28日正午ごろ、東京都練馬区豊玉上1の武蔵高校中学校で、「生徒がカッターで切られた。友人同士のトラブルだと思う」と教職員から119番があった。警視庁練馬署や学校によると、中学1年の男子生徒(13)が、教室内で同じクラスの男子生徒(13)の首を小型のカッターナイフで切り付けた。切られた生徒は軽傷という。
2人は自習中で、教室内に教員はいなかった。何らかの理由で口論になり、一方がカッターナイフを取り出したとみられる。傷は首の左側の1カ所で、全治1週間程度だった。学校は「在校生と教職員のケアに取り組む」とするコメントをホームページに掲載した。
武蔵高校中学校は1922(大正11)年創立の中高一貫校で、難関とされる都内私立男子校「御三家」の一つ。【松本ゆう雅、朝比奈由佳】
アイヌ遺骨5体、英自然史博物館から返還へ 幕末に盗掘で持ち去りか
黄川田仁志アイヌ施策担当相は28日、英ロンドンの自然史博物館が保管するアイヌ民族の遺骨5体が日本に返還されると発表した。2026年度の受け取りに向けて英側と協議する。このうち4体は、幕末に英国領事館員による盗掘によって持ち去られた遺骨とみられ、約160年ぶりに返還されることになった。
返還が決まった遺骨のうち、収集された地域がわかっている4体については、引き取りを希望するアイヌ関係団体からの申請を12月1日から半年間受け付ける。申請がない場合、北海道白老町の国立施設「民族共生象徴空間(ウポポイ)」にある慰霊施設で保管されるという。
内閣官房アイヌ総合政策室によると、遺骨のうち3体は1865年に道南部の落部(おとしべ)村(現八雲町)で、1体は森村(現森町)で収集された。英自然史博物館には翌66年に、当時の英国の箱館(現在の函館)領事ハワード・バイスと商人アルフレッド・ハウエルから寄贈を受けた記録があるという。もう1体の遺骨は収集地域が不明で、1900年に「アイヌ」の遺骨として寄贈された記録が残されていたという。
1865年の箱館では、英国領事館員らによるアイヌ墓地の盗掘が発覚し、外交問題に発展した歴史がある。館員らは近郊の森村で4人、落部村で13人の墓を暴いて頭骨などを持ち去ったとされ、アイヌ側が箱館奉行所に訴えた。その後、バイス領事が解任されるなど関係者が処罰され、賠償金も支払われた。
盗まれた17人のものとされる「遺骨」も返還され、墓が建てられたが、当時から真偽が疑われていたという。アイヌ総合政策室は今回返還される4体について「盗掘事件との関連はわからない」としている。
研究目的で収集された先住民の遺骨について、保管する博物館や大学から返還される動きは世界で広がっている。海外に保管されているアイヌ遺骨をめぐっては、外交ルートで交渉が行われており、2017年にドイツ、23年にオーストラリアから返還され、24年5月には英エディンバラ大から3体が返還されている。【三股智子】
クマ対策に過去最大規模34億円、補正予算案に計上…「ガバメントハンター」人件費を初めて手当て
クマによる人身被害の急増を受け、環境省は28日、クマ対策として過去最大規模となる34億円を今年度の補正予算案に計上した。狩猟免許を持つ人を自治体が雇う「ガバメントハンター」の人件費を初めて手当てするほか、国による初の個体数推定調査などの費用を盛り込んだ。
自治体への交付金には計28億円を充てる。会計年度任用職員などを想定しているガバメントハンターの人件費として、1都道府県当たり上限1000万円を交付。人件費がこれを超える場合は、超過分の2分の1も補助する。
市街地に現れたクマを駆除する緊急銃猟など捕獲に係る経費や、クマのエサになる不要な果樹の伐採など人里への出没防止に係る経費は、国の補助率を従来の2分の1から3分の2に引き上げる。
国による個体数の推定調査には3億円を盛り込んだ。東北地方など人身被害が多い地域から順次、進める。
【解説】東京高裁 同性婚認めないのは「合憲」なぜ? ほかの高裁5件は「違憲」
同性同士の結婚が認められないのは憲法違反だとして、同性カップルらが国を訴えている裁判。東京高裁は28日、「合憲」との判断を示し、訴えを退けました。ほかの5つの高裁では「憲法違反」との判断が示されている中で、なぜなのでしょうか。
28日、待ち望んだ判決が出ることを信じ、笑顔で裁判所に向かった同性同士のカップルたち。同性婚を認めていないのは憲法に違反するとして、国を相手に裁判を起こしているのです。
原告 福田理恵さん(51)
「先行する高裁では違憲判決が続いていますが、国会は動いていません。きょうは一歩踏み込んで、国を動かすような判決を期待しています」
原告の福田理恵さん(51)とパートナーの藤井美由紀さん(50)。2人は約11年間、パートナーとして、共に人生を歩んできました。
原告 藤井美由紀さん(50)
「早く幸せになりたい。幸せだけど」
「結婚できたらもっと幸せになるもんね」
日本では「同性婚」が認められていないため、法律上は「他人」の2人。結婚を認められて、「お互いを守れる関係性になりたい」という思いで、今回の裁判に加わったといいます。
原告 福田理恵さん(51)
「恋人同士の関係性だと何の保障もないけど、結婚することでお互いを守ることができる関係性に。早く同性同士の結婚を認めてほしいですし、その先にあるのは幸せな人たちが増える社会」
そして迎えた、28日の判決。
東京高裁は「現時点では、まずは国会内で審議が尽くされるべき」などとして、同性婚を認めていない民法などの規定は憲法に違反しない=「合憲」との判断。訴えを退けました。
判決のあと、裁判所の前に並んだ「不当判決」の文字。“国を動かすような判決”を期待していた2人は…。
原告 藤井美由紀さん(50)
「私たちは国民として享受する幸せをもらえないんだなと思って、本当に悲しい判決だと思いました」
原告 福田理恵さん(51)
「本当に怒りでいっぱいです。諦めずにこれからもちゃんと声を上げ続けて、社会が変わることを、歩みを続けたいと思っています」
日本テレビ社会部・裁判担当の宇野佑一記者が解説します。
◇
──同性婚をめぐっては全国で起こされた6件の裁判のうち、28日に高裁では初めて「合憲」と判断されました。なぜ、東京高裁で合憲とされたのでしょうか?
東京高裁はまず、「憲法は具体的な制度の構築は第一次的には国会の合理的な裁量に委ねている」としました。
そのうえで、「国会で審議が開始されない、このままの状況が続けば、憲法違反の問題を生じることが避けられないが、現時点ではまず国会内で審議が尽くされるべき」としました。
──同性婚を認めないのは「憲法違反」だとした、5件の高裁判決と28日の判決、判断の違いはどこにあったのでしょうか?
1つ指摘できるのは同性カップルが受ける不利益についての評価です。
「憲法違反」と判断した高裁は、異性間の夫婦のように、税金の配偶者控除や相続権が認められていないことなど、同性カップルが受ける不利益は重大だと指摘していました。
しかし、28日の判決では「法的効果の一部は、契約で代替する方法がある」「自治体がパートナーシップ制度を導入し、多くの民間企業も同様に支援する取り組みが広がっている」などとして、同性カップルを区別することが「合理的根拠に基づかないとまでは断じることが困難」としました。
──裁判は今後どうなるのか、見通しはあるのでしょうか?
これまでの5件の裁判では、「違憲」と判断されたものの、国の賠償は認められなかったため、上告しています。
28日の裁判も「合憲」との判断ですので、原告側は上告する方針です。
今後は、一連の6件の裁判について、最高裁がまとめて審理し、合憲か、違憲か統一判断を示すことになるとみられます。
高市首相、基礎研究への投資拡充指示=研究開発税制強化も求める
政府は28日、総合科学技術・イノベーション会議(議長・高市早苗首相)を首相官邸で開いた。首相は第7期基本計画の年度内策定に向け、基礎研究に対する投資の大幅拡充を検討するよう指示した。
首相は研究開発税制を抜本的に強化するため、戦略分野での挑戦を促す「戦略技術領域型」や、大学・企業の連携を後押しする「大学拠点強化型」を創設することも求めた。「国家安全保障上の要請に科学技術が応えていく視点が重要だ」と語り、具体的な方策を検討するよう促した。 [時事通信社]
1年ぶり衆院で“少数与党”解消 国会運営にどう影響?「改革の会」3人が自民会派に加入【Nスタ解説】
衆議院の会派「改革の会」に所属する議員3人は、自民党の鈴木幹事長と会談し、自民党会派に加わることで正式に合意しました。
これにより衆議院では約1年ぶりに「少数与党」が解消されました。
衆院「少数与党」ついに解消へ 自民党の政権運営“安定化”なるか
28日午後、自民党の鈴木幹事長らは、衆議院の会派「改革の会」に所属する議員3人と会談。3人が自民党会派に入ることで合意しました。
守島正衆院議員 「政策を実現するためには、今、与党に寄与して、政策や予算をしっかり実現していくことが大事」
3人は10月に行われた総理指名選挙で高市氏に投票していて、関係者によりますと、自民党幹部が3人に会派入りを打診していたということです。
これにより衆議院では与党が過半数に達し、少数与党が解消されることになりました。
鈴木幹事長は「今まで以上に安定した政権運営が出来るようになる」としながらも、次のように話しました。
自民党鈴木俊一幹事長 「これからも他会派・他党にもですね、丁寧にお話を伺いながら、ご協力をいただけるような、そういうことは今までと何ら変わりなくやってまいりたい」
実際、参議院では少数与党の状況が続き、過半数に達した衆議院でも、その差はわずかです。
野党からは。
立憲民主党野田佳彦代表 「ほとんど僅差の状況というか、拮抗している状況なので、誰かが体調を悪くしたりとかすると、分からなくなる状況ですので、緊張感自体はたぶん変わらないのではないかなと思います」
衆議院の「少数与党」解消で何が変わる?
日比麻音子キャスター: 衆議院では与党が過半数の233に達しましたが、どういったことができるようになっていくのでしょうか。
国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん: 補正予算がこれから進みますが、少数与党だと予算案そのものが通らない可能性があったのが、今後は通りやすくなります。
それから、例えば総理に対する不信任案が出たときに与党側で否決することができます。条約の批准などでも、参議院で反対が多い場合も、衆議院が優先され通せるようになります。
一見政治が進みやすくなるように思えますが、野田代表の言葉にもあるように、大幅に与党側が多くなるわけではないので、まだまだ緊張感は続くと思います。
日比キャスター: 一方、参議院では、与党の議席は過半数に6議席足りないということで、ねじれることになります。どのような影響があるでしょうか。
国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん: いわゆる「ねじれ国会」になるわけです。
一般の法案については参議院で止まることが大いに考えられます。ただ、おそらく自民党は、例えば無所属や小さな会派に対し、(自民党の)会派入りするよう働きかけていると思います。ひょっとしたら、ねじれではなくしようとする可能性はあります。
========== <プロフィール> 堤伸輔さん 国際情報誌「フォーサイト」元編集長 BSーTBS「報道1930」ニュース解説
外国人の税・社会保険料「未納情報」把握にマイナンバー活用…在留審査の厳格化へ政府の見直し案判明
政府が、外国人政策を巡って検討している制度見直し案の概要が26日、明らかになった。在留審査を厳格化するため、税や社会保険料の未納情報をマイナンバーを活用して政府と自治体間で共有することが柱だ。医療費の不払い防止に向け、入国前に民間医療保険への加入を求める制度を設けることも検討する。
複数の政府関係者が明らかにした。高市首相は4日に「外国人との秩序ある共生社会の実現」に向け、関係閣僚に対し、外国人の違法行為防止に向けた取り組みの推進を指示した。来年1月をメドに基本方針を取りまとめる。
見直し案によると、2027年から、出入国在留管理庁が、マイナンバーを活用したデジタル庁のシステムで、国や地方自治体が管理する外国人の税、社会保険料の関連情報を直接参照できるようにする。滞納があれば、在留資格の更新を認めない姿勢を示し、未納の防止にもつなげる。
日本国内に居住実態がなく、本来は資格のない外国人が児童手当を受給できないようにする措置も講じる。27年以降に関係機関の情報を共有するネットワークシステムを整備し、支給する自治体が出入国関連の情報を把握できるようにする。
民間医療保険への加入を求める制度創設は、訪日外国人が医療費を支払わずに出国する事例が相次いでいることへの対策として検討を進める。厚生労働省など関係省庁が今年12月から協議を始める方針だ。入国審査で入管庁に報告される医療費の不払い情報の基準は、現行は20万円以上だが、来年度から1万円以上に引き下げ、入国審査に役立てる。
健康上の理由などから一時的に収容施設から解放された仮放免者について、入管庁の把握する情報を照会前に「プッシュ型」で自治体に提供する仕組みの構築も目指す。逃亡や不法就労を防ぐ狙いがある。
運転手の男性「右折をしたら・・・」 住宅街の信号のない交差点で77歳女性が貨物車にはねられ死亡 福岡・博多区
26日夜、福岡市博多区で高齢の女性が貨物車にはねられました。
女性は意識不明の状態で病院に搬送されましたが、その後死亡しました。
26日午後7時ごろ、福岡市博多区東月隈の交差点で歩いていた女性が右折してきた貨物車にはねられました。
現場に駆けつけた警察や救急隊が、顔から血を流した意識不明の高齢の女性を見つけ病院に搬送しましたが、約3時間半後に死亡が確認されました。
死亡したのは、近くに住む友広美枝子さん(77)です。
警察によりますと、現場は住宅街の信号のない交差点で、警察の聞き取りに対し運転手の男性(65)は「右折をしたら接触した」と話しているということです。
貨物車の右前部が凹んでいて、警察は男性から話を聞くなどして事故の原因を詳しく調べています。
高市首相は台湾有事めぐる発言撤回せず→野田代表「事実上の撤回」はなぜ?助け舟説の根拠は…
高市早苗首相にとって初めての党首討論が26日に行われ、台湾有事をめぐる発言について立憲民主党の野田佳彦代表と議論になった。高市氏は発言を撤回しなかったものの、野田氏は「事実上の撤回」と〝助け舟〟を出した。
7日の衆院予算委員会で立憲民主党の岡田克也衆院議員が、約1年前の自民党総裁選で高市氏が中国による台湾の海上封鎖が発生した場合について、存立危機事態になるかもしれないと発言していたことを質問していた。
政府見解を踏まえつつも、高市氏は「戦艦を使って武力の行使を伴うものならこれはどう考えても存立危機事態になり得るケースと考えます」と発言。これに中国が反発していた。
訪日する中国人観光客が減るなど日中関係に影を落とすことになった騒動をどのように決着させるつもりなのか。野田氏との討論のなかで高市氏は「具体的な事例を挙げて聞かれたので、その範囲で誠実に答えたつもりだ」と回答。責任について、「対話を通じて包括的な良い関係を構築し、国益を最大化するのが私の責任だ」と主張した。
討論後、野田氏は「具体例を言わなくなった。事実上の(答弁の)撤回だと受け止めた」と指摘。これが野田氏から高市氏への助け舟だとする見方もある。
これまで歴代首相が台湾有事や存立危機事態についてはっきりと明言しないでやってきたなかで、高市氏が具体的に踏み込んだことで騒動となっていた。中国は撤回を求めているが、高市氏にとって撤回は簡単ではなさそうだ。
海外メディア関係者は「高市氏の支持者が許さないでしょう。中国の要求通りに撤回する形になれば、自民党に戻りつつある保守層が離れてしまう」と指摘した。
ただでさえ日本国内は中国への反感がかなり高まっている。「先日、東京・足立区でひき逃げ事故が起きましたが、事故の第一報が流れた直後のネットはひどいものでした。犯人について『外国人だろう』『中国人じゃないか』との書き込みが多く見受けられました」(同)
野田氏と高市氏は松下政経塾で先輩後輩の仲。「事実上の撤回」には異論も多いが、この助け舟で騒動は沈静化に向かうかどうか。
《赤坂ライフハウス殺人未遂》「妻子がいることを隠して交際」「彼女から別れを切り出された」自衛官・大津陽一郎容疑者の“被害者との不倫”供述
「今日は職場に行く」
11月16日、日曜日の早朝6時。陸上自衛官の男は妻にそう告げ、私服姿で自転車に乗り、朝霞駐屯地(練馬区)に向かった。だが約30分後、黒いマスクと青の上着に着替えて駐屯地を出ると、自転車で20キロほど離れた都心へ。途中、白いマスクと黒の上着に着替え直し、到着したのは、港区赤坂にあるライブハウス。男は公演のポスターに黒いスプレーで×印をつけると、その約50分後、凶行に及んだ――。
赤坂のライブハウスで40代の女性が刺され重傷を負った事件。事件発生から犯人逃走中のまま6日が過ぎた22日未明に、警視庁捜査一課は殺人未遂容疑で陸上自衛官・大津陽一郎容疑者(43)を逮捕した。
社会部記者が解説する。
「被害者はアマチュア歌手のA子さん。彼女は16日の昼1時から、事件現場となったライブハウスで別の女性歌手らと公演する予定でした。大津は店が開くのを待っていたA子さんを見つけると、彼女の左腹部を刺した。傷は深く、腎臓に到達。一時は命も危ぶまれるほどの重体でした」
大津は犯行後、再び黒いマスクと青の上着に着替え、靴も履き替える徹底ぶりで、その後駐屯地に戻ったと見られる。
「翌日からも平然と勤務していましたが、街中の防犯カメラを確認する“リレー捜査”で関与が浮上。逮捕に至りました」(同前)
大津は逮捕前の任意聴取で、A子さんとの関係についてこう供述したという。
「妻子がいることを隠して交際していたが、今年の6月に彼女から別れを切り出された」
一体、2人の間には何があったのか――。
《 この続き では2人の関係、容疑者の生い立ちや同級生の証言、3人の子を持つ“孤独なBBQパパ”としての素顔などを詳しく報じている。記事全文は「 週刊文春 電子版 」および「週刊文春」で読むことができる》
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年12月4日号)