殺害後に砂浜まで引きずり遺棄か 海岸女性遺体 宮城

宮城県の海岸で女性が遺体で見つかった事件で、女性が殺害された後に砂浜まで引きずられて遺棄された可能性があることがわかりました。
この事件は今月13日、宮城県岩沼市の海岸で保育士の行仕由佳さん(35)が遺体で見つかったもので、胸や腹には刃物のようなもので刺された複数の傷があったことがわかっています。
近くの防潮堤には血痕、砂浜には引きずったような血の痕の目撃情報があり、捜査関係者によりますと行仕さんは現場付近で殺害された後に砂浜まで引きずられて遺棄された可能性があることが新たにわかりました。
また発見当時、行仕さんは靴を履いていませんでしたが、その後、遺体の近くで靴が見つかっています。
行仕さんは遺体発見の前日に「勤務先に戻る」と家族に伝え家を出ていますが、自分の車は所有していなかったことがわかっています。
警察は、行仕さんが家を出た後の足取りや、殺害された状況などの捜査を進めています。

天台宗、女性僧侶への性暴力で住職罷免=大僧正は「懲戒に該当せず」

天台宗は16日までに、四国地方の寺院で女性僧侶に性暴力を働いたとして、60代の住職を罷免処分とした。一方、この住職を紹介した同宗最高位の大僧正については同日、「懲戒に該当しない」とする判断が確定したと発表した。
被害を訴えていたのは、50代の女性僧侶叡敦さん。3月24日付の同宗審理局の判断に対し、不服申し立てをするよう宗務庁に求めていたが、同庁は「処分の不当性を肯定する証拠が乏しい」として、申し立てを行わないことを決めた。
天台宗の細野舜海宗務総長は「宗教者の名誉と信用が著しく損なわれたことは誠に遺憾。天台宗としても重く受け止め、宗内僧侶の意識向上に取り組む」としている。
叡敦さんはSNS上で「大変残念。今後のことは代理人と相談の上決める」とコメントした。 [時事通信社]

八代亜紀さん「ヌード付きCD」 専門家は「リベンジポルノ」指摘

鹿児島市のレコード会社が2023年12月に亡くなった歌手、八代亜紀さんのCDを「フルヌード写真」付きで発売すると発表し、波紋を呼んでいる。八代さんの出身地、熊本県の木村敬知事は16日の定例記者会見で「許しがたい。(発売を)中止すべきだ」と批判。識者はリベンジポルノ防止法に抵触する可能性を指摘する。
レコード会社はホームページ(HP)で、「舟唄」や「雨の慕情」など10曲を収録したCDを21日に発売すると予告。八代さんが20代の頃に同居していた人物が撮影したとする、八代さんの「ヌード写真2枚」を「お宝」として掲載していると説明して購入を呼びかけている。
これに対し、木村知事は会見で「事実であれば、極めて不愉快で許しがたい行為と言わざるを得ない」と批判。「大事なのは八代さんと遺族の尊厳が尊重されることなので、この件が興味本位で取り上げられ、かえって(CDの)販売をもくろむ業者の利益につながることがあってはならないと考えている。(発売は)中止すべきだと思う」と述べた。
CDの発売を巡ってはSNS(交流サイト)でも批判が相次ぎ、インターネット上で発売中止を求める署名活動も展開されている。
レコード会社は16日の毎日新聞の取材に「取材には応じられない」とした。会社はインスタグラムで「(写真の)所有権を有している」と主張し、「発売中止などは行いません」としている。
本人の許諾がない場合、写真の公開は違法との指摘もある。14年に施行された「リベンジポルノ防止法」は、私的に撮影された性的な画像を不特定もしくは多数の者に提供する行為などを処罰対象とし、行為の内容次第で3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される。
性暴力被害に詳しい伊藤和子弁護士は八代さんのケースについて「ご本人が写真の公開を許諾していたのか疑義があり、リベンジポルノに該当する可能性がある」と指摘。「現行法ではご遺族の告訴が必要だが、故人の尊厳を踏みにじるこうした事案が今後も起きないようにするため、告訴がなくても処罰できるようにしたり厳罰化したりする法改正が必要だ」と訴える。
甲南大の園田寿名誉教授(刑法)も「八代さんの尊厳を踏みにじる許せない行為だ」と批判。リベンジポルノ防止法の処罰対象になるかどうかについては慎重な立場を示しつつ、「法には限界もある。だからといって、何でもやっていいというわけではない」と語った。【山口桂子、平川昌範】

株式会社ELITE 河原一聖容疑者(35) 偽のまつげ美容液販売疑いで3人逮捕 中国から発送、「目が真っ赤」被害相談も

製薬会社(富山市)のまつげ美容液の模造品を通販サイトで販売したとして、大阪府警は12日、医薬品医療機器法違反などの疑いで大阪市北区鶴野町の自営業、河原一聖容疑者(35)ら男女3人を逮捕した。府警によると、同社には模造品を購入したとみられる客から「目が真っ赤」「目やにが出た」などの被害相談が寄せられている。

容疑者らは知人に開設させたとみられるアカウントから出品。中国から発送されていた。府警が成分鑑定したところ、模造品だと判明した。

3人の逮捕容疑は共謀して、令和6年4~5月、富山市の水橋保寿堂製薬のまつげ美容液「エマーキット」の模造品6点を大阪市内の女性に約2万4千円で販売したなどとしている。

5年5月、別の製薬会社から府警に情報提供があり、捜査していた。

《えきそば3850円》「しんぶん赤旗」を取材拒否、3月には爆発事故も…交通の便が悪い「夢洲」にこだわった大阪万博は「成功」と言えるのか

トランプ米大統領の「洪水戦略」をご存じだろうか。さまざまな政策を次々に打ち出して洪水のように情報をあふれさせ、批判をかわす戦略のことだ。
それでいうと大阪・関西万博はうっかり洪水戦略をやっていた。会場建設費の増大、海外パビリオンの建設遅れ、売れない前売りチケット、メタンガスの危険などなど、開幕寸前まで負の情報が洪水のようだった。どこから見ていいか迷ってしまうほどニュースのパビリオン状態だった。
万博協会が「しんぶん赤旗」を取材拒否
さてこうなると注目は「メディアの力」だ。開幕4日前にメディアに会場見学をさせた翌日、紙面は賑わった。
『大阪関西万博お披露目 開幕あと3日!!想像超えるワクワク』(スポーツ報知)
これは楽しそう!
朝日新聞も負けていない。
『万博めし、ここにしかない味 えきそば3850円、養殖魚のすし160円から 海外ご当地グルメも』
と3850円のえきそばを薦めていた。普段は庶民派を偽装する朝日だがこういうとこでバレてないか。いずれにしてもメディアの力は偉大だ。万博のプロセスや現状の問題点が一気に吹き飛ぶムードになった。
一方で驚いたのは万博協会が「しんぶん赤旗」を取材拒否したことだ。日本共産党機関紙「赤旗」は愛知万博でも協会から記者証が発行され、政府官庁・自治体でも他メディアと差別なき対応を受けており、今回の取材拒否は異常だと記者はSNSで訴えた。
《問題点を追及するフリーの記者も排除されており、批判的報道を締め出すねらいがみえます。》(「赤旗関西記者」のX)
思い出したのは万博協会副会長の吉村洋文大阪府知事である。昨年、リング建設などに疑問の声を上げていたコメンテーターの玉川徹氏に対して「『入れさせてくれ』『見たい』といっても、もうモーニングショーは禁止。玉川徹禁止と言うたろうかなと思う」と発言。言論統制だと批判された。吉村知事は発言を撤回したが自分の気に入らないメディアや記者は取材させないという態度は万博で続行中なのだ。
3月にはメタンガスによる爆発事故も
万博は直近ではメタンガス問題だ。着火すれば爆発する恐れがある濃度のメタンガスが検知されたのだ。テストラン時に共産党市議が指摘した。実際昨年3月にはメタンガスによる爆発事故が起きている。このときも万博協会の情報公開の姿勢が問われていた。今回の大阪万博の見どころは「言論統制万博」「情報隠ぺい万博」になってしまうのか。これが“展示”されている。
では開催側における万博の意義とは何か。「なぜ夢洲なのか」。ここにポイントがある。前売り入場券の売り上げが低迷して当日券販売も検討し始めたのは2月だったが、そもそも来場予約のしくみが厳密だった背景には何が?
《立地の問題がある。会場となる大阪湾の埋め立て地「夢洲(ゆめしま)」につながるのは鉄道が1本、道路が2本のみ。一度に多くの人が訪れてしまうと、雑踏事故の危険があるほか、交通網がパンクし、混乱が地域全体に広がりかねない事情を抱えている。》(朝日新聞2月5日)
メタンガスの危険があるのも「夢洲」の成り立ちに関係がある。一部は一般廃棄物などで埋め立てられた地域だからだ。そんな場所でなぜわざわざやるのか。次の記事を見てほしい。
「交通手段限られる夢洲を会場にした理由は何か、万博誘致担った松井一郎・前大阪知事に聞く…開幕まで2か月」(読売新聞2月13日)
(カジノを含む)IRと密接に関係
当初、府の候補地案は6か所あったが夢洲は入っていなかった。松井前知事は「ベイエリアの発展は、大阪の成長には絶対に必要だ。だから夢洲を入れるよう、菅さんにお願いした」。菅さんとは当時の菅義偉官房長官のことだ。
ただ、万博は半年間の開催だからそれだけでは不十分だと思い、
「だから(カジノを含む)IRだ。(略)そうしないと夢洲の価値は上げられない。」
いかがだろうか。カジノが密接に関係している。ノンフィクションライターの松本創氏は「要は万博を引っ張った人たちの目的はIR、夢洲の開発なんです」と指摘する。「文化的な意義づけや、社会的なレガシーを残す議論とは無縁で、理念や哲学はありません」(毎日新聞)
こうも表現する。「空疎だけれど規模だけでかい催しを計画し、『子供たちが国際イベントに接する意義』みたいに、万博以外でも成り立つ理屈を後から持ち出すから破綻を来す。当初は予定になかった木造大屋根リングなどの計画が降って湧いたように出るのも、その表れだと思います」
松井前知事にどうなれば「成功した」と言えるのか問うと…
先週、松井前知事は朝日新聞で今回の万博はどうなれば「成功した」と言えるのか? と問われ「僕はもう成功したと思っている」と答えている。「巨額の経済効果があると試算されている」と。ああ、確かにカネの話だけで文化的なことは言ってない。その経済効果も「試算」が前提なのだが。
ちなみにパビリオンなど建物の一部に間に合わない部分があっても「もうそこは愛嬌の範囲だと思う」とも。あれは杜撰ではなく愛嬌だったのか。
さて、松井前知事が万博はもう「成功した」と主張する一方、「失敗」だと開幕前から断じた本がある。先述した松本創氏を始め5人の書き手が多角的に検証する『大阪・関西万博「失敗」の本質』(ちくま新書)だ。昨年夏に刊行されている。
なぜ開幕前のタイミングで検証が必要なのか。メガイベントとは、
《どんな形であれ、終わってしまえば、なんとなく「やってよかった」という空気ができ、それに乗じて関係者は「大成功だった(私の手柄だ)」と言い募る。》(同書)
東京五輪もそうだった。「成功」の基準がないからいくらでも恣意的に語られてしまう。そうなる前に批評精神で指摘しておくべきだと考えたという。こうした姿勢は税金も投入されている巨大イベントでは当然だろう。しかし万博側はメディアを選び、取材拒否もする。旧日本軍にも通じる「失敗の本質」そのままだ。
《維新首長の下で府市が一体化し、政治と行政の間の線引きも失われた今の状況では、おそらく誰の責任も問われない。大阪が置かれたその状況こそ、大阪・関西万博「失敗」の本質であろう》(同書)
一方で松井前知事のような「もう成功してる」派はニンマリだろう。万博開催でカジノ(IR)のインフラ整備が「堂々と」できたのだから。
やっぱり万博をPRしてくれるメディアの力はすごい。そういえばオンラインカジノで吉本芸人が送検されてカジノに関するイメージは悪くなった。しかし今回の万博のように「皆さん、オンラインじゃない安全なカジノがいよいよ大阪にできます」という礼賛報道がいずれ出てくるのではないか? そんな予感しかしないのである。とりあえず賭けておきます。
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文春オンラインで好評連載のプチ鹿島さんの政治コラムが一冊の本になりました。タイトルは『 お笑い公文書2025 裏ガネ地獄変 プチ鹿島政治コラム集2』 。
(プチ鹿島)

金銭めぐり口論に…交際相手の男性の首を絞めるなど暴行か 女(43)を逮捕 北海道旭川市

交際相手の男性の首をしめるなどの暴行をした疑いで43歳の女が逮捕されました。発端は金銭をめぐる口論とみられます。
暴行の疑いで逮捕されたのは旭川市の無職の43歳の女です。
女はきのう夜、自宅で交際相手の男性に対し、 首を絞めるなどの暴行を加えた疑いが持たれています。
警察によりますと、2人は金銭をめぐり口論になったとみられ、女は調べに対し「両手で襟を押さえつけた」と概ね容疑を認めているということです。

「母さんが父さんを殴った」81歳女が夫の頭を殴打「押したようなもんだ」一部否認 余市町

北海道・余市警察署は2025年4月15日、北海道余市町の女(81)を暴行の疑いで現行犯逮捕しました。
女は4月14日午後11時半ごろ、北海道余市町の自宅で、同居する80代の夫に対し、素手で頭部を殴打する暴行を加えた疑いが持たれています。
夫にけがはありませんでした。
警察によりますと、家族から「母さんが父さんを殴った」と警察に通報があり暴行が発覚したということです。
調べに対し、女は「押したようなもんだ」と一部、容疑を否認しているということで、警察が犯行の動機や経緯などについて詳しく調べています。

菓子とパンを1つずつ…スーパーで万引きし取り押さえようとした72歳の女性警備員にケガさせ逃走か 53歳男を逮捕

愛知県安城市のスーパーで4月14日午後、食料品を万引きしたうえ取り押さえようとした72歳の警備員の女性にケガをさせた53歳の男が逮捕されました。 警察によりますと4月14日午後0時40分ごろ、安城市篠目町1丁目の「バロー安城店」で、72歳の警備員の女性が菓子1つとパン1つ(計298円)を万引きした男を見つけ、店を出たところで声をかけて取り押さえようとしました。 男は抵抗し、警備員の女性は転倒させられるなどの暴行を受け、左肩を打撲するなどの軽いケガをしました。 男は現場から逃走しましたが、通報をうけた警察に敷地内で確保され、午後10時43分、強盗致傷の疑いで逮捕されました。 逮捕されたのは岡崎市若松東1丁目に住む無職、芦刈哲也容疑者(53)で調べに対し「間違いありません」と容疑を認めています。

富士山&五重塔と桜の競演、訪日観光客押し寄せ「もう限界」…混乱避けようと異例の「取材NG」に

富士山と五重塔の眺望が望める「新倉山浅間公園」(山梨県富士吉田市)に訪日観光客らが大挙して訪れ、市がメディアの取材自粛を求める異常事態が起きている。今月から市主催の「桜まつり」が開かれており、富士山、五重塔と桜の競演目的の人々が押し寄せ、渋滞対策などに手が回らない状況だ。混乱を防ぐための「取材規制」だが、止まらぬ人波に自治体からは「もはや限界」との悲鳴も上がる。(涌井統矢)
「富士山と桜、五重塔の競演は日本らしい光景で海外でも有名よ」。11日、訪日客らであふれた公園内で、オーストラリアから訪れた観光客(28)は、目当ての風景を撮影しながら笑顔を見せた。
市などによると、2015年に公園の桜の風景が旅行ガイドで取り上げられたことなどをきっかけに、SNSなどを通じて世界的に注目を集めた。桜が見頃のこの時期は、特に人が増えるという。
普段から渋滞対策などが課題だが、今月は自家用車や観光バスの往来で、付近の地元住民が利用する道路各所で、いつも以上の長い車列ができている。

そもそも、桜まつりは、こうした渋滞の緩和などを目的に16年から始められたイベントだ。狙いは訪れる人の管理にあったという。
イベントが開催される期間中は、事故防止や円滑な交通の確保のために、所轄警察署長の許可を得た上で通行規制が可能となる。市の担当者は「地域を活性化できるだけでなく、渋滞緩和や来訪者コントロールも期待できる取り組みと考えていた」と振り返る。
こうした規制に加えて、市では警備員も通常時の3、4倍の約50人に増員するなど対策を講じてきたという。
しかし、まつりの来訪者は、市の想定を超えて増えていく。16年の第1回は約6万人だったが、昨年は27万人以上が訪れた。堀内茂市長は10日の定例記者会見で「なかなか防ぐ手立てがないというのが本音」「市でできることはある程度限界」などとこぼした。
市では、報道を見た観光客が公園に殺到する事態を避けようと、今年は展望デッキ内での撮影や開花状況を報じる取材の自粛をメディアに求めた。
初めての対応といい、市の観光サイトには「今年は、混雑や交通渋滞の回避、安全確保のため取材はすべてお断りさせていただきます」との一文が掲載された。

市では、来月の大型連休や紅葉シーズンも同様の事態が起きることを憂慮する。
桜まつりの期間は18日までで、終了すれば生活道路への通行規制もできなくなるため、観光客のマナーも「モラル頼り」に戻る。
公園近くに住む70歳代の男性は「規制がない時は車が公園の真横まで入り込もうとして、狭い道ではすれ違い時に渋滞や接触事故が絶えない」として、「道路の一方通行化など更なる対策が必要では」と不満げだ。
平時から一定の秩序を保つために市では、今年度から周辺の市営駐車場4か所を有料に切り替えたほか、公園の展望デッキ有料化も検討を進めているが、効果は不透明だ。すでに交通マナーの悪化やゴミのポイ捨てなどへの対策として常時15人ほどの警備員が配置され、トイレ清掃費なども含めて年間1億円以上が対策費に充てられている。
桜まつりを担当する富士山課の勝俣美香観光担当課長は「市だけでは対策が難しい部分もある。道路標識に英語を加えるなどの国際基準化や、入国時に観光公害について注意喚起するなど、県や国にも本腰になって対策を進めてほしい」と訴えた。

「1回だけ」のはずだった闇バイト、大学は退学し親友は「縁切るね」…20代女性受刑者の後悔と涙

闇バイトに応募し、特殊詐欺の実行役として実刑判決を受け、福島市の福島刑務支所に服役中の女性受刑者(23)が読売新聞の取材に応じた。音楽バンドの「推し活」の費用欲しさに「1回だけ」と気軽な気持ちで始めたものの抜けられなくなり、犯行を重ねてしまったと証言した女性。「勇気を出してもっと早く裁きを受けるべきだった」と悔やみ、涙を流した。(高田彬)

福島刑務支所の一室で記者と面会した女性受刑者は、「前科もないし、1回だけなら、ばれないんじゃないかと応募してしまいました」とはっきりとした口調で語り始めた。
きっかけは、バンドの推し活で、コンサート会場への航空運賃や宿泊費が3、4万円足りなかった。2021年10月、X(旧ツイッター)でお金を借りようと検索するうちに「闇バイト」と書かれた投稿にたどりつき、一番上の投稿に連絡を入れた。

数日後、女性は東北地方で、ある住宅のインターホンを押していた。顔を出した高齢の女性は別の指示役と電話で話をしていた。
高齢女性は、「あなたの口座が犯罪に使われている。女性の警察官を向かわせるのでキャッシュカードを預けてくれ」との説明を受け、女性受刑者を警察官だと信じ込み、家に入れてくれた。
女性受刑者は、イヤホンを通じて指示役に指示されるまま、キャッシュカードを受け取り、穴あけパンチでカードに穴を開けてみせた。「これで使えなくなりました」とうそをつき、カードを預かる。帰り際、「気をつけてください」とも言った。自分の取り分は45万円。だまし取ったカードで引き出した額の1割だった。

「とんでもないことをした。もう二度とやらない、犯罪に手を染めたことは墓場まで持って行こう」
そう悔やんでいたところ、3日後に指示役から「もう1回やらないと捕まるけど、どうする?」と連絡が入った。「それ、脅しですよね」と言い返したが、「そうだよ。俺たち血も涙もないからさ」と言われた。
実家の住所や大学名を伝えていた。家族に危害が及ぶかもしれないと思うと、従うしかなかった。大学の授業がない週末に毎週「出勤」させられた。指示役に言われるがまま、知らない家のインターホンを押し、警察官を装ってキャッシュカードや現金をだまし取った。
やめたいと何度も伝えた。「実家に帰ったら家族が殺されているのではないか。もう死にたい」。そんなことすら頭をかすめた。途中からは「やめたいから」と報酬を受けとらなかったが、約1か月後に逮捕されるまでにおよそ150万円を手にしていた。検察からは被害総額は約2000万円と聞いた。

窃盗と詐欺罪で懲役3年6月の実刑判決を言い渡され、大学を退学した。親友からも「親が心配しているから縁を切るね」と連絡があった。
刑務支所のテレビで闇バイトの特集番組を視聴し、新たな被害者を知るたびに心が痛む。「自分の人生を棒に振っただけでなく、被害者の家族にも影響を与えてしまった。身近な人にすぐに相談しておけばよかった」