野党からは石破首相が衆院解散・総選挙に踏み切る可能性を指摘する声が出ている。立憲民主党の辻元清美代表代行は4日、自身のX(旧ツイッター)で「石破さんの選択肢は辞任か解散に限られてきた」との見方を示し、「私は石破さんが割と好きだったので痛々しく見える」と嘆いた。
国民民主党の玉木代表は3日、Xに「(自民党総裁選が)前倒しになれば解散・総選挙という声すら首相周辺から聞こえ始めた」と投稿し、「最終的には総裁選は前倒しにならず、石破総裁、森山幹事長も続投となるのではないか」と予測した。
世田谷女性殺害 容疑者、襲撃30分後に羽田空港に到着 出国狙いか
東京都世田谷区で1日、韓国籍の自営業女性が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された住所・職業不詳、パク・ヨンジュン容疑者(30)=韓国籍=が、事件の約30分後に羽田空港(東京都大田区)に到着していたことが捜査関係者への取材で判明した。現場近くからタクシーで直接空港に移動しており、警視庁は事件への関与が浮上する前に出国しようとしたとみている。
パク容疑者は1日午後1時半ごろ、世田谷区野沢2の事務所入り口付近で、交際相手のバン・ジウォンさん(40)=東京都港区=の首を切り付け、殺害したとして逮捕された。黙秘しているという。
捜査関係者によると、パク容疑者は事件当日の午前7時半過ぎ、宿泊先の港区のホテルを出発し、タクシーで現場の事務所付近に移動。約5時間待ち伏せし、仕事で訪れていた事務所から出てきたバンさんを切り付けたとされる。
その後、国道246号方面に逃走し、近くでタクシーに乗って午後2時ごろに羽田空港第2ターミナルに到着。同3時過ぎに国際線が発着する第3ターミナルに移動したことが防犯カメラの捜査などで明らかになった。同日夜の韓国便を予約しており、出国しようとしたとみられる。同4時50分ごろ、第3ターミナルのトイレ近くで警視庁の捜査員に確保された。
パク容疑者は韓国在住で、8月23日に来日し、当初はバンさんの自宅に滞在した。別れ話がもつれて、同29日にバンさんが都内の交番に「暴力を振るわれた」と相談。バンさんは知人宅に避難していた。
パク容疑者は同30日朝にもバンさんの自宅付近に現れたため、警視庁に帰国を促された。成田空港の保安検査場内まで捜査員に送り届けられたが、引き返したとみられる。
事件前日の同31日にもタクシーで事件現場付近を訪れ、約10分間、うろつく様子が周辺の防犯カメラに映っていた。警視庁は執拗(しつよう)に襲撃の機会をうかがっていたとみている。【菅健吾、朝比奈由佳、松本ゆう雅】
自民総裁選、来月4日投開票浮上=前倒し要求多数の場合―「石破降ろし」、近い議員も
自民党は総裁選前倒しが決まった場合、党員・党友投票を伴う「フルスペック」で行う方向で検討に入った。9月中下旬に告示し、早ければ10月4日に投開票する日程案が浮上している。同党は今月8日に党内の賛否を集約し、前倒し要求が過半数に達すれば、方式と日程を速やかに確定させる方針だ。
自民は党則などで総裁選について、国会議員票(1人1票)と党員・党友票(議員票と同数)で争うと定める。ただ、特に緊急を要する場合は議員と都道府県連代表の投票で決するとしており、近年では安倍晋三元首相の退陣表明を受けた2020年の総裁選が簡略的な方式で行われた。
党幹部は総裁選前倒しが決まった場合の対応について、「解党的出直し」と明記した参院選総括を念頭に「フルスペックにした方がいい」と明言した。フルスペックで行う場合、投票資格を持つ党員らを告示までに確定させる必要があり、別の幹部は準備期間は2週間程度と指摘した。告示日は投開票日の12日前までに設定される。
一方、議員と地方組織からは4日も態度表明が続いた。首相に近い遠藤利明元総務会長や渡海紀三朗前政調会長らベテラン6人は会合を開いた。出席者の一人は「首相が責任を取らないなら前倒しを求めると確認した」と説明した。
遠藤氏はこれに先立ち、国会内で開いた旧谷垣グループの会合で、前倒しを要求する考えを表明。メンバーには個々に判断してほしいと呼び掛けた。
岡山、大分両県連は4日、前倒しを求めない方針を決定。要求見送りを決めたのは福島を含めて計3県連となった。岐阜県連も要求しない方針だ。茨城県連は臨時役員会で前倒しを求める方針を確認した。5日に機関決定する。 [時事通信社]
釧路湿原メガソーラー問題に新展開 白老では森林法の抜け穴? 北海道で深刻化するメガソーラー建設の課題
特別天然記念物のタンチョウなどへの影響が問題視されている、釧路湿原周辺のメガソーラー建設。4日に新たな動きが。
釧路市 中村基明副市長)
「本市における太陽光発電施設の適切な設置及び管理のための必要な手続き等について定めるものであります」
釧路市は、自然環境と共生できない太陽光発電施設の建設を規制する条例案を、市議会に提出しました。
釧路市内の太陽光発電施設は2012年には25カ所でしたが、現在は、およそ600カ所にまで急増。希少生物や自然環境を脅かす施設も増えているため、市は条例制定を進めてきました。
条例案ではタンチョウなど5種類の希少生物を「特定保全種」に指定。この5種類が生息する可能性が高いエリアを「特別保全区域」とし、生息調査や保全対策を事業者に義務付け、従わない場合は建設を許可しないという内容です。
釧路市 鶴間秀典市長)
「条例をしっかり通して、みんなと釧路湿原、釧路全体の自然も含めて守っていきたいと思う」
条例案がこの定例会で可決されれば、来年以降に建設される太陽光発電施設から適用されます。
太陽光発電をめぐる問題は釧路だけではありません。
廣瀬美羽記者)
「住宅街から道路を挟んですぐそばの緑豊かなこの場所で、メガソーラーの建設が予定されています」
北海道・胆振の白老町石山地区。住宅街のそばにある74ヘクタールの土地に、東京とシンガポールの事業者が太陽光発電施設の建設を予定しています。
それぞれの事業者は6月に住民説明会を開きましたが、その後も住民からは建設に反対する声が上がっています。
萩野里町内会メガソーラー反対有志会 伊藤昭さん)
「こんな良いところないですよ、自然豊かで温泉があって動物とも共存できてここに別荘も建てたりみんなそういう感覚ですよ。ここが良くて来ているわけだから何も壊さないでほしい」
伊藤さんが代表を務める有志の会は6月末、周辺住民らから集めた535筆の反対署名を町長に提出。その後、インターネット上でも反対署名を募り、現在およそ4万筆が全国から集まっています。
その石山地区から5キロほど離れた竹浦地区でも別の計画が持ち上がっています。
NPO法人北海道自伐型林業推進協議会 大西潤二代表理事)
「このあたり全体ですね。ここから奥に向かって約100ヘクタール皆伐しています」
もともと東京の会社が所有していたこの土地は、木を売るための伐採地として5年ほど前、およそ100ヘクタールの木がすべて切られました。その後、この土地を買収した岡山県の会社がメガソーラー建設を計画していますが、白老町で林業に携わる大西さんは疑問を感じています。
NPO法人北海道自伐型林業推進協議会 大西潤二代表理事)
「伐採後、5年を経過したらいわゆる造林ですね。植林するという義務が発生してくる。そのタイミングで土地所有者から太陽光の会社に用地転用の相談があった。すなわちこれは植林義務逃れ、造林義務逃れじゃないかと」
森林法では天然林を伐採した場合、伐採開始から5年で新たに木を植えることが義務付けられていますが、太陽光発電施設の開発許可がある場合は造林の義務を免れることができます。大西さんはこの法律が、造林逃れを目的とした太陽光発電施設が増えるきっかけになっているのではないかと指摘します。
NPO法人北海道自伐型林業推進協議会 大西潤二代表理事)
「こういうことが横行すると土地所有者が皆伐した後に負担するリスクを避けるために、太陽光事業に転がってしまうとそういうことが横行してしまうと私は危惧しています」。
白老町で相次ぐ太陽光発電をめぐる問題。住民らの声に対し、町長は。
白老町 大塩英男町長コメント)
「町内におけるメガソーラー建設に対して、反対の声があることは、町としてもしっかりと受け止めているところであります。事業者に対し、住民の不安や疑問に誠実に対応するよう、強く求めていきたいと考えております。」
夜景デート誘われ…待っていたのは暴力団員 強盗傷人疑い6人逮捕
接客してくれた「夜の蝶(ちょう)」に夜景デートに誘われたら、待っていたのは暴力団員だった――。福岡県久留米市の夜景スポット「グライダー山」に向かう道中などで暴行を加えて現金を奪ったとして、県警は4日までに、同市津福本町、指定暴力団「道仁会」系組幹部、柳川和樹被告(52)=別の強要罪で起訴=や筑後市一条、キャバクラ店従業員、内野莉衣那容疑者(21)ら男女計6人を強盗傷人容疑で逮捕した。
逮捕容疑は、柳川容疑者ら6人は共謀して、5月8日午後9時半~9日午前0時25分ごろ、久留米市御井町の山道や佐賀県上峰町の路上で、県内の塗装業の男性(35)の顔面や腹部を殴った後、千枚通しで太ももを複数回刺すなどの暴行を加えてスマートフォンや現金3万円を奪うなどしたとしている。男性は歯が折れるなど約2カ月のけがをした。県警は認否を明らかにしていない。
県警によると、男性は約1年間、キャバクラに通い、内野容疑者を指名していたとみられる。そんな中、「夜景を見に行こう」と誘われ、案内通りに車で向かう道中で柳川容疑者の配下組員らが待ち伏せしていたという。男性は暴行を受けたため逃げようとしたが、車のトランクに入れられて移動後、再び暴行を受けた。男性が5月12日、久留米署に相談して発覚した。
埼玉・八潮の道路陥没 原因は「硫化水素」 下水道管が腐食か
埼玉県八潮市で1月に県道が陥没しトラックが転落した事故で、原因調査を進めている県の第三者委員会(委員長=藤野陽三・城西大学長)は4日、硫化水素によって下水道管が腐食したことが陥没の原因とする中間とりまとめを公表した。破損した下水道管の隙間(すきま)に土砂が入り込むことで地中に空洞ができ、陥没に至った可能性が高いとしている。
委員会によると、現場から回収した下水道管は、防水などが目的の内側コンクリートがほぼ欠損し、地中と接する外側コンクリートがむき出しの状態だった。計225ミリの厚さだった管は110ミリまで薄くなり、残った部分も7ミリの深さまで酸化硫黄が浸透していた。現場の下水道には段差があるため、水流がかき混ぜられて硫化水素が発生しやすい状況だったという。
土砂が入り込んだのは、劣化した下水道管の接続部分などの可能性が高く、その後に空洞が少しずつ地面まで達して道路が陥没したか、先に下水道管が崩壊して陥没を引き起こしたとみられるが、どちらかは特定できなかったとしている。
現場の下水道管は直径4・75メートルで、地上から約10メートル下に埋められ、2021年度の県の調査ではすぐに補修が必要な状況ではないと判断されていた。当時の判断の妥当性は最終報告に盛り込まれる方針。
事故は1月28日に発生し、男性トラック運転手(当時74歳)が転落。2次災害発生の恐れなどから捜索活動は難航し、男性の遺体は発生から3カ月あまりたってから地上に搬出された。【鷲頭彰子、増田博樹】
【あすの天気】西・東日本で大雨災害に厳重な警戒を 関東は午後~夕方に雨のピーク
台風15号の影響で、5日(金)にかけて西日本や東日本は大雨災害に厳重な警戒が必要です。
台風情報です。
台風15号は、4日(木)夜は九州の東にあります。九州や四国が風速15メートル以上の強風域に入っています。
台風はこのあと進路を東寄りに変えて、5日は四国や近畿、東海にかなり接近し、上陸する恐れがあります。まだ予想に幅がありますので、常に最新の情報で進路を確認するようにしてください。
今回の台風の特徴は中心からやや離れたところにも発達した雨雲があるということです。
これから5日昼過ぎにかけて、九州、四国、近畿、東海、東北の広い範囲に線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる恐れがあります。宮崎では既に線状降水帯が発生しました。
このあと、5日朝は、近畿や東海に発達した雨雲がかかり、非常に激しい雨の降るところがありそうです。
その後、発達した雨雲は更に東に進み、関東も午後から夕方には雨のピークを迎えるでしょう。台風の雨雲は夜には東海上に抜けそうです。
予想雨量です。5日夕方までの多いところで、東海で300ミリ、四国、近畿で250ミリ、九州北部や関東甲信でも200ミリとなっています。
今回の台風は広い範囲に大雨を降らせそうです。引き続き、土砂災害や、低地の浸水、河川の増水、氾濫に厳重な警戒をしてください。
離党し逮捕の前岸和田市長をさかのぼって除名処分 大阪維新が決定「事実なら許されぬ」
昨年12月に女性問題で離党勧告処分とし、すでに離党していた大阪府岸和田市の前市長、永野耕平容疑者(47)=官製談合防止法違反などの疑いで逮捕=について、地域政党「大阪維新の会」は4日、さかのぼって最も重い除名処分を決めた。
永野容疑者は市長在任中の令和3年5月に行った市発注工事の入札に関し、特定の会社に最低制限価格を漏らし、落札させた疑いで大阪地検特捜部に逮捕された。
杉江友介幹事長は産経新聞の取材に「事実であれば許されない行為であり、大変遺憾だ」とし、維新の特別党員による不祥事が相次ぐ現状について「それぞれの事案は異なるが、われわれは選挙で選ばれた公職であることを肝に銘じて活動しなければならない」と強調した。
日本初の「弾道ミサイル」か? 防衛装備庁が最新の実射動画を公開 まもなく部隊配備もスタート
まもなく部隊配備が始まります。
最初の配備先は静岡県、次が北海道と鹿児島県
防衛装備庁は2025年8月29日、陸上自衛隊に配備予定の新型ミサイル「島嶼防衛用高速滑空弾」の試験状況を映像で公開しました。
島嶼防衛用高速滑空弾は、2026年度から陸上自衛隊への配備が予定されている長射程ミサイルです。地上の発射装置から撃ち出されると、ブースターにより高高度まで上昇、そこで弾頭部を分離します。その後、弾頭部が超音速でグライダーのように滑空しながら飛翔し、敵の防空網を突破して数百km先の目標を撃破します。飛翔速度や飛翔距離から一部報道では「弾道ミサイル」と説明されたりもします。
このたび映像で公開されたのは、今年6月から8月にかけて米本土カリフォルニア州で実施された第2次発射試験で、今年度(2025年度)中の研究開発完了に向け全ての発射試験を無事に終えたとしています。
なお、防衛省では、すでに島嶼防衛用高速滑空弾について、今年度中に富士駐屯地(静岡県)に所在する特科教導隊に配備したうえで、同部隊を活用して、実践的な運用の開始を同年度から前倒しして始めることを明らかにしています。
また、来年(2026年)度には、上富良野駐屯地(北海道)とえびの駐屯地(宮崎県)に、島嶼防衛用高速滑空弾を運用する部隊を新編し、配備する予定であると明言しています。
【動画】垂直にブシュゥゥー! これが発射試験の様子です
【独自】俳優の清水尋也容疑者(26)を麻薬取締法違反容疑で逮捕 けさ6時半ごろに自宅から連行される姿も… 警視庁
警視庁が俳優の清水尋也容疑者(26)を麻薬取締法違反の疑いで逮捕したことが捜査関係者への取材でわかりました。
警視庁は清水容疑者の東京・杉並区の自宅に家宅捜索に入り、きょう午前6時半前に東京・杉並区にある自宅から警視庁薬物銃器対策課の捜査員に連行されていきました。
現在、東京・霞ヶ関にある警視庁本部で取り調べを受けているとみられます。
清水容疑者は東京都出身の26歳で、2012年に映画で俳優デビュー。その後、「東京リベンジャーズ」シリーズといった話題作に出演する実力派俳優として数多くの映画やドラマで活躍しています。現在はTBS系列で放送中の日曜劇場『19番目のカルテ』に内科の医師役で出演中です。