自民党は、衆院選小選挙区で大勝した余波で、比例代表の複数ブロックで獲得議席が名簿に載った候補者数を上回り、確保できるはずだった議席を他党に譲る事態が相次いだ。
自民は比例北陸信越ブロック(定数10)の名簿に20人を載せた。うち17人は小選挙区との重複立候補者で、全員が小選挙区での当選を決めた。比例では5議席獲得が確実となる票を得たが、比例単独の候補が3人しかおらず、中道改革連合に2議席を譲った。結果的に比例では中道が4議席となり、自民を上回る形となった。自民は南関東(同23)、東京(同19)両ブロックでも候補者不足が発生した。
チームみらいも、近畿ブロック(同28)で議席獲得が確実となる票を得た。ただ、名簿に載せた重複立候補者の小選挙区での得票が供託金没収の基準となる「有効投票総数の10%」を下回ったため、比例名簿の登載者と見なされず、他党に議席を譲ることになった。
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自民圧勝、310議席超=高市政権継続、単独で3分の2―中道惨敗、野田氏辞任表明・参政、みらい躍進【2026衆院選】
第51回衆院選は8日、投開票された。自民党は310議席を超える見通しとなり、圧勝した。定数の3分の2超を単独で獲得。高市政権は継続する。日本維新の会と合わせると350規模の巨大与党となりそうだ。中道改革連合は公示前の172から激減する惨敗で、野田佳彦共同代表は辞任を表明した。参政党、チームみらいは躍進する情勢だ。
自民のこれまでの最多獲得議席は1986年の300だった。与党は、高市早苗首相(自民総裁)が勝敗ラインに設定した過半数(233)を大きく上回った。3分の2の議席を得たことで、与党が過半数を割る参院で法案が否決されても衆院で再可決できるようになる。憲法改正の発議も可能になる。
首相は国民の信任を得たとして「責任ある積極財政」や安全保障強化など、政策推進を加速させる考えだ。8日夜のテレビ番組で、公約した2年間の食料品消費税率ゼロについて、超党派で設置する「国民会議」で検討を加速する方針を示した。消費減税を「自民単独で押し切ることは考えていない」と述べた。
首相は自民党役員と首相指名選挙後の閣僚人事に関し「大きな変更はない」と語った。近く召集する特別国会で改めて首相に指名される見通しで、第2次内閣を発足させる。
衆院解散の直前に結党した中道は、自民の派閥裏金事件に関わった候補公認を批判したが、支持は広がらなかった。野田氏は9日未明の記者会見で「万死に値する大きな責任だ」と述べた。テレビ番組では「民意を厳粛に受け止める」と語った。安住淳共同幹事長は辞任する意向を固めた。
衆院選は2024年10月以来約1年3カ月ぶり。自維連立政権発足後初の国政選挙で、首相は連立に対する信を問う機会と位置付けた。
小選挙区289、比例代表176の計465議席に対し、小選挙区1119人、比例165人(小選挙区との重複を除く)の計1284人が立候補した。
公示前勢力は自民198、維新34、国民民主27など。維新は本拠地・大阪の19選挙区で自民に1敗し、全勝を逃した。 [時事通信社]
千葉や東京で計約42840戸が停電 復旧見通し立たず 東京電力
千葉・旭市中心に停電が発生
東京電力によりますと、きのう午後11時半頃から千葉県の旭市を中心に停電が発生しているということです。
きょう午前4時20分現在、停電しているのは千葉県の旭市、香取市、匝瑳市、多古町、横芝光町のあわせておよそ4万1650戸と、東京の渋谷区と武蔵野市のあわせておよそ1190戸です。
千葉県内の停電は変電所の不具合
千葉県内の停電は変電所の不具合のためだということですが、不具合の原因はわかっていません。
復旧の見通しは立っていないということです。
社民党、議席を獲得できず 国政選挙で初、衰退が顕著
社民党は議席を獲得できず、党勢の衰退が顕著となった。1945年に結成された前身の社会党時代を含め、国政選挙で獲得議席がゼロだったことはなく、党存亡へ正念場となる。福島瑞穂党首は8日夜の記者会見で、自民党が圧勝した選挙戦に触れ「高市政権は憲法改悪を含めて暴走するのではないか。頑張らなければいけない」と語った。
昨年、党唯一の衆院議員が離党し、国会議員は福島氏とラサール石井氏の2人のみとなっていた。今回、選挙区の8人を含む計15人を擁立したが、広がりを欠いた。
共産、唯一の小選挙区失う 「正面対決で逆風」
共産党は小選挙区唯一となる沖縄1区の議席を失った。小選挙区に158人を擁立して比例票の掘り起こしを図ったが、支持が伸びず、公示前の8議席を下回ることが確実となった。田村智子委員長は8日夜、党本部の記者会見で「政権と正面対決し、逆風だった」と述べた。
田村氏は、自民党が大勝したことを受け「高市早苗首相は国論を二分する政策を進めると解散を強行したが、その内容を有権者に広く語ることはなかった」と批判した。
防衛力強化など「高市カラー」の強い政策が進むことに警戒感を表明。非核三原則の見直しやスパイ防止法制定、憲法改正を挙げ「首相にフリーハンドを与えたということではない」とけん制した。
与党で“3分の2”到達 “大勝”に自民党内からは「勝ちすぎた」との声も【中継】
9日、自民党と日本維新の会の与党の獲得議席が310議席を超え、衆議院定数の3分の2を超えました。
高市総理の最新情報を、自民党本部から日本テレビ政治部キャップの矢岡亮一郎記者がお伝えします。
高市総理は、自民党本部を出て、いまは公邸に戻っています。
高市総理、今夜はとにかく笑顔を見せませんでした。
二つ理由があると思います。まず「勝ちすぎた」ので緩んだように見えないように、ということ。先ほど総理本人とやりとりした自民党の幹部と話したら、「これだけ勝たせてもらった責任を重く感じている」と話していました。
もう一つは、やはり12日間の選挙戦を駆け抜けた「疲れ」です。
こちらでは、今夜、zero選挙も含めて12回、メディアのインタビューに応じたのですが、特に印象的だったのは、答えた後に、何度か「ふーっ」と深く息をつく場面が見られたことです。声もかすれて、いつもに比べて小さい声でした。最終日の演説、私も聞きに行きましたが、初日の第一声と比べても声に張りがありませんでした。
一方で、今夜のインタビューで明らかになったのは、消費税減税への改めての意欲です。選挙番組への出演で、自民党内に減税に否定的な声があることから「やらなくていいのでは?」と問われると、「いやいや公約に書いてますよ」とここは語気を強めました。
──野党も含めた超党派の「国民会議」で議論するということですが、今後どのように進めていくのでしょうか
高市総理、今夜は「できるだけ速やかに開きたい」とは言いましたが、具体的な時期や枠組みには踏み込みませんでした。
今回の選挙戦では、自民党と維新の与党は2年間限定、野党第一党の中道は恒久的、国民は一律5%、と同じ消費税減税でも主張は割れています。
これだけ大勝したことで、ある自民党四役経験者からは、「今後、高市総理を否定できない雰囲気はある」という声や、別の政府関係者は、「もう高市総理の言う通りにするしかない」という声も出ています。
いかに野党も巻き込みながら、消費税の議論を収れんさせていくかについては、9日以降、具体論が問われることになると思います。
元立憲代表の中道・枝野幸男氏、30年ぶりに小選挙区で落選「不徳のいたすところです」
元立憲民主党代表で、中道改革連合前議員の枝野幸男氏(61)は埼玉5区で、自民新人の前さいたま市議・井原隆氏(43)に競り負けた。小選挙区での敗戦は1996年以来、30年ぶり。9日未明、さいたま市大宮区の事務所で「どんな風が吹いても、しっかりと立てる足腰を自分自身が持てていなかった。不徳のいたすところです」と語り、支援者に頭を下げた。
枝野氏は民主党政権時代に官房長官を務め、2017年には民進党内の左派議員らと立憲民主党を結党。リベラル系の旗頭として、選挙戦では応援演説のため全国を飛び回っていた。
ただ、今回は選挙区の情勢が厳しくなり、最終日の7日は終日地元で活動。「円安に歯止めをかけるべきだ」などと高市政権の経済政策を批判し、巻き返しを図ったが及ばなかった。
中道・枝野幸男氏が落選 元立民代表、埼玉5区
中道改革連合の枝野幸男氏が埼玉5区で、自民党新人の井原隆氏に敗北した。重複立候補した比例北関東ブロックで復活できず、落選した。2017年衆院選直前に旧立憲民主党を結成。代表に就任し、野党第1党に躍進した。20年には旧国民民主党の一部などが合流して誕生した新しい立民も率いた。
枝野氏は1993年衆院選で日本新党から出馬して初当選し、連続11期務めた。民主党政権で官房長官や経済産業相を歴任し、2011年の東日本大震災や東京電力福島第1原発事故の対応に当たった。
自民の裏金関係、42人が当選 萩生田、下村氏ら
8日投開票の衆院選では、自民党派閥裏金事件に関係した公認候補ら44人のうち旧安倍派の有力者「5人組」の1人、萩生田光一幹事長代行(東京24区)ら42人が当選を確実にした。小選挙区で33人が勝利し、2024年前回選で落選した下村博文元文部科学相(東京11区)も返り咲いた。4人が比例復活し、比例単独の5人は全員当選した。杉田水脈氏(大阪5区)と加納陽之助氏(大阪10区)は落選が確実となった。
自民は今回、比例代表との重複立候補を認めた。前回は一部候補を非公認とし、公認しても比例代表との重複を認めず、立候補した裏金関係46人のうち当選は18人にとどまった。
今回は小選挙区で、5人組の松野博一元官房長官(千葉3区)、西村康稔選対委員長代行(兵庫9区)、離党し無所属で出馬した世耕弘成元参院幹事長(和歌山2区)が勝利。旧二階派幹部の武田良太元総務相(福岡11区)も勝ち抜いた。
簗和生氏(栃木3区)、鈴木淳司氏(愛知7区)、中山泰秀氏(大阪4区)、宗清皇一氏(大阪13区)は比例復活した。
高市早苗首相「なんかいじわるやなぁ」 選挙特番で太田光が踏み込む…できなかった場合は「どういうふうに責任を?」質問
2026年2月8日に投開票が行われた第51回衆議院議員総選挙に際して放送されたTBSの選挙特番「選挙の日2026 太田光がトップに問う!結果でどう変わる?わたしたちの暮らし」での、自民党・高市早苗首相と、スペシャルキャスターをつとめたお笑いコンビ・爆笑問題の太田光さんとのやりとりがネットの注目を集めている。
「『サンジャポ』大好き」「私も早苗ちゃん大好き」とやりとり
各社の情勢報道によると、与党の自民党と日本維新の会が合計で350議席以上を獲得する見通しだ。
番組中、中継で太田さんが高市氏とやりとりする一幕があった。最初、太田さんは「高市総理、太田です。今度『サンジャポ(サンデージャポン)』でお待ちしてます」と自身がMCをつとめる情報番組をひきあいに呼びかけた。
これに高市氏は笑顔で「ありがとうございます」と応じ、太田さんが「本当ですね? ぜひ出ていただきたいと思ってます」と念を押すと、高市氏は「だって『サンジャポ』大好き」と快諾。太田さんは「私も早苗ちゃん大好きなんですけれども」と冗談まじりに語り、スタジオは和やかな雰囲気に包まれた。
笑顔で会話を交わしていた二人だが、「物価高対策やりきる?」との質問をきっかけに、その空気は一変した。
「高市総理はどういうふうに責任を取るんでしょうか?」
自民党が掲げた消費税減税案をめぐり、太田さんは「ここまで勝っちゃうと、自民党内でも『やらなくてもいいんじゃないか』という声が出てくるかもしれない」と疑問を呈した。高市氏は「公約を掲げて選挙を戦って、それで『やらない』という候補者はいないと信じています」と返答する。
太田さんはさらに「大変失礼なことを言いますが、日本の政治家っていうのは、責任の所在があやふやになることが僕は多いなと思うんですよね」と前置きした上で、「もし、(公約を実現)できなかった場合、高市総理はどういうふうに責任を取るんでしょうか?」と踏み込んだ。
高市氏は「できなかった場合?」と驚いた表情を見せ、「公約に掲げたんだから、一生懸命、今からやるんですよ」と強調。「できなかった場合とか、そんな暗い話はしないでくださいよ」とした。
太田さんは、「暗いというか……責任の取り方(の話)です。政治家としての責任の取り方をどうするかという、覚悟がおありなのかという。大変失礼ながら質問させていただきます」と続けた。
「最初から『できへん』と決めつけんといてください」
これに対し、高市氏は「なんかいじわるやなぁ……」と漏らし、「最初から『できへん』と決めつけんといてください」と関西弁で返答。声色には、やや苛立ちがにじんだようにも受け取れる。
高市氏は「一生懸命公約で訴えて、たくさんの方々にお認めいただいたことだと思っているんです」と述べ、「だから、他党にも呼びかけていって『財源はこうだから、一緒にやろうよ』と。給付付き税額控除に少しでも早く移行したいわけです」と説明した。
太田さんはなおも「責任の所在をどうするのか……」と食い下がり、「いじわるですかね? この質問」と自問。高市氏は「うん。これから必死にやろうとしている私に対して、すごいいじわる」と応じた。
SNSでは、こうしたやりとりが拡散。「この質問になんの意味があんねん」「意地悪だし聞いててイライラすると思ったら高市さんも同じこと言ってて草」「このタイミングで言う事じゃないよね」など厳しい反応があった。