路上で“催涙スプレー”かけられ金塊奪われる 被害者4人は金取引のため現場に集まる 東京・葛飾区

28日午後、東京・葛飾区の路上でおよそ2キロの金塊が奪われた事件で、被害者の男性4人は金の取引のため、現場に集まっていたことが新たにわかりました。
現場となったのは、JR新小岩駅前のバスロータリー近くの路地を入ったところです。その後の取材で、男性4人は金の取引のためこちらに集まっていた最中に襲われたことがわかりました。
捜査関係者によりますと、午後1時45分ごろ、およそ2キロの金塊をリュックサックに入れていた男性4人が、3人組の男に催涙スプレーのようなものをかけられ、殴る蹴るの暴行を加えられた上、金塊を奪われました。4人はケガをしているということです。
目撃者「片方は出血して、もう片方は催涙スプレーにやられたみたいで、顔真っ赤にして」
そして、捜査関係者への取材で判明した当時の状況ですが、男性4人が金の取引のために路上にいると、3人組のうち1人が現れ、話をしていたところ、残る2人が現れ、突然、催涙スプレーのようなものをかけて襲撃したとみられています。
3人組は今も逃走していて、警視庁が行方を追っています。

「現金4億円超」窃盗被害か=貸金庫こじ開けられ、複数人逃走―警視庁

28日午前9時ごろ、東京都八王子市旭町の会員制貸金庫の従業員から「貸金庫がこじ開けられている」と110番があった。警視庁八王子署によると、被害に遭った金庫を契約している元飲食店経営の50代男性は「現金4億円から5億円を入れていた」と話しており、同署が窃盗事件として調べている。
同署によると、店舗の防犯カメラには27日午後9時ごろ、帽子やマスクで顔を隠した複数人が侵入し、逃走する様子が映っていた。店舗と貸金庫室の入り口は壊された形跡がなく、それぞれ専用の鍵を使って侵入したとみられる。約900ある貸金庫のうち、近接する二つの貸金庫の扉が何らかの工具でこじ開けられていた。 [時事通信社]

岩手・大槌の山林火災「深刻な局面脱した」、鎮圧近づいているとの見方…29日も朝から雨の見通し

岩手県大槌町は28日夜、町内2か所で延焼が続く山林火災について「深刻な局面は脱した」などとして、鎮圧が近づいているとの見方を示した。発生から7日目を迎える中、28日は午後6時までに5ミリの降雨を観測し、29日も朝から10ミリの雨が降る見通し。消防が今後、上空から炎や煙の有無や熱源などを確認し、延焼の危険がないと判断すれば鎮圧を宣言する。
県によると、焼損面積は28日朝の時点で、吉里吉里(きりきり)地区が1187ヘクタール、小鎚(こづち)地区は前日と変わらない446ヘクタール。2か所で計1633ヘクタールと、27日の降雨以降、拡大が緩やかになっている。
28日は自衛隊のヘリコプターなど10機が上空から散水し、地上からは地元の消防隊員ら約1400人が消火活動にあたった。
町では、人口の約3割にあたる1558世帯3257人に避難指示が発令されており、町民らは解除の前提となる鎮圧を期待する。
22日の火災発生直後から家族5人で釜石市の親戚宅に身を寄せている吉里吉里地区の男性(78)は28日、町内の様子を見に来た。2日連続での雨に「思っていたよりも本降りになってくれた。これで鎮火に近づくのではないか」と話す一方、「避難指示が解除されるまで油断はできない」と気を引き締めた。
「局地激甚災害」指定へ
赤間防災相は28日の記者会見で、山林火災で被害を受けた岩手県大槌町を「局地激甚災害」に指定する見込みだと明らかにした。指定されれば、焼けた樹木の搬出、造林など復旧費用の半額を国が補助する。近く閣議決定する。
赤間氏は「自治体や被災者には財政面や資金面に不安なく災害復旧に取り組んでほしい」と述べた。

【独自】護衛艦輸出、枠組み新設へ 日比防衛相会談で合意調整

日フィリピン両政府は、海上自衛隊の中古護衛艦について、フィリピン軍への輸出に向けた協議の枠組みを新設する方向で最終調整に入った。小泉進次郎防衛相が5月5日からフィリピンを訪問し、テオドロ国防相との会談で合意する見通し。政府が4月21日に防衛装備移転三原則と運用指針を改定し、殺傷能力のある武器輸出を解禁して以降、初の案件となる可能性がある。複数の関係者が28日明らかにした。
小泉氏は28日の記者会見で、フィリピンについて「わが国のシーレーン(海上交通路)の要衝に位置する戦略的に重要な国だ」と強調。会談を機に「防衛協力をさらに発展させる」と述べた。南シナ海で軍事活動を活発化させる中国への対応が念頭にあるとみられる。
輸出対象となる護衛艦は「あぶくま型」で、高性能機関砲や対艦ミサイルの装置一式、短魚雷発射管を主要装備としている。無償譲渡の可能性もあるが、法整備が必要となる。日本側は枠組み設置により、協議を円滑に進めたい考えだ。

京都府内で今年初のマダニ感染症「SFTS」確認京都市伏見区で感染か府南部では統計開始以来2例目府が注意呼びかけ

京都府は4月28日、マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の患者が府内で確認されたと発表しました。
府によりますと、男性は京都市伏見区内で草刈りをした際にダニに刺されたとみられ、府南部での発生は統計開始以来2件目という稀なケースだということです。
◆4月初旬の「草刈り」で感染か、2週間後に体調悪化
京都府によりますと、今回感染が確認されたのは70代の男性です。
男性は4月7日と8日の両日、京都市伏見区内で草刈りをしていました。
そのおよそ2週間後の4月20日、男性は発熱などの体調不良を訴えたということです。
症状は発熱のほか発疹、全身の倦怠感、下痢があり、医療機関を受診したところ、SFTSと日本紅斑熱の2つの感染症に感染していることが判明したということです。
男性は現在、入院をして治療を受けていて、容体は回復に向かっているということです。
マダニによる感染症には潜伏期間があり、SFTSの場合は最大で2週間程度とされています。刺されてから症状が出るまでにタイムラグがあるため、屋外活動後の体調変化には警戒が必要です。
◆府南部では「2例目」、広がる生息域
2015年の統計開始以来、SFTSはこれまでは京丹後市や福知山市など府北部で主に確認されていましたが、府南部では去年(2025年)、宇治田原町で初めて確認されました。今回の伏見区で感染したとみられるケースは、府南部では2件目となります。
府によりますと、府内全体の報告数は例年2~3件ほど、2023年と2024年はそれぞれ1件でしたが、2025年には一気に6件にまで急増したということです。
◆重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは
男性が感染した「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」は、ウイルスを保有するマダニに刺されることで発症する感染症です。
主な症状は発熱や吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、下血などの消化器症状で、血液中の白血球や血小板が減少するのが特徴です。
SFTSの致死率は10%から30%で、最悪の場合、死に至るおそれがあります。

※致死率の改善が期待される抗ウイルス薬ファビピラビル(アビガン錠)が2024年に承認
今回はさらに、細菌による感染症である「日本紅斑熱」にも同時感染していました。

こちらも2日から8日の潜伏期間を経て、高熱や発疹などが現れる疾患です。
◆暑さで進む「半袖化」に警鐘、草むらなどで肌の露出は禁物
これからの季節、気温の上昇とともに注意すべき点があります。
府によりますと、暑くなると半袖などの軽装で屋外活動をする人が増えますが、これがマダニの被害に遭うリスクを高めるということです。
マダニは草むらや藪、森林に潜んでいます。草刈りや農作業、ハイキングなどでこうした場所に入る際は、暑くても「肌を露出させない」ことが有効です。
京都府は、具体的な対策として、

▼草むらなどで場所で長時間地面に直接寝転んだり、座ったりしない

▼草むらなどに入るときは、長袖、長ズボン、手袋、長靴等を着用し肌の露出を減らす

▼マダニが付着した際に見つけやすいよう、白やベージュなどの薄い色の服を選ぶ

などの行動を呼びかけています。
◆「DEET」配合の虫除け剤が有効、屋外活動後は入浴を
また、府によりますと、服装による対策と併せて、市販の虫除け剤の活用も効果的で、「DEET(ディート)」などの有効成分が含まれた製品は、マダニの忌避に効果があるとされています。また、屋外活動を終えて帰宅した後は入浴し、刺されていないか確認することも重要だということです。
◆マダニ類に刺されたら…
マダニを見つけた場合、府によりますと、「無理に引き抜こうとしないこと」が重要で、無理に取ろうとするとマダニの口器が皮膚の中に残ったり、ウイルスを含んだ体液が逆流したりするおそれがあるということです。
府はこうした場合、すぐに医療機関を受診し、医師の処置を受けてほしいとしています。

サルに噛まれ46歳の女性が軽傷 兵庫・姫路の駐車場、4月中旬から出没相次ぐ

28日午後7時35分ごろ、兵庫県姫路市東今宿の会社駐車場で、退社直後の女性会社員(46)がサルに左上腕部を噛まれ、軽傷を負った。
兵庫県警飾磨署によると、女性は同僚の男性と会社の建物を出た際、駐車場にいるサル1匹を発見。刺激しないよう後ずさりしたところ、突然襲いかかってきたという。
同署管内では今月中旬からサルの出没が相次いでおり、事件当日も現場付近で計3件の目撃情報が寄せられていた。同署は、サルに遭遇しても目を合わせたり不用意に近づいたりしないよう注意を呼びかけている。

読売新聞日曜版「ライパチくん」など、漫画家の吉森みき男さん死去

読売新聞日曜版の連載漫画「ライパチくん」などで知られた漫画家の吉森みき男(よしもり・みきお、本名・三喜男)さんが24日、悪性リンパ腫で死去した。84歳だった。告別式などは近親者で行う。
東京都出身。1965年に「5つめの宝石」が雑誌掲載されてデビュー。当初は少女漫画を手がけたが、のちに少年漫画に転じ、野球漫画「しまっていこうぜ!」などを連載した。
77年から「ライパチくん」の連載をスタート。技量は伴わないものの、大好きな野球にひたむきに取り組む少年の姿に人気が集まり、10年以上にわたる長期連載となった。読売国際漫画大賞の選考委員も務めた。

北海道・十勝地方南部でM6.2の地震 浦幌町で震度5強 津波の心配なし

4月27日(月)5時24分頃、北海道で最大震度5強を観測する地震がありました。

震源地:十勝地方南部

マグニチュード:6.2

震源の深さ:83km

この地震による津波の心配はありません。この地震について、気象庁は緊急地震速報(警報)を発表しています。

※速報値のM6.1から震源要素が更新
震度3以上を観測した地点
【道東】

浦幌町桜町
【道南】

新冠町北星町
【道央】

当別町白樺 新篠津村第47線 札幌清田区平岡 新千歳空港 千歳市若草 千歳市支笏湖温泉 三笠市幸町

【道南】

新ひだか町静内山手町 新ひだか町静内御園 新ひだか町静内御幸町 新ひだか町三石旭町 函館市新浜町 白老町竹浦 厚真町鹿沼 厚真町京町 安平町追分柏が丘 むかわ町穂別 日高地方日高町門別 浦河町野深 浦河町潮見 浦河町築地

【道東】

帯広市東4条 帯広市東6条 芽室町東2条 幕別町忠類錦町 幕別町本町 十勝池田町西1条 豊頃町茂岩本町 本別町北2丁目 本別町向陽町 鹿追町東町 新得町2条 足寄町上螺湾 足寄町南1条 中札内村東2条 更別村更別 十勝大樹町東本通 釧路市音別町中園

【青森県】

階上町道仏
【道央】

石狩市花川 石狩市聚富 石狩市厚田 石狩市花畔 札幌北区太平 札幌北区篠路 札幌北区新琴似 札幌東区元町 札幌白石区北郷 札幌豊平区月寒東 札幌厚別区もみじ台 札幌手稲区前田 江別市高砂町 江別市緑町 千歳市北栄 恵庭市漁平 恵庭市京町 北広島市中の沢 岩見沢市5条 岩見沢市鳩が丘 岩見沢市北村赤川 岩見沢市栗沢町東本町 美唄市西5条 美唄市西3条 南幌町栄町 由仁町新光 長沼町中央 栗山町松風 月形町円山公園 余市町朝日町 余市町浜中町 赤井川村赤井川 奈井江町奈井江

【道南】

新ひだか町静内農屋 函館市大森町 函館市泊町 函館市川汲町 函館市日ノ浜町 鹿部町宮浜 渡島森町砂原 白老町緑丘 室蘭市寿町 苫小牧市末広町 苫小牧市旭町 登別市桜木町 日高地方日高町日高 平取町仁世宇 平取町本町 様似町栄町 えりも町目黒 えりも町えりも岬 上ノ国町大留 胆振伊達市大滝区本町
【道北】

富良野市若松町 富良野市末広町 上富良野町大町 中富良野町本町 南富良野町幾寅 南富良野町役場 占冠村中央

【道東】

幕別町忠類明和 音更町元町 士幌町士幌 十勝清水町南4条 新得町トムラウシ 上士幌町清水谷 上士幌町上士幌 陸別町陸別 広尾町並木通 広尾町白樺通 釧路市幸町 釧路市黒金町 釧路市阿寒町中央 釧路市阿寒町阿寒湖温泉 釧路町別保 浜中町茶内 標茶町川上 標茶町塘路 鶴居村鶴居東 白糠町西1条 北見市公園町 北見市留辺蘂町温根湯温泉 北見市南仲町 北見市留辺蘂町栄町 訓子府町東町 置戸町拓殖 佐呂間町西冨 弟子屈町美里 弟子屈町弟子屈 中標津町丸山 標津町北2条 別海町常盤 別海町西春別 別海町本別海 根室市厚床
【青森県】

八戸市湊町 八戸市内丸 八戸市南郷 三沢市桜町 野辺地町田狭沢 野辺地町野辺地 七戸町森ノ上 七戸町七戸 六戸町犬落瀬 横浜町林ノ脇 横浜町寺下 東北町上北南 東北町塔ノ沢山 六ヶ所村尾駮 おいらせ町中下田 おいらせ町上明堂 三戸町在府小路町 五戸町古舘 五戸町倉石中市 青森南部町苫米地 青森南部町平 つがる市稲垣町 平内町小湊 蓬田村阿弥陀川 外ヶ浜町蟹田 むつ市金曲 むつ市金谷 むつ市大畑町中島 むつ市川内町 東通村砂子又蒲谷地 東通村砂子又沢内

【岩手県】

久慈市枝成沢 盛岡市薮川 二戸市浄法寺町 軽米町軽米

元外交官「高市首相には厳しいが、自社の不祥事には甘い」…新聞・テレビが国民の信頼を失った当然の理由

高市外交を巡る大方のオールドメディアの反応を見て目につくのは、彼らが思想信条的に、さらには生理的にといってよいほど高市早苗的なものを嫌っており、その結果として、いかに高市外交の成果を過小評価しがちかという点である。主要紙では産経新聞だけが例外で異彩を放っているといえよう。
具体例をあげよう。
2025年秋の自民党総裁選の過程で、オールドメディアは「小泉進次郎優位」と報じ続けた。
小泉進次郎候補の勢いが鈍ってくると、今度は「林芳正が台頭」ときた。世間には石破政権への辟易(へきえき)感が充満しているなかで、石破政権の農林水産大臣、官房長官として重責を果たしてきた候補が後任になるのは、相当に厳しい戦いであったはずだ。
しかも、世論調査においては高市候補が伸びており、自民党の党員票の相当部分が高市氏に投ぜられるだろうと素人目にも予想できたからだ。
にもかかわらず、私の記憶では、首尾一貫して「高市有利」と予測し続けたのは、政治評論家の門田隆将氏と産経新聞出身の佐々木類氏だけだった。なぜなのか?
「高市だけには勝たせたくない」という政治的立場が、彼らの眼鏡を曇らせたであろうことは間違いない。
実際、多くのメディアが「高市政権になれば、日中関係、日韓関係の悪化は必至」と半可通の評論を繰り返していた。
かつて、「朝日新聞は安倍政権を倒すことを社是としていると、主筆が述べた」と安倍総理自身が国会で語ったことがあったが、まさに「高市潰しこそが社是」といわんばかりの報道姿勢が総裁選報道の背景にあったと見るのが妥当だ。
問題は、高市政権が発足してからも、オールドメディアのこうした姿勢に本質的には変わりがないことだ。
自民党本部で高市総裁の写真を待って待機している間に、「支持率を下げてやる」などと暴言を吐いた時事通信のカメラマンは、はしなくもそれを露呈してしまった。
後述するが、まさに、公正な報道に携わるジャーナリストではなく、自らの政治信条の実現を図るアクティビスト(活動家)としての顔が前面に出てきている次第だ。
そして、2025年11月7日の衆議院予算委員会における高市総理答弁。
朝日新聞の報道ぶりが、中国側の態度に大きな影響を与えたことが指摘されてきた。
当初、朝日はデジタル版で「高市首相、台湾有事『存立危機事態になりうる』認定なら武力行使も」との見出しで記事にして配信した。
そもそも存立危機事態認定は、イコール武力行使ではなく、日本が武力の行使をするためには事態認定に加え、政府として厳正な手続きを踏んで防衛出動を決定する必要がある。明らかに扇情的な見出しをつけて煽ったと言われてもしかたのない所作だった。
案の定、中国の薛剣(せっけん)駐大阪総領事は過剰反応し、「勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない」などと、一介の総領事が日本国の総理大臣の殺害予告をするという驚天動地の暴言をXに投稿した(薛剣総領事は朝日新聞の見出しを引用するかたちで投稿している)。
すると、こうした反応に腰を抜かしたのか、朝日は日和って見出しを変更した。変更後の見出しは、「高市首相、台湾有事『存立危機事態になりうる』武力攻撃の発生時」にトーンダウンしたのだ。
当初の見出しが日本による武力行使につながると警戒感を煽るものであったのとは好対照だった。
これこそ、メディアによる典型的な「マッチポンプ」だ。
むろん、見出しに乗せられた薛剣の軽挙妄動は、沈着冷静であるべき外交官として言語道断だ。だが、火をつけておきながら、いったん火が大きくなると鎮火に走る、あるいはそのふりをする。こんなメディアの姿勢こそが俎上(そじょう)に載せられるべきだ。
根底に高市政権の足を引っ張ろうとの政治的動機があるのは、まさに火を見るよりも明らかといえよう。
慰安婦問題を想起する人がいてもおかしくない。吉田清治の虚言に飛びついて大きな外交問題に発展させていったのも朝日新聞だった。
こんなメディアと向き合っていかざるをえない高市政権は、本当に茨の道である。
外交評論活動を行うようになってから、交わるジャーナリストが大きく変わってきたことを実感している。インターネットテレビ「文化人放送局」で毎週木曜日に共演している加賀孝英氏や、刺激満載の対談本『媚中』の共著者である門田隆将氏らが典型だ。二人とも文藝春秋社や新潮社出身の敏腕ジャーナリストだ。
週刊誌・月刊誌記者と外交官。普通であれば、人生の軌道が交わることはまずない。
外務省時代、「週刊誌・月刊誌による取材は報道課を通じて」というのが鉄則であり、直接相対することが避けられていたからだ。
課長、審議官、局長とキャリアを重ねるにつれ、外務省幹部が付き合うジャーナリストの大半は、外務省に設けられている「霞(かすみ)クラブ」に所属している、いわゆる「オールドメディア」の記者となる。具体的には大手新聞社、通信社、地上波テレビ局。霞が関のどの省庁でもとっている記者クラブ制度のなせる業だ。
退官して野に身を置いて以来、いかに自分が狭い井戸の中でぬるま湯に浸かって守られていたか、理解できるようになった。
というのも、外交評論を行うなかで付き合う月刊誌、週刊誌、地方テレビ局、インターネットテレビなどで活躍する関係者は、官僚時代に相手をしてきた記者クラブ所属記者とはかなり趣が異なるからだ。
片や動物園で飼いならされた行儀のいい動物、片や獲物を捕まえるのに貪欲な野生動物といったら語弊があるだろうか?
インターネットテレビや月刊誌での対談は、そういった野性を失っていないジャーナリストとの対談だからこそ、歯に衣着せず肝胆相照らすやりとりになっているのではないかと受け止めている。
まず圧倒されるのは、その圧倒的な取材力と博識である。
日中国交正常化、日朝交渉や拉致問題の舞台裏の話など、彼らでなければ語れない話ばかりだ。
第二は、組織にとらわれない自由な思考だ。
官僚時代、朝日新聞を筆頭とする主要新聞の記者からしばしば取材を受けた。熱心なアプローチぶりは、条約課長でも、茨城県警警務部長でも、経済局長でも変わらなかった。彼らに招かれた宴席では、しばしば「自分の意見は朝日の社論とは違います。個人的には山上さんの意見に共感します」などと「吐露」されることが多かった。
そんな彼らは、私が役職を外れ、野に出て自由に言論活動を展開するようになると、ベストセラー本を何冊出そうとも二度と寄りつかなくなった。
何のことはない、社命を背負って有力な取材源に近づいてネタを取ろうとしただけであって、社論にそぐわない一評論家の意見などに関心はないのだ。
こうした連中が石破総理(当時)の訪米に同行し、日本の総理大臣がトランプ大統領からさんざん皮肉と当てこすりの嵐を浴びせられようが、日本にとって喫緊の課題の関税引き上げやウクライナ戦争について日本の立場を申し入れるのを避けようが、「首脳会談は成功」と囃(はや)し立てることになる。
これこそ、大半のオールドメディアの実態ではないか。
公正で客観的なジャーナリスト(記者)というよりも、社論をプロモートするアクティビスト(活動家)または社論に抗う気もないサラリーマン。だから、多くの国民が離れていく。
こんな状態では、永田町や霞が関にはびこる媚中勢力を一刀両断するなど、到底期待できない。
日本全国を講演行脚するにつれ、そうした辛口の深掘り評論こそ、多くの国民が求めているものだと肌身で感じてきた。だからこそ、オールドメディアが事あるたびにその危険を強調するネットやSNSでの発信こそが貴重なのだと痛感している。
新聞、通信社、地上波・BS放送など、オールドメディアの関係者と会うたびに聞かされるのは、暗い将来展望だ。かつて栄華を誇った大新聞社の記者からは、購読者数が減り広告も激減してきた話、社員の給与が引き下げられた話、ライバル紙に吸収合併されるかもしれないという話を聞かされる。
通信社からは、地方紙への配信が頼りであるのに、その地方紙自体が若い世代から相手にされず発行部数が激減していること、支局所在地で行っている有識者を招いての懇談会の会員数がなかなか伸びないといった苦悩を聞かされる。
テレビ局からは、インターネット番組のユーチューブ再生回数がしばしば数十万回にも上ることへの羨望と危機感が表明される。
彼らこそがいわば「第四の権力」であるにもかかわらず、メディア自身、国民の厳しいチェックと批判から免れてきたのではないかとの指摘は絶えない。
慰安婦問題で吉田清治の詐話に飛びつき、世紀の誤報を拡散し続けた朝日新聞。
2024年8月、ラジオの国際ニュース生放送中に、中国人スタッフが突然、中国語で「南京大虐殺を忘れるな」「釣魚島(尖閣諸島のこと)は中国の領土」などと発言する事態を許してしまい、生放送で中国共産党のプロパガンダ拡散に一役買ってしまったNHK。
タレントによる局アナへの不祥事対応で世論の厳しい指弾を招いたフジテレビ。
世が世であれば「お家取り潰し」にあっても致し方ないようなマグニチュードの失態を招いていても、どこ吹く風とばかりやり過ごす。
他者の批判にあたる役まわりだけに、厳しい自己批判を実践しなければならないとの峻厳さがオールドメディアには欠けているのではないか?
こうした不満が徐々に国民の間に蓄積して、今のメディア不信を招いてきたのではないだろうか?
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(前駐オーストラリア特命全権大使 山上 信吾)

「文化の日」が「明治の日」に 戦前回帰へ高市自民党が本領発揮か

11月3日の「文化の日」が「明治の日」に変わるかもしれない。
超党派の「明治の日を実現するための議員連盟」が総会で、明治天皇の誕生日に当たる11月3日の「文化の日」に「明治の日」を併記する祝日法改正案を議員立法で提出する方針を決めた。
これに対しヤフコメには「わざわざ今このタイミングで『明治の日』を併記しようとする動きには違和感しかない」「文化の日が定着しているのに併記する意味がわからない」などの書き込みが相次いだ。
また、「記念日云々についてはどうでも良くて、国民生活、ひいては物価の高騰や石油の安定供給に向けて口先だけではなく、目に見える形で実行力を発揮せよと言いたい」と、他に優先すべき政治課題が山積していることを指摘する声も多い。
X(旧Twitter)では「自民と維新は大日本帝国の復活に着々と作業を進めているのだった」「そのうち『大日本帝国の日を』とか言い出すぞ」「『明治の日』にするのは、憲法を否定し、戦前回帰を目論む自民党や日本会議の一連のムーブメントの一環。彼らは今の憲法が憎くて仕方ないのだ」など、議連の復古的な思想性を批判する書き込みが目立った。
11月3日はもともと、明治天皇の誕生日を祝う「明治節」と呼ばれていたが、戦後GHQの占領政策により「文化の日」へ改称・変更された経緯がある。
1946年11月3日に新憲法を公布する際、GHQは当初「明治節」が利用されることを懸念したが、最終的には、憲法が「文化」を重視する内容であるとして、同日を「文化の日」とする案を認めた。
報道によれば、超党派の同議連には100人超の議員が加盟しているといわれ、現在の会長は古屋圭司自民党衆院議員が務めている。公式Webサイトには役員メンバーの名前が列挙されており、自民党以外からも参加しているのだが、いわゆる保守とか右派と言われる議員がほとんどだ。
日本の社会思想史を専門とする青山学院大学の中野昌宏教授はXに次のように投稿している。
「祝日法第2条の定義では、文化の日11月3日は、はっきりと『自由と平和を愛し、文化をすすめる』ことを趣旨とする祝日とされている。ここでの『文化』は、『自由』『平和』と特に密接な意味合いをもっているのである。自民党の連中はこうした戦後的平和主義の価値観が気に食わないのだ。だから戦前回帰をいつも狙っている」
「『明治の日』というとマイルドに聞こえますが『明治節』に戻したいだけ。戦争の反省を踏まえた、『自由と平和を愛し、文化をすすめる』ための『文化の日』が気に入らないのです」
男系男子、選択的夫婦別姓反対、明治の日……。衆院選で圧勝した高市自民党の本領発揮である。
文/横山渉 内外タイムス