広島は6日、80回目の原爆忌を迎え、広島市中区の平和記念公園で平和記念式典(原爆死没者慰霊式・平和祈念式)が営まれた。
被爆者の高齢化が進み、「被爆者なき時代」が現実味を帯びる中、体験の継承が急務となっている。広島市では、人工知能(AI)や仮想現実(VR)の活用も試みられている。
市は昨年度から、AIを用いて被爆者と疑似対話できる「被爆証言応答装置」の研究を始めている。被爆者の協力を得て、証言を集めたデータベースを構築。装置に向かって利用者が質問すると、AIがデータベースから適切な回答を選び出し、被爆者との会話を体感できるシステムの構築を目指している。
被爆証言や写真を基に、VRゴーグルで被爆直後から復興を遂げるまでの広島の街を再現した映像が見られる装置の貸し出しも昨年8月から始めた。被爆の実相を視覚的に伝える狙いがある。
市では被爆者から聞き取った体験を原稿にまとめ、代わりに体験を証言する「被爆体験伝承者」の養成も2012年度から進めており、現在は250人が広島平和記念資料館や学校で証言活動をしている。
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横浜の花火大会事故、海保と警察が合同調査開始…実行委が謝罪「心よりおわび」
横浜市のみなとみらい地区で開かれた花火大会中に海上の打ち上げ台船2隻が燃えた火災で、横浜海上保安部や神奈川県警などによる事故原因の合同調査が6日、始まった。大会の実行委員会は記者会見を開き、有識者らによる第三者委員会を設置して、事故の検証と再発防止にあたる考えを示した。
実行委員長を務める神奈川新聞の須藤浩之社長は「ご心配、ご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げる」と謝罪した。
事故は花火大会終盤の4日午後7時50分頃に発生。台船8隻のうち、全長約50メートルと最大規模の1隻から出火した。コンピューター制御していた打ち上げが停止できず、隣に浮いていた別の台船に延焼したとみられる。約15時間後に鎮火した。
横浜海上保安部によると、炎上した台船は同市の大黒ふ頭の岸壁に運ばれ、事故原因の調査を続けるという。
参政、記者会見を事前登録制に 取材拒否「承諾」が条件
参政党は6日、神谷宗幣代表による定例記者会見について、出席希望者に事前登録を求めるメールを報道各社に送信した。登録フォームに所属会社や氏名、電話番号などの記入を求めた。「参政の会見やイベントで妨害や迷惑行為をした人は、取材を断る場合がある」とも注意書きし、「承諾」の意思表示をしなければ送信できない仕組みとした。
フリーランスの記者に対しては運転免許証やパスポートなど、顔写真付きの身分証明書の画像添付を必須とした。
参政は7月の会見で、神奈川新聞社(横浜市)記者の出席を、過去の妨害行為を理由として認めなかった経緯がある。
ガソリン暫定税率廃止で与野党協議、補助金拡充で大筋一致…税収1兆円減で与党「代替財源が条件」
ガソリン税の暫定税率廃止に向けた与野党6党の実務者協議が6日、国会内で開かれ、政府の補助金を段階的に拡充し、廃止に伴う急激な価格変動を抑える方針でおおむね一致した。
廃止では年1兆円の税収減も見込まれるため、与党側が代替財源の確保を条件に、野党が提案した補助金拡充案を受け入れた。次回協議では与野党双方が財源案を提示する予定だ。
野党が示した補助金拡充案は、ガソリン1リットル当たり10円の補助金を、3週間ごとに5円ずつ引き上げて暫定税率分(25・1円)程度とするものだ。与党側は引き上げの間隔などについて検討を進める考えを示した。
11月1日の廃止を求める立憲民主党の重徳政調会長は協議後、記者団に「議論のスピードアップが必要だ」と強調した。
石丸伸二氏「再生の道」都議選落選者が参院選全敗後に次々と離脱表明、無所属、卒業、区切り…
昨年7月の都知事選で約165万票を獲得して2位に入った石丸伸二氏が立ち上げた政治団体「再生の道」から都議選に立候補した候補者たちが相次いで離脱を表明している。
石丸氏は1月に「再生の道」を立ち上げ、6月の都議選に向けて候補者を公募。受験者1128人に対して3回の試験を実施し、最終面接をYouTubeで公開した上で42人を擁立したが、全員が落選。先月20日投開票の参院選も公募した1128人から10人擁立したが、全10人(東京選挙区1、比例9)が落選していた。
参院選後、都議選メンバーの離脱が相次いだ。都議選八王子市選挙区で落選した須浪薫(すなみ・かおる)氏は7月28日にXで「リスタートの概要! 2027年以降に実施される統一地方選挙に無所属で挑戦します。場所は香川県か徳島県で! 香川県は生まれ故郷。徳島県は現在、地方創生でどっぷり浸かってます」と発表した。
北多摩第二選挙区で落選の土田浩史氏は2日にXを通じ「念の為ですが、既にお伝えの通り私の政治活動は参院選サポートにて終了し、ビジネスに集中する為に再生の道メンバーから外れています。よって、事務局に依頼しHPの一覧から削除頂きました。※一般市民ですので、匿名かつ自己満足的なメッセージは遠慮下さい」とつづった。
練馬区で落選した、沖縄出身の現役医師、上間貴子氏は4日にXで「【ご報告】この度、うえまあつこは『再生の道』を卒業することに致しました。都議選を経て、改めて“医療を良くしたい”という原点に立ち返り、まずは医療現場に専念する決意をしました。今は目の前の仕事を一つひとつ丁寧に積み重ねていきたいと思います。政治への挑戦は、医療を良くしたい!という強い思いから始まりました。ただ今後、選挙や党の活動への参加を優先することは難しく、党員としての活動は一旦区切りをつけさせていただきます」と伝えた。
電力会社社員で板橋区で落選した船本優月氏は7月27日にXで「ということで、これからも再生の道メンバーであり続けるために、来る時が来るまでは、再生の道の看板は仮置きして活動することにします これからも引き続きよろしくお願いいたします!!」とつづり、アカウント名から「再生の道」を削除した。
世田谷区で落選した鳥海彩(とりうみ・あや)氏は参院選の約1カ月前の6月24日にX(旧ツイッター)で政治活動を続けると表明した上で「再生の道」からは離脱すると発表。「石丸氏の一部のファンの方からのバッシングが精神衛生的にマイナス」などと理由を打ち明けていた。
石丸氏は都議選告示日の14日に都内で行った街頭演説で「都議会を健全化するため、新たな選択肢を示す必要があると考えました。実力あるメンバーばかりなので、見定めてほしい。都政と日本の再生を目指す。どうぞご期待ください」などと訴えた。都議になった場合の任期2期8年や議決で党議拘束をかけないなど、党の独自の姿勢を示してとアピールしていたが実らなかった。
また石丸氏は先月1日の参院選の立候補者会見で「教育への投資を優先し、持続可能な社会を構築する」とし「教育を最優先」を掲げた。目標については「今年7月の参院選を経て国政政党の要件を満たす」としていたが、全10人が落選した。
首相の方針転換に自民内困惑…立民・野田代表の提案次々受け入れ、閣僚「2人は地下水脈でつながっているだろう」
参院選後初の国会論戦となる4日の衆院予算委員会の集中審議で、石破首相は企業・団体献金の見直しや物価高対応を巡り、立憲民主党の野田代表の提案を受け入れ、協議に応じる姿勢を示した。参院でも少数与党となったためだが、自民内では首相の唐突の方針転換に困惑が広がっている。(谷川広二郎、伊福幸大)
「公明党と国民民主党が(献金を受領できる)政党支部を限定する案を出しており、これを軸に落としどころを協議しないか」
企業・団体献金の見直しに関し、野田氏が衆院予算委でこう呼びかけると、首相は「そのようにさせていただきたい。どうすれば各党に不公平が生じないか、党首同士で話をさせていただきたい」と応じた。
企業・団体献金の存廃議論は、自民派閥の政治資金規正法違反事件が発端だ。与野党は3月末に結論を得ることで合意したが、存続を訴える自民と、禁止を主張する立民や日本維新の会などとの溝が埋まらず、先の通常国会では結論を得られなかった。
公明・国民民主両党の案は、献金を受領できる政党支部を都道府県連に限定する内容だ。自民はこの規制強化案に反対の立場だったが、首相はこの日、自民の支部は7000以上に上ることに触れ、「多すぎるという議論は丁寧にさせていただきたい」と述べた。野田氏は「比較第1党(自民)と第2党(立民)が協議し、他党にも賛同を呼びかけるのがあるべき姿だ」と首相の答弁を評価している。
首相は、物価高対策でも野田氏の提案を次々受け入れる考えを示した。
ガソリン1リットルあたり25・1円が上乗せされている暫定税率の廃止について、野田氏が年内実施を「確約してほしい」と求めると、首相は「全力で努力したい」と語った。中低所得者向けに所得税の控除と現金給付を組み合わせた「給付付き税額控除」に関する与野党協議の提案には、首相は「その通りにしたい」と足並みをそろえた。
もっとも、自民内で「石破降ろし」の動きは続いており、首相が応じた政策の実現可能性を疑問視する見方も出ている。
首相が懇意にする野田氏との息の合ったやり取りに、ある閣僚は「首相と野田氏は地下水脈でつながっているのだろう」と不信感を募らせた。首相が企業・団体献金の規制強化に応じる可能性を示唆したことに党幹部の一人は「聞いていない」と驚きを隠さず、党関係者は「なぜ勝手に決めるのか」と不快感をあらわにした。
がん治療薬を通常の5倍処方、高齢患者が死亡…宮城県立がんセンターが謝罪
宮城県立がんセンター(同県名取市)は4日、がん治療薬を誤って通常の5倍の量を処方し、服用した高齢患者が死亡する医療事故が発生したと発表した。患者の遺族とは7月に示談が成立したという。
発表によると、患者は2023年7月27日から血液がんの治療を開始。主治医は1日1カプセル(500ミリ・グラム)を投与するところ、電子カルテに誤って1日5カプセルと記入したため、患者は翌日朝から8月8日までの12日間、5倍の量の薬を服用したという。
患者が同月9日に受診した際、敗血症性ショックが発生していたため、カルテを再度確認した主治医が、薬の大量投与のミスに気づいた。患者は同日から入院したが、血圧の低下による合併症で13日に死亡した。
佐々木治病院長は4日に開いた記者会見で、「被害を受けた患者、遺族に心よりおわび申し上げる」と謝罪し、主治医に厳重注意を行ったと説明した。
今回の薬剤が通常の処方量を超えて処方される場合に電子カルテ上に警告がでない仕組みになっていたほか、薬剤師や薬局側からも問い合わせが行われなかったことが主な原因だったとし、▽処方量を確認する警告機能の強化▽院外処方箋の確認をがん専門薬剤師の担当に移行――などの再発防止策に取り組むとした。
三原じゅん子・こども政策担当相、過去の反社交遊疑惑 ゴルフコンペで暴力団幹部と撮ったツーショット写真が存在、忘年会では持ち歌『セクシー・ナイト』を披露
党内からも公然と退陣を求める声が噴出し、追い詰められる石破茂・首相。与党が過半数割れとなった参院選を経て、真夏の政局は大混乱の様相を呈している。そんな折も折、石破首相を支える閣僚の一人、三原じゅん子・こども政策担当相に、暴力団幹部との交遊を示す「写真」が見つかった。いったいどんな交友があったのだろうか。【全3回の第2回。第1回から読む】
「総理の後見人」菅義偉・元首相の側近
三原氏と言えば、テレビドラマ『3年B組金八先生』でのツッパリ少女役で人気を博し、歌手としてもヒット曲を飛ばした。子宮頸がんを患った経験から、医療や介護の活動に携わり、2010年参院選で初当選。石破首相の後見人的存在である菅義偉・元首相の側近として知られ、石破内閣で初入閣した。
そんな三原氏に浮上した暴力団関係者との交遊疑惑とは、どんなものなのか。
ここに2枚の写真がある。1枚は体格のいい男性に囲まれてカメラに目線を送る三原氏。もう1枚は、そのうちの1人の男性と三原氏のツーショットだ。服装と三原氏が胸に抱いている包みが同じことから、同じ日の写真だとわかる。
三原氏が参院選に出馬する前年の2009年に神奈川県内で行なわれたあるゴルフコンペで撮影されたものだという。参加者の1人がこう明かした。
「そのゴルフ会にはタレントや暴力団関係者も参加していました。三原さんとツーショットで写っているのは当時、広域指定暴力団の幹部だったA氏。もう1枚の写真の男性のなかにはA氏とは別の暴力団関係者もいます。クラブハウスのロビーで一緒に写真をと頼まれ、三原氏は笑顔で撮影に応じていました」
広域指定暴力団の幹部だったA氏は10年ほど前に引退したが、当時は現役の組長だった。
「三原さんをコンペに誘ったのは芸能関係者のB氏だと聞いています。三原さんの芸能界の先輩で、長い付き合いだそうです。B氏は芸能界だけではなく暴力団関係者にも顔が広く、A氏とも懇意にしていた。ゴルフの会はB氏が中心になって開催していたもので、B氏の人脈で暴力団関係者も呼ばれたようだ。その日のゴルフの表彰式では、『三原じゅん子賞』も用意されていたことを覚えています」(前出の参加者)
忘年会にゲスト参加し『セクシー・ナイト』を披露
A氏との接点がこれだけであれば、“コンペの参加者に求められて写真を撮らせただけ。どんな人物か知らなかった”という言い訳が成り立つかもしれないが、接点はゴルフだけではなかったとの証言もある。
「肝試しに入った」廃病院に侵入した少年2人を逮捕 小樽市
【詳細】真夏の夜に「心霊スポット」で肝試し “廃病院”に侵入し少年2人逮捕 女子高校生3人も発見 小樽市
心霊スポットとして知られる小樽市の廃病院に侵入した少年2人が逮捕されました。
少年らは、「肝試しに入った」と供述しているということです。
建造物侵入の疑いで現行犯逮捕されたのは、自称・札幌市清田区に住む17歳と16歳の少年2人です。
少年2人はおととい午後10時半ごろ、小樽市長橋3丁目にある廃施設に侵入した疑いが持たれています。
警察によりますと、2人が侵入したのは心霊スポットとして知られる旧・小樽第二病院で、警察官が駆けつけた際、2人は暴れるなどして逃走しようとしたということです。
その後、建物内から女子高校生3人も見つかりました。
調べに対し2人は「肝試しに入った」などと話し容疑を認めているということです。
捜査員20人以上いる捜索現場で対象者に暴行容疑、警官2人を逮捕…1人は容疑認める
大阪府警の捜索時に捜査対象の男性が捜査員から暴行を受けた事件があり、府警は3日、いずれも府警捜査4課に所属する警部補(51)(大阪府豊中市)、巡査部長(32)(奈良県桜井市)の両容疑者を特別公務員暴行陵虐容疑で逮捕した。現場には20人以上の捜査員がいたほか、別の男性2人も暴行を受けたと弁護士に訴えており、府警は詳しい経緯を調べる。
発表では、警部補らは7月15日夜、大阪市西区のオフィスビルの一室を捜索した際、20歳代の男性の顔を殴るなどした疑い。警部補は「体に触れたことは認めるが、殴打したという認識はない」と容疑を否認し、巡査部長は「間違いない」と認めている。
府警によると、スカウトグループが女性を性風俗店に紹介したとする職業安定法違反事件の捜査で、警部補は捜索の責任者だった。翌16日にかけ、男性を含む4人を逮捕したが、男性の弁護士から被害の申告があり、発覚。捜索時に警察官の違法行為があったとして、4人は8月1日に釈放された。押収した証拠品の返還も進めているという。
府警の国井栄次・監察室長は時長容疑者らの逮捕を受け、「誠に遺憾。今後の捜査結果を踏まえて厳正に対処する」とコメントした。