「腹が立って仕方がない」 ひめゆり同窓生、西田氏を批判

自民党の西田昌司参院議員が「ひめゆりの塔」の展示説明について「歴史の書き換え」とした発言を巡り、ひめゆり同窓会の知念淑子会長(96)は17日、那覇市で開かれた同窓生らが集まる催しで「何を見てそう思ったのか。腹が立って仕方がない。浅はかな人だ。あきれて物が言えない。こんなふうに思っている人がまだいるのか」と憤りをあらわにした。
同窓会は、ひめゆり学徒隊として多くの生徒が動員された沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高等女学校の同窓生らからなる。集会では県立首里高の生徒たちが、学徒隊を弔う「ひめゆりの塔の歌」を披露し、同窓生も口ずさんだ。
知念さんは1944年夏、動員された。

中3容疑者「他にも複数の女性を殺そうと」5時間以上物色か 千葉刺殺

千葉市若葉区の路上で近くの高橋八生(やよい)さん(84)が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された中学3年の少年(15)が「(高橋さんを襲う前に)他の複数の女性を殺そうと考えた」と供述していることが、捜査関係者への取材で判明した。5時間以上前から現場周辺を歩き回り、目に付いた女性を狙ったが、いったんは断念していたとみられる。
18日で事件の発生から1週間。少年は「(殺すのは)誰でもよかった」「少年院に行きたかった」などと供述しており、千葉県警は動機を慎重に調べている。
事件は11日午後5時過ぎ、若葉区若松町の閑静な住宅街で起きた。高橋さんは背後から突然襲われたとみられ、背中から何度も刺されていた。持っていた1万円以上の現金は手つかずだった。
捜査関係者によると、少年は容疑を認め、「自分より弱い人を狙った」という趣旨の供述をしている。自室にあった刃物からは血液反応が出た。
少年は事件があった11日の午前中に外出し、現場近くを歩き始めた。いったん帰宅した後、再び現場周辺を歩き回ったとみられる。その間に高橋さんとは別に数人の女性を殺害しようと考えたが、実行に移さなかったと説明しているという。
現場周辺の防犯カメラは、正午ごろから何度も道路を行き来する若い男性の姿を捉えていた。午後2時台には、高齢女性の後ろを歩きながら辺りを見回す様子が映っている。
ただ、事件が起きたのは午後5時過ぎ。実行するか何時間もためらっていた可能性があり、ある捜査関係者は少年の中に「葛藤があったと思う」とみる。
少年はどんな生徒だったのだろう。祖父母や父親らと暮らし、地元の中学校に通っていた。
同級生の一人は「みんなの前では静かだけど、仲の良い子の前ではおふざけタイプ。ちゃんと学校に来ていた」と語る。人気ユーチューバーや格闘家の動画をよく見ると話していたという。
事件の数日前にも体育祭の練習に参加し、普段と変化はみられなかった。同級生は「事件を起こしたとは信じられない。ショックだし、悲しい」と話す。
少年について家族は「小学校までは至って普通で、明るく、いい子だった」と明かす。変化があったのは中学への進学後。部活をすぐにやめ、家族とも話さなくなった。「干渉されるのが嫌だった」という。
中学2年の時には問題行動を起こし、県警の継続補導を受けていた。非行防止が目的で、少年補導職員らが面接で本人や保護者から生活状況を聞き取り、アドバイスする制度だ。
父親は取材に「このままでは何か起こすかもしれないと思っていた。警察から指導してもらった方が抑止力になるかなと期待したが、成果がなかったのだと思う」と声を落とした。
捜査関係者によると、少年は「複雑な家庭環境から逃げ出したかった」と供述。「少年院に入れば家を出られると思った」「ストレスが限界にきた。イライラして刺した」とも話しているという。
捜査幹部は「少年の心の中でもいろいろなことが起きていたと思う。動機は慎重に調べる必要がある」と語る。【林帆南、高橋晃一、中村聡也】

ENEOS堺製油所でガス漏れ、死亡は44歳の男性社員 62歳男性は意識不明

堺市西区の「ENEOS(エネオス)堺製油所」で17日午前、硫化水素の可能性があるガスが漏洩(ろうえい)して男性従業員3人が死傷した事故で、大阪府警西堺署は同日、死亡したのはエネオスの男性社員(44)と判明したと明らかにした。当初、62歳男性が死亡したとみられていたが、この男性は意識不明。ほかに70代男性も意識が鮮明ではない状態で病院に搬送されたが、会話はできるという。
同署やエネオスなどによると、事故は、余ったガスでタービンを回して発電する「GTGプラント」で発生。当時3人は設備の定期点検中で、配管内の清掃をするために結合部分を緩めたところ、ガスが漏れたとみられる。
通報の約30分後にはガス漏れが止まっていることが確認され、敷地外への流出はなかった。同署が業務上過失致死傷の疑いも視野に詳しい状況を調べている。
堺製油所は堺市沿岸部の工業地帯にあり、敷地面積は77万平方メートル。現場は南海本線諏訪ノ森駅から西約1キロにある。

日本は失業率低いが心配な数値も OECD諸国の比較で「ワースト5」だった社会問題とは

「豊の国とは」。この質問に答えるのは難しい。その手掛かりを求めて、中央大学の石川晃弘名誉教授(産業社会学)がOECD諸国の統計を比較してみた。2025年2月に同大学紀要に発表した論文で、「国民一人当たり総生産(GDP)、総所得(GNI)で高く豊かな国なのに、貧困率が目立って高いのは唯一、米国だった」と指摘している。
失業率の低さでは日本は2位
石川名誉教授は観察の対象として、経済指標などが多く公開されている経済開発協力機構(OECD)加盟国から37か国を選び、ネット上から統計数値を集めた。国民一人当たりの経済的豊かさと、その国の社会病理現象との相関性を探ってみた。その結果の一部がこの表である。
GDPの順位で見ると、1位はアイルランド、2位スイス、3位米国、4位デンマーク、5位オランダとなる。日本は17位だ。最下位のほうには、37位ブラジル、36位メキシコ、35位コスタリカ。中南米の国々である。
失業率が低い順では、1位がスイス、2位日本、3位チェコ。貧困率が低い順では、1位チェコ、2位デンマーク、3位ハンガリーとなる。
殺人率が低い国では、1位スペイン、2位スイス、3位韓国。自殺率が低いのは、1位ギリシャ、2位トルコ、3位イスラエル。
米国は殺人発生率、犯罪指数で上位
逆に、殺人発生率が高い順では、メキシコ、ブラジル、コスタリカと貧困率の高さに比例している。そして、米国だが、殺人発生率は高い順で行くと5位、犯罪指数では7位と高い。所得格差の大きさでも7位なのだ。
石川名誉教授はいくつかの興味ある相関関係を指摘している。
犯罪指数は国民の経済的豊かさとの関係は統計的には見られない。GNI(国民総所得)の大きい国の中で自殺率が低い国は一つもない。豊かさと関係なく死を選んでいるのか。しかし、失業率は関係がありそうで、低い国では自殺が少ない。米国、日本、韓国は失業率が低いのに自殺率が高く、反対に地中海沿岸国のイタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、トルコ、南米のチリでは失業率が高いのに自殺率は低い。
石川名誉教授は日本と韓国は似たような特徴が見られるとしている。
日本、韓国のGNIは調査対象国の中では中間的な位置にあり、失業率は低い。しかし、貧困率は高く、日本では格差も大きい。殺人発生率や犯罪指数は低いが、自殺率が高い。
(ニュース・リサーチ班)

八潮の道路陥没事故、県が現場付近事業者らに損失補填の方針 6月に個別相談会実施

埼玉県八潮市の道路陥没事故で県は17日、現場付近の事業者や住民を対象に説明会を開催した。県は今後の復旧見通しに加えて、陥没事故以降に発生した損失などについて、補償する考えを示した。申し込み制による個別相談会を6月2~19日に実施する。
下水管内に転落したトラックの運転席と運転手の引き上げが終わり、工期の目途が立ったことから開催した。この日、市の複合施設「八潮メセナ」で開催した説明会には、対象住民168世帯のうち10世帯17人が参加した。県の担当者は破損した下水道管の仮復旧方法や道路の復旧時期を説明。通行止めが続く片側2車線の県道54号線は、「片側1車線の暫定的な形で来年3月までに使用できるようにすることを目標にしている」とした。
一方、事故現場近くの住民からは、破損した下水道から上がってくる激しい臭気に対しての質問が相次いだ。「防臭のため空気清浄機を買ったので昨年の同じ時期より電気代が上がった。昨年との差額補償はあるのか」「陥没現場は県道だが、市道に漂う臭いにも対処してくれるのか」との意見が噴出。道路の完全復旧の時期についての県の説明に「目標でなく、はっきりとした時期を提示してほしい」と声を荒らげる住民もいた。県は、健康面などで被害が出ている場合は、相談に応じるとしている。
説明会に出席した陥没現場近くの事業所の責任者(56)は「事故が起きた道は八潮市の中心部だから、道路が早く復旧するのが一番大事」と話した。

美智子さま、入院された上皇さまのために連日300分近い長時間の付き添い 並大抵ではない“支える”という一念、雅子さまへと受け継がれる“一途な愛”

「世紀のご成婚」から、今年で66年。次代にバトンを渡され、穏やかな日々を過ごされていた最中、上皇さまの心臓に異変が起きた。上皇さまのため、心の限りを尽くされる美智子さま。決して揺らぐことのないそのお姿を、雅子さまは見つめられていて──。
新緑が目にしみる、東京・代々木の明治神宮会館。5月13日、雅子さまは代々の皇后が務める日本赤十字社の名誉総裁として、「全国赤十字大会」に出席された。国母としての慈愛に満ちた表情には、これまで以上に強い責任感がにじむ。雅子さまの胸の内は、先の皇后から受け取られた決意の念であふれていた──。
5月10日、東京大学医学部附属病院に入院されていた上皇さまが退院され、お住まいの仙洞御所に戻られた。
「定期検診で心臓に異変が認められた上皇さまは、精密検査のために5月6日から入院。8日から予定されていた葉山御用邸でのご静養が急遽延期となりました。ご高齢で持病もある上皇さまが入院されるとあって、関係各所では一気に緊張が高まった」(皇室記者)
詳しい検査の結果、上皇さまは「無症候性心筋虚血」と診断された。聞きなじみのないこの病気について、東京医科大学名誉教授で信濃坂クリニック院長を務める高沢謙二さんが解説する。
「『心筋虚血』とは、血管が狭くなり、心臓の筋肉に充分な血液を送ることができない状態のことをいいます。中でも自覚症状がないものが『無症候性』。一般的には、狭心症と呼ばれる病気です。
無症候性が怖いのは、症状がないために無理をしてしまうことです。気がつかないうちに不整脈を起こし、心停止につながることも考えられるため、慎重な経過観察が必要な病気とされています」
2012年の心臓手術以来、13年ぶりの入院となった上皇さま。4泊5日の入院期間中、美智子さまは一日も欠かさず、病室に通われた。
「美智子さまは上皇さまの入退院に付き添われただけでなく、毎日4時間から5時間の長時間にわたって病院に滞在。検査の時間以外は上皇さまに付きっきりで、一緒に病室で昼食を召し上がる日もありました。上皇さまおひとりで入院するといっても、側近は常におそばについていますから、不自由はないはず。美智子さまは、『私が上皇さまをお支えしなければ』という一心だったのでしょう」(宮内庁関係者)
献身的なお姿が注目された一方、これほど長時間のお見舞いは、一般の患者には許されていない。
「コロナ禍を経て、多くの病院で面会時間に制限が設けられるようになりました。今回上皇さまが入院された東大附属病院でも《1回の面会は60分まで》と告知されている。それにもかかわらず、連日300分近い長時間の付き添いが実現したのは、美智子さまの上皇さまを思われる強いお気持ちがあってこそのことです」(前出・皇室記者)
上皇さまにとっても、美智子さまの存在は大きな心の支えになっていたようだ。
「美智子さまがおそばにいらっしゃるとき、上皇さまは安心されているようでした。いつも手をつないでお散歩され、一緒に過ごされている美智子さまだからこそ、検査や今後への不安を解消できたのでしょう。医師からの説明にも、おふたりで耳を傾けられていました。美智子さまは上皇さまの病状や今後の治療方針について、積極的に医師に質問を重ねられたそうです」(前出・宮内庁関係者)
一方で、こうした美智子さまの熱心な姿勢には心ない批判も寄せられた。
「ネット上では、美智子さまに対して“病院に迷惑なのでは”“目立ちたがり”などの誹謗中傷まがいの声が散見されています」(前出・宮内庁関係者)
今回に限らず、昨今はSNS上での美智子さまへの中傷が問題視されてきた。しかし、美智子さまの“上皇さまを支える”という一念は、並大抵のものではない。
「美智子さまは皇室に嫁がれる際、“孤独な幼少時代を送られた皇太子さまに、温かい家庭をつくって差し上げたい”というお気持ちだったといいます。ご自分のことよりも、当時皇太子だった上皇さまを支えたいというお気持ちが強く、いまもそのお心を変わらずに持ち続けていらっしゃるのでしょう」(前出・宮内庁関係者)
いざとなったら上皇さまを受け止める
13年前に上皇さまが心臓を患われた際も、美智子さまは誰よりも近くで上皇さまをお支えになった。
「2012年2月に冠動脈バイパス手術を受けられた上皇さまは、翌3月7日に追加で手術を受けられました。しかしその4日後の11日には、東日本大震災の追悼式典に参加されたのです。
このとき美智子さまは、お召し物を急遽洋装から和装に改められた。洋装だとヒールを履くことになりますが、万が一、上皇さまがよろめかれたときに、その場で上皇さまのお体を支えることができない。草履の方が踏ん張りが利くということで、ご自身のお召し物を変更されたのです」(別の皇室記者)
ご成婚以来、二人三脚で歩んでこられた上皇さまと美智子さま。おふたりのお姿は、確実に令和の時代に受け継がれている。
「上皇さまと美智子さまは戦没者の慰霊や被災地の訪問に務められ、『開かれた皇室』のあり方を模索されてきました。現在、皇族の方々が避難所で膝をつき、被災者の手を取って励ましの声をかけられるのは普通のこととして受け入れられていますが、これは上皇ご夫妻が築かれたスタイルです。当時は“皇族がそんなことをするなんて”という批判の声も一部で上がりましたが、上皇ご夫妻は国民に寄り添うことを諦めませんでした。その結果、尊敬を集めるいまの皇室があるのです」(前出・別の皇室記者)
御代がわりから7年。皇后として、天皇陛下を支えることの難しさを身をもって経験されている雅子さまはいま、美智子さまのすごみを感じていらっしゃることだろう。
「雅子さまは体調を崩され、夫である天皇陛下のために尽くしたくても尽くせないもどかしい日々を長く過ごされてきました。だからこそ、在位中から上皇さまとともに各地を飛び回り、90才を超えたいまでも、身を挺して上皇さまに尽くされる美智子さまの強い思いに、震えるほど感じ入っていらっしゃるのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)
ご成婚から66年間変わることのない、美智子さまの一途な愛──「令和流」を築きはじめた雅子さまは、そのお姿を目に焼き付け、受け継がれていく。
※女性セブン2025年5月29日号

【独占スクープ】自民党参院副幹事長・太田房江氏に浮上した“選挙買収”工作疑惑 元市議会議長が「500万円出すと言われた」と証言 太田氏は取材に「全くの虚偽」と全面否定

万博開催中の大阪の参院選候補をめぐって、自民党が大紛糾している。自民党は全国の参院選選挙区で唯一、大阪だけ公認候補が決まらない「異常事態」(大阪府連幹部)に陥っていたが、石破茂首相は5月12日の党幹部との会議で、現職の太田房江・自民参院副幹事長を公認する方針を決めた。
太田氏は大阪府知事を2期務めて現在参院2期目、いわば「大阪自民の顔」でもある。ところが、この決定に自民党大阪府連会長の青山繁晴・参院議員がSNSで「石破総理がきのう5月12日月曜に突然、大阪府連に諮ることなく、参院選について介入されました」と「反対」を表明し、対立する事態に発展したのだ。
本誌・週刊ポストは、紛糾の裏に、太田氏が地方議員などに資金提供をもちかけていたという“選挙買収”工作疑惑の情報が広がり、大阪府連内で激しい反発を受けていた背景があるという情報を得て、大阪府連の議員や元議員たちを取材し、いくつかの重要証言を手に入れた。
そのひとつが大阪府連の実力者で、府下のある市の市議会議長を務めていたA氏の証言だ。6年前の参院選(2019年)の前、A氏が仲間の地方議員4人と居酒屋で食事していると、太田氏がやってきて、6人掛けのテーブルのA氏の正面の席に座ったのだという。A氏はこう証言した。
「太田は、『話があるの。選挙応援してよ。タダでとは言わないから』って、『200万円出すから』と言うんです。なめてんのか、と断わると、『じゃあ300万円』と。なんでそんな小銭で動くねんとまた断わると『じゃあ500万円』と太田が言った」
A氏はその申し出を断わって席を立ったという。さらにA氏はこの居酒屋会合の後も、同席していたB市議や太田氏との間で資金提供をめぐる話をしたと証言した。同席していた市議らに取材をすると、「会合はあったが、どんな話をしたかよく覚えていない」「Aと飯なんか食ったことない」など言い分が食い違う。B市議は居酒屋会合の存在などについて「すべて事実無根」とした。
一方で、別の元自民党代議士からは、今回の参院選をめぐっても、太田氏から“資金提供”をもちかけられ、断わったという証言も得た。
太田氏側は、代理人弁護士を通じてこう回答した。
〈太田房江氏が資金提供を申し入れた、増額を申し出た、預けた、提供した、配布しようとした、持参して拒否された、現金を取り出そうとした、渡そうとした等の記述につきましては、いずれも該当する事実はなく、全くの虚偽であります。
太田氏の公認報道に接し、その活動を妨害せんとするために意図的に虚偽の事実を捏造し、貴誌を通じて流布せんとしているものと推察され、太田氏としても憤りを禁じ得ないところです。
貴誌におかれて、太田氏に対する名誉棄損行為が認められる場合には、厳正な対応を行うこととなります。
なお、一般論として、党員拡大等の目的でさまざまな働きかけが行われること自体については、なんら違法性なきものであり、ご質問においては、この点に関する誤導がなされるおそれが認められますので、念のため付言します〉
真相はどうだったのか。本誌は居酒屋会合に出席したとされる地方議員全員と、太田氏から資金提供をもちかけられたとされる複数の元代議士、太田氏の公認に反対する大阪府連会長の青山氏の話を聞いた。それぞれの証言の詳細は5月19日発売の週刊ポストで報じる。

「高齢者が詐欺電話にだまされているか」AIが判別8割超…兵庫・尼崎市や富士通などが実証実験

特殊詐欺の電話を人工知能(AI)で判別するシステムを共同開発している兵庫県尼崎市と富士通、東洋大は15日、市内の高齢者宅で実証実験を重ねた結果、システムが詐欺を見抜ける精度が8割を超えたと発表した。富士通は社内で製品化の検討を始めたという。
3者はAIを活用した特殊詐欺の被害防止システムの研究、開発を2022年に始めた。23年には、電話で会話中の高齢者の脈拍や呼吸数を計測し、緊張や不安といった「心理的負荷」を測定するカメラとセンサー付きの「判別装置」を開発。詐欺に遭っている時のデータをAIに学習させた上で、24年11月、市内の高齢者宅22戸の固定電話近くに設置して、実証実験を行った。
実験では、特殊詐欺の手口を模倣する生成AIシステムが、電話で市役所職員を名乗り、滑らかなAI音声で「還付金があるので10万円を返したい」「本人確認のために生年月日を教えて」などと提案。高齢者の「どうすれば受け取れるか」などの質問に臨機応変に答えつつ、判別装置が生理反応のデータを収集し、高齢者が電話にだまされているかどうかを判定した。
実験後に高齢者に種明かしをし、詐欺の電話と気づいていたか否かを聞き取ると、システムは82%の精度で、高齢者がだまされているか気づいているかを的中させたという。詐欺の可能性が高いと判定すれば、家族のスマートフォンに「親が詐欺の電話を受けている」と自動通知するシステムも開発済みで、3者は「実験データを生かし、製品化へ向けた検討を進めていく」としている。

読売に何が起きているのか、「皇統の安定」提言は「立法府の総意」をぶち壊す 八木秀次

何を今さら新味のないものを。しかも、このタイミングで。やっとまとまりかけていた「立法府の総意」をぶち壊して振り出しに戻そうとするのか。事実誤認も散見される粗雑な内容でもある。
読売新聞は15日朝刊で「皇統の安定 現実策を」との大見出しを掲げた「読売新聞社提言」を発表した。現在、衆参正副議長の下で進められている安定的な皇位継承のための皇族数確保策についての各党協議の取りまとめへの対抗策にも見える。提言は、編集局と論説委員会などの記者が専門家らへの取材や勉強会を重ねて策定したとのことだ。
提言は、(1)皇統の存続を最優先に(2)象徴天皇制 維持すべき(3)女性宮家の創設を(4)夫・子も皇族に―の4項目を挙げている。
(1)(2)に反対する者は天皇制廃絶論者以外にはいない。問題は(3)と(4)だ。
男系継承を重視した有識者会議
現在、衆参正副議長の下で進められている議論は、岸田文雄内閣の下での有識者会議の報告書の内容を踏まえて行われている。有識者会議は、①女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持して皇室に残る②旧宮家の男系男子を皇族との養子縁組で皇室に迎える―をセットで示し、①②で皇族数の確保ができない場合は③旧宮家の男系男子を直接、法律によって皇族にする―との案を示した。
①については配偶者と子は皇族としないとし、②については、本人は皇位継承権を有しないが、子の皇位継承権の有無については言及がない。
自民・公明・維新・国民民主・有志の会など8党会派は、女性皇族の配偶者と子は皇族としないとする有識者会議案を支持している。史上例のない「女系継承」につながるからだ。一方、立憲民主党などは配偶者と子は皇族とすると主張し、対立が続いていた。それが4月以降の協議でやっと落としどころが見え、有識者会議案の承認にまとまりかけていた。
読売提言は立憲民主党などに同調
読売の提言は、立憲民主党などの主張に同調するもので、議論を振り出しに戻すものでしかない。いや、小泉純一郎内閣の有識者会議が提言した「女性天皇・女系天皇の実現」や、野田佳彦内閣で検討された「『女性宮家』創設」さえ提唱している。
「皇統の存続を最優先に考えれば、女性皇族が当主となる『女性宮家』の創設を可能にし、夫や子にも皇族の身分を付与することで、皇族数の安定を図ることが妥当だろう」
「皇統を安定的に存続させるため、女性天皇に加え、将来的には女系天皇の可能性も排除することなく、現実的な方策を検討すべきではないか」
同日の社説は「衆参両院議長の下で行われている与野党協議では、女性宮家の創設について各党の意見が概ね一致している」と書いているが、事実誤認だ。上記の有識者会議の①のことだろうが、これは女性宮家の創設案ではない。
女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持するに過ぎず、当主として宮家を創設するものではない。配偶者と子は民間人とする。これを「女性宮家」と称して各党が賛成しているとするのは明らかにミスリードだ。
明らかにミスリード
提言は「皇統の存続」を強調するが、「皇統」とは初代天皇からの純粋な男系の血統のことで、この血筋に連なることが天皇や皇族としての正統性の根拠だ。その点への考察や言及がなく、それゆえ「男系男子にこだわった結果、皇室を危うくさせてはならない」とし、旧宮家の男系男子の皇族復帰についても「戦後長く一般人として暮らしてきた。そうした人に唐突に皇位継承資格を与えて、国民の理解が得られるだろうか」と疑問を呈することになる。
一般人として生活していた人が皇族になることについては女性宮家創設案の配偶者も同様だが、旧宮家の男系男子については天皇・皇族としての正統性の観点からすれば、皇族復帰は妥当だ。有識者会議が②を提案したのもその点を重視したためだし、自民党など8党会派が賛成する理由もそうだ。
読売社説は、自民党内に旧宮家男系男子と女性皇族が結婚してはどうかとの意見があるとし、「しかし、女性皇族の意思を尊重せず、結婚相手をあらかじめ制度的に限定するようなことになれば、人権上の問題が生じよう」とクギを刺している。

私の知る限り、ごく一部の意見であり、それも希望に過ぎない。社説は、旧宮家の皇室復帰にケチを付けるための「ためにする」意見に思える。この点も立憲民主党などの主張と同じだ。
穏健保守を論調としてきた読売新聞に、一体何が起きているのか。
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やぎ・ひでつぐ 1962年、広島県生まれ。早稲田大学法学部卒業、同大学院政治学研究科博士後期課程研究指導認定退学。専攻は憲法学。第2回正論新風賞受賞。高崎経済大学教授などを経て現在、麗澤大学教授。山本七平賞選考委員など。安倍・菅内閣で首相諮問機関・教育再生実行会議の有識者委員を務めた。法務省・法制審議会民法(相続関係)部会委員、フジテレビジョン番組審議委員も歴任。著書に『憲法改正がなぜ必要か』(PHPパブリッシング)など多数。

関東きょう16日は「貴重な日差し」 あす17日以降は雨や曇りでスッキリせず…

きょう16日(金)の関東地方は雲が多いながらも晴れ間が出て、日中は各地で25℃以上の夏日となりそうです。あす17日(土)以降は曇りや雨の日が多くなる見通しで、この貴重な日差しを有効に活用してください。
きょう16日(金)は、前線や低気圧の影響で西から天気は下り坂。すでに九州や中国地方では雨の降り出している所があり、西日本では夜にかけて次第に雨の範囲が広がるでしょう。一方で、関東は雲が多いながらも晴れ間が出て、東京でも洗濯物は外干しができそうです。関東北部の山沿いでは、午後は一部で、にわか雨の可能性がありますが、南部では大きな天気の崩れはないでしょう。日中の気温は、きのう15日(木)と同じくらいで、25℃以上の夏日になる所が多そうです。空気も湿っていますので、少しムシッと感じられるかもしれません。
そして、あす17日(土)は関東にも雨雲が広がり、各地で傘の出番となりそうです。関東では朝から雨が降り出し、局地的に激しく降る所があるでしょう。また、沿岸部を中心に南風が強まって、横殴りの雨になる所もありそうです。雨は夕方頃には、やむ見込みですが、お出かけは大きめの傘のほうが良さそうです。
関東では、その後も曇りがちの天気が続く見通しとなっていて、きょう16日(金)の日差しは「貴重な日差し」となりそうです。しばらく外干しができない天気が続きますので、洗濯物や布団などは、きょう16日(金)のうちに済ませておくようにしましょう。