きのう、高病原性鳥インフルエンザが発生した恵庭市内の養鶏場では、きょうもおよそ100人態勢で殺処分を続けています。
感染が確認された恵庭市の養鶏場では、きのうから24時間態勢で6日間にわたり、およそ23万6千羽のニワトリを殺処分することになっています。
北海道によりますと、きょう午前9時現在、全体の14パーセントに当たるおよそ3万3千羽を処分しました。
養鶏場での感染確認は、先月の白老町に続いて今シーズン、全国で2例目です。白老町の養鶏場では45万羽を殺処分し、きのう防疫措置を終えました。
鈴木直道知事は、現在流通している鶏肉や卵について「安全性に問題はない」としています。
主婦殺害の容疑者、事件後も遺族宅近くで生活 車で10分の距離
1999年、名古屋市西区の自宅アパートで高羽奈美子さん(当時32歳)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された安福久美子容疑者(69)が「26年間、毎日不安だった。家族に迷惑をかけられず、捕まるのが嫌だった」などと供述をしていることが愛知県警への取材で判明した。
安福容疑者は、8月から県警による任意の事情聴取を受けたことで「捕まってしまうと覚悟した」という。「事件発生日ごろになると悩んで気持ちが沈んだ。毎日不安で、事件に関する新聞も見られなかった」とも供述。高羽さんに対して「申し訳ないと思っている」との言葉を述べているという。
関係者によると事件当時、安福容疑者は現場から約10キロ南に離れた同市港区のマンションで夫、子どもと生活していた。その後に引っ越した近くの戸建て住宅は、高羽さんの夫、悟さん(69)が事件後に転居した自宅から車で10分ほどの距離にあった。逮捕前は、市内の大型スーパーで事務員のアルバイトとして働いていたという。
高校の同級生だったものの連絡を取ることがなかったという悟さんは「どこでうちの住所を知ったのか」と困惑している。戸建て住宅の近くの60代女性は、安福容疑者について「会えばあいさつしてくれる優しい人だった」とした。
安福容疑者は県警から求められたDNA型鑑定への協力を拒んでいたが10月30日、鑑定に必要な検体の提出に応じた。その後、1人で県警西署に出頭。県警は同31日に現場に残っていた血痕のDNA型と安福容疑者のDNA型が一致したことから、逮捕に踏み切った。【丘絢太、渋谷雅也、塚本紘平】
大和で軽乗用車を無免許運転、パトカーに衝突 公務執行妨害などの容疑で少年を現行犯逮捕
大和署は3日、公務執行妨害と器物損壊の疑いで、大和市に住む自称高校2年の少年(16)を現行犯逮捕した。
逮捕容疑は、3日午前9時40分ごろ、同市中央7丁目の路上で、自身が運転する軽乗用車を後退させて同署の男性巡査部長(41)と男性巡査長(38)が乗っていたパトカーに衝突させ、左前部ドアなどを損壊させて公務の執行を妨害した、としている。
署によると、少年は「無免許運転で警察車両にぶつけました」と供述し、容疑を認めている。
消費減税巡る野党間の隔たり、立民・安住幹事長が協議呼びかけへ…「一本化できれば大きな交渉材料」
立憲民主党の安住幹事長は3日、消費税減税を巡る野党間の主張の隔たりを解消するため、他の野党に連携協議を呼びかける考えを示した。訪問先の北九州市で記者団に語った。
先の参院選では多くの野党が消費税減税を掲げた一方、立民は10月に食料品の消費税率を1年間、0%に引き下げる法案を衆院に提出し、国民民主党は時限的な一律5%への引き下げを訴えるなど、主張にはばらつきが目立つ。安住氏は「一本化できれば(与党との)交渉の大きな材料になる」と強調した。
横断歩道を渡っていた70代位の女性が左折車にはねられ意識不明の重体 運転していた29歳会社員の男を逮捕
名古屋市天白区の交差点で3日午前、70代くらいの女性が乗用車にはねられ、意識不明の重体です。 天白区野並2丁目の信号交差点で3日午前10時20分ごろ、横断歩道を渡っていた70代くらいの女性が、左折してきた乗用車にはねられました。 警察によりますと、女性は病院へ搬送された際に会話ができない状態で、重体とみられるということです。 この事故で、警察は乗用車を運転していた住居不詳の会社員・森駿也容疑者(29)を、過失運転致傷の現行犯で逮捕しました。 森容疑者は帰宅中だったということで、警察は当時の状況を詳しく調べています。
「決してあきらめない人」「力強い言葉」… 拉致集会出席の高市首相発言に各党から期待
北朝鮮による拉致被害者の家族会などが主催して3日に開かれた国民大集会には、各党で拉致問題に取り組む責任者らが出席してあいさつした。集会で拉致問題解決へ「手段を選ぶつもりはない」と述べた高市早苗首相の決意に、各党からは期待の声が相次いだ。
自民党の山谷えり子拉致問題対策本部長は「きょうの首相の改めての決意、力強かったですよね」と呼び掛け、「決してあきらめない人、これが高市首相だ」と絶賛。「(拉致問題解決への)扉を開いていただきたいと思う」と期待した。
最大野党である立憲民主党の渡辺周拉致問題対策本部長も、首相の「手段を選ぶつもりはない」との発言に「私も大変賛同するところ」とあいさつ。参政党の神谷宗幣代表も「『期待の持てる首相が誕生したな』と感じている」と述べ、「今後、高市首相のもとで機運が盛り上がっていくと思う。わが党もいろんな啓発活動に力を入れていく」と意気込みを語った。
日本保守党の百田尚樹代表は、高市首相の決意を歓迎しつつ、衆参の拉致問題特別委員会の開催頻度が少ないことに注目。「本当にやる気があるなら毎日でも拉致問題特別委員会を開いてもらいたい。わたしは毎日出席しますよ」と注文を付けた。
史上初の韓国空軍機への給油支援、竹島周辺の飛行で白紙に…高市首相が実現に強くこだわった計画
日韓両政府が防衛協力の一環として、史上初となる自衛隊基地での韓国空軍機への給油支援を計画していたことがわかった。11月上旬に那覇基地で実施予定だったが、支援対象の空軍機が島根県・竹島周辺を飛んでいたことが10月末に判明し、日本側は急きょ受け入れを中止する方針を固めた。(政治部 山口真史、クアラルンプール 樋口貴仁)
複数の両政府関係者が明らかにした。中止方針は、10月30日の高市首相と李在明(イジェミョン)大統領の初会談の直前に固まった。首相は会談後も、李氏と一致した未来志向の日韓関係に向けて給油の実現に強くこだわったが、「今回は世論の理解を得るのが難しい」との声が政府内に根強く、断念した。
受け入れ予定だったのは、韓国空軍の曲技飛行隊「ブラックイーグルス」だ。11月中下旬に中東で開かれる航空ショーへの参加に際し、沖縄に立ち寄って給油を受けたいと日本側に要請した。
自衛隊と韓国軍の間には、円滑な物資協力を可能にする物品役務相互提供協定(ACSA)が結ばれていない。このため日本側は、自衛隊法の無償貸し付けの規定を根拠に燃料提供の準備を整えた。ところが、飛行隊の一部が最近、韓国が実効支配する竹島周辺を飛んでいた事実が確認され、日本政府が抗議。韓国側は、航空ショーに向けた飛行訓練だったと釈明している。
初の給油支援が実現すれば、将来的なACSA締結を含め、防衛協力の強化に弾みがつくとの期待が日本側にはあった。植民地支配の経緯から韓国世論の間に根強い自衛隊への拒否感を薄めるチャンスとも捉えていただけに、政府関係者は「非常に残念だ。領土問題では譲れないが、今後も協力強化を目指す」と語った。
小泉防衛相は1日、訪問先のマレーシアで韓国の安圭伯(アンギュベク)国防相と初めて会談し、防衛当局間の定例協議や人的交流の活性化に取り組む方針で一致。北朝鮮の核開発や露朝連携への懸念も共有し、緊密な連携を確認した。
脚本家宮藤さんに紫綬=秋の褒章、762人・団体受章
政府は2日付で、2025年秋の褒章受章者を発表した。受章するのは738人(うち女性136人)と24団体。学術、スポーツ、芸術文化などの分野で優れた業績を挙げた人が対象となる紫綬褒章には、脚本家の宮藤官九郎(本名・宮藤俊一郎)さん(55)や映画監督の阪本順治さん(67)ら17人(同2人)が選ばれた。3日に発令される。
宮藤さんは「クドカン」の愛称で知られ、2001年公開の映画「GO」で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。社会現象となった13年放送のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」など多くのヒット作を手掛けた。阪本さんは映画「顔」で日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した。
学術界からは数学者で京都大教授の緒方芳子さん(49)らが紫綬褒章に選出された。
農業や商工業に精励した人を対象とする黄綬褒章は、騎手として40年近く活躍する横山典弘さん(57)ら257人(同15人)に贈られる。 [時事通信社]
摘発増える「飲酒自転車」、貸しても客に酒を出してもアウト…居酒屋「自転車の客にも代行使うよう呼びかけ」
自転車の酒気帯び運転に罰則を新設した改正道路交通法が施行され、1日で1年となった。兵庫県警によると、県内の摘発件数は昨年11月から今年9月末までで183件に上り、約4割は事故を起こして発覚していた。死亡事故も起きており、県警は、ルールや危険性の周知を強化している。(浜端成貴)
尼崎市の路上で3月の夕方、派遣社員の40歳代の男が自転車で向きを変えて発進する際にバランスを崩して転倒。その場を通りかかった自転車の70歳代の女性が巻き込まれ、腰を打つなどけがを負った。
男の呼気から基準値(1リットルあたり0・15ミリ・グラム)の5倍のアルコール分が検出され、尼崎南署に道交法違反(酒気帯び運転)容疑などで書類送検された。男は「自宅で缶ビールを飲み、酒を買い足すために出かけた」と供述したという。
昨年11月施行の改正道交法で、自転車の「酒気帯び運転」に罰則が新設された。それまでの罰則対象は、正常な運転ができない恐れがある「酒酔い運転」に限られていたが、3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金が科されることになった。
県警は施行から今年9月末までの11か月間で、183件を摘発。摘発数は増加傾向で、初めの3か月は10件未満だったが、今年2月に10件を超え、5月以降は20件台で推移している。
違反者の年代別では、40歳以上が約8割を占めるなど中高年が目立ち、50歳代が50人で最も多く、次いで70歳代が34人。10~20歳代は25人だった。
死亡事故も起きている。淡路市では8月、飲食店経営の男性(77)が店を閉めて自転車で自宅に帰る途中に側溝に転落して亡くなった。血液からアルコール分が検出され、店で酒を飲んで飲酒運転していたとみられている。
改正道交法では、飲酒した人に自転車を貸す「車両提供」のほか、自転車で帰宅する客に酒を出す「酒類提供」にも罰則が設けられた。県内では9月末までに摘発例はない。
県警は、同期間に自転車の「酒酔い運転」でも12件摘発している。飲酒運転が発覚するケースは一部とみており、ルールを周知する取り組みを続けている。
自転車の利用者が多い尼崎市内では10月下旬、尼崎南署員が飲食店や路上で啓発チラシを配った。居酒屋を営む男性(53)は「車だけでなく、自転車で来るお客さんにも代行運転を使うように呼びかける」と話していた。
県警交通指導課の佐子昭子次席は「自転車は気軽に乗れるが、ちょっとした気の緩みが取り返しがつかない事故につながる。取り締まりと啓発に取り組んでいく」と話している。
未明の海で「ママー!」の声 男性1人死亡 20代から30代か 警察が身元確認急ぐ 博多湾(福岡市中央区)
2日未明、福岡市中央区沖の博多湾で男性が海に浮かんでいるのが見つかりました。
男性は救助され、すぐに病院に運ばれましたが約1時間後に死亡しました。
「20メートルほど離れたところで男が海に落ちた」釣り人から通報
2日午前2時ごろ、福岡市中央区那の津で釣りをしていた男性から「20メートルほど離れたところで男が海に落ちた」と警察に通報がありました。
警察や消防などが現場に駆けつけたところ、岸壁から北におよそ7メートル離れた海に浮かんでいる男性が見つかったということです。
男性はすぐに救助され、病院に運ばれましたが約1時間後に死亡しました。
海から「ママー!」との声 死亡した男性は20代後半~30代か
警察によりますと、男性は20代後半から30代とみられていて、所持品はなく、男性がはいていたとみられる靴が海に浮いていたほか、外傷はないということです。
通報した釣りをしていた男性は「ママー!」という声を聞いたということです。
警察は、男性の身元の確認を急ぐとともに、事件・事故などあらゆる可能性を視野に捜査を進めています。