遺体は温泉施設従業員と確認、岩手県警 クマに襲われ死亡…「伝説のレフェリー」の過去も

岩手県北上市の温泉施設近くで、クマに襲われた男性従業員の遺体が見つかった事件で、北上署は21日、司法解剖の結果、遺体が行方不明だった従業員の笹崎勝巳さん(60)と確認したと発表した。
同署によると、死因は出血性ショック。首や背中などにかまれた跡や引っかき傷が残っていたが、身体的特徴から本人と断定した。
16日午前、「露天風呂を清掃中の笹崎さんの姿が見当たらない」と温泉施設から通報があり、周辺を捜索。17日朝、近くの雑木林で遺体を発見した。発見時、遺体の近くをうろつくクマが目撃され、地元猟友会のハンターが駆除した。
関係者によると、笹崎さんは過去に全日本女子プロレスのレフェリーとして活躍。プロレス業界に長く携わり、ファンの間では「伝説のレフェリー」と呼ばれ、親しまれた。今春から家族と住み込みで温泉施設で働くようになり、他のスタッフとも交流を深めていたという。

【神戸高2刺殺事件】懲役18年判決が確定した元少年の両親の謝罪に遺族「怒りもあきれも通り越して憤り」 男とその両親に損害賠償を求める訴え

男子高校生の遺族は出廷した元少年の両親に対し、怒りを通り越したと話しました。
2010年、神戸市北区で当時高校2年生の堤将太さん(当時16)が殺害され、事件当時17歳だった男(32)に対し懲役18年の判決が確定しています。
将太さんの父・敏さんらは、男とその両親に対し約1億5000万円の損害賠償を求める訴えを起こしています。
10月21日、男の両親が出廷し謝罪の言葉を述べましたが、敏さんは21日の会見で男の両親は「事件を軽視している」と述べました。
(将太さんの父 堤敏さん)「『だからどうなの』『だからどうするの』その答えがほしいわけですよ。それに一切答えてこない。そんなもん謝罪じゃないです。怒りもあきれも通り越して憤りかな」
次回の裁判は11月12日で、男に対する尋問が非公開で行われる予定です。

高市新首相に安堵と歓喜=「日本を託す」「地元の誇り」―奈良

自民党総裁選から2週間以上空いた異例の首相指名選挙で、新首相に指名された高市早苗氏。地元の奈良県では安堵(あんど)と歓喜の声が上がった。
高校の同級生の主婦南真理子さん(64)=香芝市=は、同級生と自宅のテレビ画面に映る高市氏に「おめでとう」と拍手。「世襲ではなく自分の実力で上り詰めた。日本を託すのに十分な存在だ」と語った。
地元後援会長で医師の安東範明さん(65)=橿原市=は、「忙しいはずなのに医療のことで夜中まで4時間も相談を聞いてくれたことがあった」と振り返り、「彼女なら医療や福祉を中心にした強い日本にしてくれる」と期待した。
近鉄奈良駅前の商店街で眼鏡店を営む女性(58)は「県出身者で初、女性としても初。指名まで時間がかかったが、素直にうれしい」とほっとした様子で話した。無職高木博さん(89)も「大したものだ。地元の誇りだ」と手放しに喜んだ。
一方、一時は野党統一の首相候補として取り沙汰された国民民主党の玉木雄一郎代表の地元・香川県さぬき市。ぬか喜びで振り回されたという主婦(71)は「いずれ首相になってほしいが、今じゃない」と今後の活躍を望んだ。無職小笠原隆一さん(70)は、「他の野党が担ぎやすかっただけ」と突き放した。 [時事通信社]

「横須賀は防衛の町」=小泉防衛相が意気込み―新政権

防衛相に起用された小泉進次郎氏は21日、首相官邸で記者団の取材に応じ「私の生まれ育った横須賀は防衛の町だ。今までのさまざまなつながりや経験も生かしながら、職責を全うしたい」と意気込みを語った。神奈川県横須賀市には海上自衛隊や米海軍の基地、防衛大学校などがあり、小泉氏はたびたび関連行事に出席している。
高市早苗首相から防衛力強化に関し「スピードを上げて、力を入れて(取り組んでほしい)」との指示があったと明かした。防衛費の増額を巡っては「(額が)いくらかというのが先にありきではなく、必要な防衛力は日本自身が考えて整備をする」と強調した。 [時事通信社]

前橋市長が続投方針を市議に説明 辞職した上で出直し選促す声も

前橋市の小川晶市長(42)は21日、市職員の既婚男性とラブホテルで複数回面会した問題を巡り、市議全員を対象とした会合で、給与を減額した上で市長を続投する方針を説明し理解を求めた。市議からは「説明責任を果たせていない」などとして、辞職した上で出直し選への出馬の検討を促す声が相次いだ。
問題発覚後、議会への説明は3回目。会合は非公開で、終了後に取材に応じた富田公隆議長によると、市議からは市長の資質を問う意見などが上がった。小川氏は取材に「市民との直接の対話を通じて信頼回復を図りたい」と重ねて続投の意向を示した。
富田氏は「議会側の雰囲気としては納得していなかった」と話した。

国民・小林さやか氏が高市氏に投票、決選投票で玉木代表の名前書く申し合わせも「戸惑ってミスした」

国民民主党の小林さやか参院議員は21日の首相指名選挙の決選投票で、同党で唯一、自民党の高市総裁に投票した。参院事務局が投票結果を公表した。
国民民主は決選投票になった場合、無効票となる玉木代表の名前を書くことを申し合わせていた。党幹部によると、小林氏は「戸惑って高市氏の名前を書いてしまった。ミスをした」と説明している。

集中豪雨の復旧工事中ショベルカーごと穴に転落 作業員の男性(74)死亡 鹿児島・霧島市

霧島市で21日午前、8月の集中豪雨による災害復旧のための工事現場でショベルカーが陥没した道路の穴に転落し、乗っていた74歳の作業員の男性が死亡しました。
警察と消防によりますと、21日午前11時半ごろ、霧島市隼人町嘉例川の工事現場で、「深さ4、5メートルの穴に作業員がショベルカーごと転落した。意識がない」と119番通報がありました。
この事故で、ショベルカーに乗っていた霧島市牧園町持松の土木作業員、木佐貫廣美(きさぬきひろみ)さん(74)が病院に運ばれましたが、およそ6時間後に死亡しました。
事故当時、現場には木佐貫さんのほか2人の作業員がいましたが、陥没した道路の穴に転落したところを目撃した人はいませんでした。
現場は、JR嘉例川駅から北に1.5キロほど離れた山中の狭い道路で、木佐貫さんらは、8月の集中豪雨で陥没した道路の復旧作業を行っていたということです。
警察は木佐貫さんの死因とショベルカーが転落した原因を詳しく調べています。

週間天気予報 関東では肌寒い日も 北海道は雪の可能性

【 この先のポイント 】
・北海道は寒気の影響で内陸は雪の日も
・南岸に前線停滞 週前半ほど雨の可能性
・全国的に季節進む 東京で12月並み予想も
前線が本州の南に停滞します。週末に真夏日となった西日本でもようやく秋の空気に包まれる日が続く予想です。
北海道は寒気の影響で内陸は雪の日も
道北などの内陸部で雪が予想されているところも
今週は週後半にかけて、北海道付近には寒気が南下します。上空1500m付近で-6℃以下の寒気が北海道を覆うタイミングがあり、降水があれば内陸の平地でも雪になる可能性があります。
特に今夜から明日にかけては、道北や道央の内陸部では雪が予想されています。山沿いでは道路に雪が積もる可能性もあるため、山沿いや峠道を通行予定のある方は冬用タイヤへの交換をしておくと安心です。
南岸に前線停滞 週前半ほど雨の可能性
週間天気図
秋雨前線が本州の南に停滞するため、特に週前半は西日本から東日本の太平洋側を中心に曇りや雨のすっきりとしない天気が続きます。週後半になると前線は本州からやや離れ、晴れる日もありそうです。
沖縄では前線の影響を受ける日が多く、週末にかけて断続的に雨が降る予想です。湿った空気の影響で大気の状態が不安定になり、雨が強まるおそれがあるため注意してください。
全国的に季節進む 東京で12月並み予想も
東京の気温変化
前線が南下することで暖気の流れ込みも弱まり、これまで昼間は季節外れの暑さになっていた西日本も、ようやくこの時期らしい過ごしやすい気温になりそうです。東日本もいっそう秋らしさを感じられる日が多くなり、秋服が活躍します。
東日本や北日本では、晴れる日には朝の冷え込みも強まり、東京でも平年を下回る気温が予想されています。また、22日(水)は関東では雨が降り、北東からの冷たい風が吹くため、昼間も気温があまり上がりません。東京の最高気温は14℃と、12月並みの予想です。季節の変わり目ですので、体調を崩さないようお気を付けください。

ニホンカワウソはどこへ行った、国は「絶滅」でも愛媛ではいちるの望み 「どこかで生き残っていて」関係者の祈りは届くのか

ニホンカワウソは、愛らしい姿で愛媛県の県獣として長年親しまれてきた。環境省はレッドリストで絶滅種に指定しているが、愛媛県では生息状況などを元にした県独自の判断で、絶滅危惧種にとどめてきた。 しかし、愛媛県内での最後の生息確認から今年で50年。最近は目撃情報もほとんどない。ニホンカワウソはどこへ行ったのか。どこかで生き残っていて―。祈る地元住民ら。絶滅の判断を巡り、行政や専門家の思惑が交錯する中、ニホンカワウソの現状を追った。(共同通信=英佳那)
愛媛県内で最後にニホンカワウソが見つかった愛媛県宇和島市の九島=9月
▽2012年に絶滅種に ニホンカワウソは、海や川の岸に巣穴を掘って生息する。かつては国内に広く分布していたが、明治時代以降の水質汚染や乱獲などで激減した。愛媛県では新聞報道で情報提供が呼びかけられたことなどから、1950年代からカワウソの発見が相次いだ。捕獲した個体は動物園で展示したり、御荘町(現愛南町)に「カワウソ村」と称した飼育施設を開設したりしてきた。 だが、それでも漁網に掛かって死んでしまったり、護岸工事ですみかが失われたりしてカワウソの個体数は減少した。1975年に宇和島市で確認されたのを最後に、確実な生息確認はされていない。その後も目撃情報は寄せられたが、特定には至らなかった。 県総合科学博物館の小林真吾学芸員は「海や川での人間の行動域が昔と変わってきている。そのため見かける人も減ったのではないか」と推測する。 環境省は「人目に付かないまま生息し続けているとは考えにくい」として、2012年に絶滅種に指定した。
◎ニホンカワウソ イタチ科で夜行性の肉食動物。かつてカワウソの毛皮は襟巻きに、肝臓は結核の特効薬としても重宝されてきたという。愛媛県は1964年に県獣に指定、翌年には国が特別天然記念物に指定した。徳島県で1977年にひかれた死がいが見つかり、1979年に高知県須崎市で生きた姿で目撃されており、愛媛県に加え、両県も絶滅危惧種にとどめている。
愛媛県内で最後にニホンカワウソを見つけた場所を示す水田亮さん=9月、愛媛県宇和島市九島
▽「もうおらんだろう」 「畑の作業場に行ったら、変なものが通りよった」 宇和島市の九島に住む水田亮さん(90)は愛媛県の「最後の目撃者」だ。1975年4月6日午前8時ごろ。一緒に作業していた義理の弟と、のこのこと歩く「見慣れない動物」を見つけ、かごで捕まえた。アジを与えるとよく食べたという。だが県の教育事務所に連絡すると「天然記念物だからすぐに逃がしなさい」と指示があり、かごに戻るとすでに死んでいた。 水田さんはそのときに初めてニホンカワウソを見たといい「ネコやイタチとも違う、珍しいもんがおるなと思って驚いた」と振り返る。その後、死体は教育事務所に届けられ、今もなお標本として残っている。 一方、水田さんは周囲からカワウソはいると聞かされてきた。子どものころには「カワウソに化かされるから夜は早く帰るように」と言われたこともあった。夜に船で寝ていると「ジャボン」と海に何かが飛び込む音を聞いたり、魚を食べた跡が残っているのを見たりした人もいるという。 だが、周辺は護岸工事が進み、コンクリートで埋め立てられた。「これだけ開発が進めばすむ場所もなく、もうおらんだろう。おったもんがおらんくなるのは残念だ」
愛媛県内で最後にニホンカワウソを見つけた水田亮さん=9月、愛媛県宇和島市九島
▽「探し続ける」 今でも個人的に調査を続ける人がいる。10月上旬、愛媛県西予市のとある海岸。生い茂ったやぶの中、動物が通れるくらいの空間に仕掛けたカメラには、イノシシやタヌキが写っていた。「これはハクビシンですね。鼻筋が白いでしょう」。旧県立博物館の学芸員で、現在は愛光学園文化会館の館長を務める千葉昇さん(67)はカメラに写った映像を見ながらそう説明してくれた。 元々の専門は「二枚貝の化石」。だが、30年以上前にカワウソに魅せられ、調査研究を始めた。足跡やふんなどの痕跡を調べてきたが、6年前からカワウソがいそうな場所にセンサーカメラを設置。今でも2、3カ月に1回程度、カメラにカワウソが映り込んでいないか確認しに行ったり、痕跡を探したりしている。「(カワウソが)いると思っていないとここまでやれない」と苦笑する。 カワウソの魅力について問うと「やっぱりしぐさがかわいいところですかね」。千葉さんのパソコンのデスクトップには、カワウソの写真が飾られていた。「カワウソを調べている人は少ないからこそ、いるかいないか調べるのはまるで宝探しのようで面白い。県で絶滅種に指定されても身体が動き続ける限りは探し続けたい」と力を込める。
仕掛けたカメラに写っていた動物と千葉昇さん=10月、愛媛県西予市
▽トキとは異なる事情 コウノトリやトキのように、環境省のレッドリストで「野生絶滅」とされた種も保全努力によって個体数を増やしてきた事例もある。高知大の研究グループは今年、長崎県・対馬で野生のカワウソが生息しており、採取したふんからユーラシアカワウソのDNAを検出したと発表していた。 カワウソの再導入は難しいのか―。カワウソを探し続けている千葉昇さんによると、ニホンカワウソとユーラシアカワウソを巡っては、両者が亜種なのか、独立した種なのかについて研究者の間で議論の余地があるという。 そのため千葉さんは「再導入は難しいだろう」と推測する。トキは中国の個体でも同種だったため再導入できたが、「ニホンカワウソの場合はまず種の見極めが重要になる」と話す。
ニホンカワウソがいそうな場所を双眼鏡で調べる千葉昇さん=10月、愛媛県西予市
▽「最新の調査を」 愛媛県のレッドリストで絶滅種に指定する際、ニホンカワウソの場合は生息可能性のある場所の調査結果を踏まえ専門家が判断する。最後の発見から50年となる中、県が設置した有識者部会の専門家が動き出した。 今年7月、県のレッドリスト改訂に向けた部会で、生息調査の在り方が協議された。これまで県は赤外線のセンサーカメラを使った調査を続けてきたが、今後は河川や土に含まれる生物のふんなどの遺伝情報「環境DNA」を読み取る最新手法の導入を求める意見が上がった。 県は部会の結論を受け、調査費の予算化を視野に入れている。最新手法を提案した、部会員でNPO法人理事長の山本貴仁さんはこう話す。「国の判断は早すぎた。もっと調査を尽くしてから絶滅したかどうかを判断したい」
ニホンカワウソについて取材に応じるNPO法人理事長の山本貴仁さん=8月、愛媛県西条市
▽カモシカは絶滅、一転目撃情報 同じ哺乳類のニホンカモシカについて、県は確実な生息記録から50年以上情報がないとして、県内で絶滅したと判断していた。だが近年、目撃情報が寄せられ、2020年には絶滅危惧種に区分を変更した。ニホンカワウソも絶滅種と判断されることで注目度が上がり、目撃情報が増加するかもしれない、とする見方もある。 かっぱ伝説や愛南町、高知県須崎市のキャラクターのモチーフになるなど幅広く愛されてきたカワウソ。 県の有識者部会の総括を担当する松井宏光・松山東雲短大名誉教授(生態学)は「生息の可能性は低いだろう」と推測する一方、人口減少で以前の自然環境が戻りつつあるエリアもあるとして「そうした場所で生き残っていてほしい」と強調した。

《ヘタレ、腰抜け》“総理候補”から国民・玉木雄一郎代表の評価が急落 なぜ「十数年に1回のチャンス」をモノにしなかったのか? 臨床心理士がその言動を分析

公明党が連立離脱を表明した10月10日以降、ある意味「主役」であり続けた国民民主党の玉木雄一郎代表だが、21日に始まる臨時国会を前にして、主役ではなくなりそうだ。臨床心理士の岡村美奈さんが、わずか10日あまりの間に世間からの評価が大きく変わった理由を分析する。
* * * 「いつやるか?今でしょ!」、国民民主党、玉木雄一郎代表の言動を見ていて、林修先生の有名なCMフレーズを思い出した。もし本当に本人が首相のポストを望んでいたのなら、千載一遇のチャンス、絶好のタイミングを逃したことになる。
首班指名選挙が目前に迫る中、「内閣総理大臣を務める覚悟がある」と連呼していた玉木氏の存在感が一気になくなった。当初は立憲民主党の野田佳彦代表に”有力な選択肢”といわれ、政局とキーマンとして”覚悟”が注目を集めたが、「風見鶏」と揶揄されるような言動で失速。結果として、この状況は玉木氏にプラスになったのだろうか。
「首相になる気はあるのか」「総理になりたいのか」、出演したメディアで必ずといっていいほど投げかけられたこの質問に、玉木氏は「首相を務める覚悟がある」と答えていた。「やる」でも「なる」でも、「なりたい」でもない。”務める”という言葉の意味をネットで調べると、「特定の役割や職務、任務を引き受けて果たすことを意味する」と出てくる。これを玉木氏に当てはめれば、自分からやりたいと立候補するのではなく、他の人達みんなが自分を担いでくれるなら、文句なく引き受けましょうということか。言われればやるけど、どうでしょう?と打診しているようなもので、自分がやるという積極的な意思表示も、強い意欲も彼の発言からは感じられない。覚悟があるといいつつ、腹が据わっていない印象を受けたのはこのためだ。
いくつものメディアで「衆議院に初当選して以来、ずっと必ずこの国のトップリーダーとして、この国を引きいていきたいという思いはある」と述べていたから、首相のポストに興味はあるのだろう。多くの人が今がそのチャンスと思い、立憲の野田代表が「十数年に1回しかチャンスがない」というほど、野党にとっては政権奪取のチャンス。だがそのチャンスを玉木氏は「大切な機会」といいつつ、どんなことをしてでもこのチャンスを掴もうとはしない。
実績も経験も玉木氏にはない。このまま政権を取っても、立憲民主党が政権の中心になりかねない。政権がうまくいく公算もない。彼にとって何が何でも自分がトップに立つと思うタイミングは今ではない。国民民主党もそう考えていたのだろう。10月8日、立憲民主党と国民民主党の幹事長、国会対策委員長が会談した際、野党統一候補として玉木氏を有力候補と考えると伝えられた国民民主党の榛葉賀津也幹事長は、「冗談半分でいう話ではない」と応じた。もし仮に玉木氏が首相の座を狙っていたなら、このような反応はしなかったはずだ。政権を取ってマイナスの結果が大きくなるよりも、政権を取らず野党のままでいるマイナスの方がマシ。何かをして失敗するぐらいなら、何もしない方がいいという「不作為バイアス」の思考パターンがあったのかもしれない。