む「落とし穴」を検証する――五十嵐 中氏に訊く 第5章 「魔改造」を施された日本の医療保険制度と高額療養費――高久玲音氏に訊く 第6章 part1 司法の視点から高額療養費制度を検証する――齋藤 裕氏に訊く 第6章 part2 立法の視点から高額療養費制度を検証する――中島克仁氏に訊く 第7章 「健康格差」解消のために、どのような医療保険制度を構想すればよいのか?――伊藤ゆり氏に訊く 第8章 大局的な視野から日本の医療保険制度と高額療養費制度を考える――二木 立氏との一問一答
選挙漫遊記
選挙取材歴20年以上! 『黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い』で第15回開高健ノンフィクション賞を受賞した著者による”楽しくてタメになる”選挙エッセイ。 2020年3月の熊本県知事選挙から2021年8月の横浜市長選挙まで、新型コロナウイルス禍に行われた全国15の選挙を、著者ならではの信念と視点をもって丹念に取材した現地ルポ。 「NHKが出口調査をしない」「エア・ハイタッチ」「幻の選挙カー」など、コロナ禍だから生まれた選挙ワードから、「選挙モンスター河村たかし」「スーパークレイジー君」「ふたりの田中けん」など、多彩すぎる候補者たちも多数登場! 文庫化にあたり新章「2024年東京都知事選挙」を書き下ろし。史上最多となった立候補者56人、なんと全員に取材しています! <掲載される選挙一覧> 熊本県知事選挙/衆議院静岡県4区補欠選挙/東京都知事選挙/鹿児島県知事選挙/富山県知事選挙/大阪市住民投票/古河市長選挙/戸田市議会議員選挙/千葉県知事選挙/名古屋市長選挙/参議院広島県選出議員再選挙/静岡県知事選挙/東京都議会議員選挙/兵庫県知事選挙/横浜市長選挙/(文庫版書き下ろし)2024年東京都知事選挙

高齢女性が大型トラックにはねられ死亡 運転手の男性から詳しい状況聞く 国道199号 北九州市

13日朝、北九州市若松区の国道の信号機がある交差点で、道路を横断中の高齢の女性が大型トラックにはねられ死亡しました。
13日午前7時ごろ、若松区今光の国道199号で、交差点を右折していた大型トラックが、道路を渡っていた女性をはねました。
女性は全身を強く打ち、病院に運ばれましたが、約30分後に死亡が確認されました。
現場は、片側2車線で信号機も横断歩道もある交差点です。
警察によりますと、女性は80代とみられ、トラック側も歩行者側も信号は青だったということです。
その後の捜査で亡くなったのは近くに住む無職
穴見カツミさん(82)とわかりました。
警察は、大型トラックを運転していたの男性(45)から当時の状況を聞いて、事故の原因を詳しく調べています。

自転車でひき逃げか…89歳女性が死亡 自宅前で花の水やりをしていた際にひかれたとみられる 和歌山市

和歌山市内の路上で自転車を運転中に高齢の女性をひき逃げし死亡させた疑いで、40代の男が逮捕されました。
ひき逃げなどの疑いで逮捕されたのは、和歌山市に住む40代の会社員の男です。
警察によりますと、男は11日の正午前、和歌山市宇須の市道で、竪艶子さん(89)を自転車ではね、そのまま立ち去った疑いがもたれています。
11日午後3時ごろに竪さんの自宅を訪ねた知人が意識のない竪さんを見つけ消防に通報。
病院へ運ばれましたが、その後死亡が確認されました。
竪さんの頭に傷があったことなどから、警察が周辺の防犯カメラの映像などを調べたところ男の関与が浮上。
竪さんは自宅の前で花の水やりをしていた際にひかれたとみられ、男は調べに対し「間違いありません」と容疑を認めているということです。

高市事務所が選挙ネット戦略で手だれに接近のナゼ…中傷動画作成・拡散のキーマン松井健氏の“意外な実績”

キーマンの素性が、徐々に明らかになっている。
昨年の自民党総裁選と2月の衆院選で、高市首相の陣営が対立候補の中傷動画を作成・拡散していたとされる疑惑。共同通信は12日配信の記事で、動画の作成、拡散を担った実業家・松井健氏へのインタビューを詳報した。
そこで明かされたのは、松井氏が過去に積み上げてきた意外な“実績”だ。
■都知事選で石丸旋風をアシスト
2024年7月の都知事選では、石丸伸二氏の陣営に切り抜き動画の拡散など、SNS戦略をアドバイスしたという。さらに、同年10月の衆院選では、国民民主党のSNS発信を支援。この時は他党を批判する内容ではなく、政策を簡潔に伝える内容が中心だったとしている。
どちらの選挙でも、ネット戦略の効果は絶大だった。石丸氏は165万票を獲得し、小池都知事の次点に食い込んだ。国民民主は、議席数を公示前の4倍となる28まで急増させている。松井氏は昨秋の総裁選が行われる以前に、すでに選挙でネット戦略を成功させた実績があったのだ。
今年2月の衆院選でも、松井氏は与野党50人前後から動画作成の依頼があり、高市を含む20人のリクエストに応じたと証言している。多くの陣営が依頼していることから、政界でも知られた存在だったことがうかがえる。
■秘書木村氏の参考人承知は必須
そうなると、やはり怪しいのが「他候補者を誹謗、中傷するようなことは一切やっていない」とする、高市首相の釈明だ。これだけ多くの陣営が松井氏に依頼していたとなると、高市陣営が松井氏にSNS対策をお願いしていても不自然ではない。
これまで高市首相は、松井氏について「私も秘書も面識がない」としてきたが、さすがにオンライン会議の音声が公開されたこともあり、高市首相も接点を半ば認めつつある。
共同の記事によると、松井氏は、2月の衆院選で高市事務所の秘書から動画作成の依頼があったと証言している。やはり高市陣営は、選挙のネット戦略に長けている松井氏の協力を得ようとして、接近したのではないか。
すでに中道と立憲は、木下氏を国会に参考人招致することを自民側に求めている。やましいことがないのなら、表に出て堂々と説明すべきだろう。
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一連の中傷動画疑惑については、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などでも詳しく報じている。

軽乗用車がクマと衝突 男女ケガ、クマは死ぬ 宮城・登米市

12日夜、宮城県登米市で軽乗用車がクマと衝突し、車に乗っていた男女がけがをしました。
警察によりますと、12日午後8時半過ぎ、宮城県登米市内の県道で、軽乗用車が、道路を横切ったクマと衝突しました。
軽乗用車を運転していた30代の男性が胸の痛みを訴えて病院に搬送されたほか、同乗していた40代の女性も顔に軽傷を負いました。
衝突したクマは、体長約1メートルで、道路上で死んでいるのが確認されています。
登米市内では12日昼すぎから夜にかけて、クマの目撃が相次いでいて、警察は、衝突したクマと同一個体の可能性もあるとみて調べを進めています。

「カッとなり手で首を絞めた」趣旨の話 相模原市・女子高校生(17)殺害事件 逮捕された元交際相手の男(19) 事件当日含む複数回復縁迫り断られたか

神奈川県相模原市の河川敷で高校3年の女子生徒が殺害された事件で、逮捕された元交際相手の男が「カッとなり手で首を絞めた」という趣旨の話をしていることがわかりました。
この事件は今月10日、相模原市南区の河川敷で、高校3年の佐藤唯来さん(17)が首を絞められるなどして殺害され、元交際相手の男(19)が逮捕されたものです。
警察によりますと、男は事件当日を含む複数回、女子生徒に復縁を迫っていたということですが、その後の捜査関係者への取材で、「カッとなり手で首を絞めた」という趣旨の話をしていることがわかりました。
捜査関係者によりますと、男は、女子生徒と「花火をした」とも話していて、警察は花火の後に復縁を断られたため、後ろから襲ったとみて事件のいきさつを調べています。