「みんなで助かるよう祈った」恐怖の中の避難 東京の小学校火災

お昼前の小学校に広がった悲鳴と泣き声――。19日午前11時ごろ、東京都北区立滝野川第三小学校(北区滝野川1)で発生した火災。児童、教師ら11人が煙を吸うなどでケガをした。出火場所と見られる4階部分はガラスも割れ黒く焦げ、火事の激しさを物語っていた。恐怖の中を避難した児童らは、迎えにきた親族らと抱き合って無事をかみしめた。
「大慌てで駆けつけた」と母親
3階で授業を受けていた4年生の女子児童は「火災報知機が鳴って訓練かと思ったけど、先生に『防災頭巾をかぶって逃げて』と言われて校庭に避難した。すごい怖かったし、みんなで助かるように祈った」と恐怖の瞬間を振り返った。この児童の母親(40)は「家の近くからも火事の煙が見えて、大慌てで(小学校に)駆けつけた。子どもの顔を見たときは本当に安心しました」と語った。
ショックで泣き崩れる孫
小学5年生の孫を避難先の飛鳥山公園まで迎えに行った女性(64)は「心配でしょうがなかった。孫はショックで泣き崩れていた。孫を見つけたときは無事で良かったと思い、お互いに抱き合った」と話していた。
同日午後6時半から区や学校関係者が記者会見を開いた。高草木政浩校長は「けがをしてしまった子どももいるが、みな避難できたことは涙が出るほどうれしく思う」と話した。学校側は22日を臨時休校にし、週末から子どもたちの心のケアに取り組むとした。【田原拓郎、遠藤浩二、岡礼子、岡正勝】

東海道新幹線で見合わせ 浜松駅で接触の人は死亡 車両破損か

19日午後5時40分ごろ、浜松市の浜松駅を通過中の東海道新幹線東京発博多行きのぞみ49号が、線路内に立ち入った人と接触した。静岡県警によると、立ち入った人は死亡。車両の先頭部分が破損した可能性があり、JR東海が調べている。
同社によると19日午後8時現在、東海道新幹線は全線(東京―新大阪)で上下線とも運転を見合わせている。山陽新幹線は上りの全線(博多―新大阪)で運転を見合わせている。
JR東海は、19日中の新幹線利用を控えるよう呼びかけた。大幅な遅れや混雑が生じ、乗車に時間がかかって目的地まで移動できない可能性が高いとしている。【信田真由美】

京大次期学長に3位候補選出 職員組合が「冒とく」と批判声明

京都大の次期(第28代)学長について、教職員による意向調査(投票)で候補者6人中3位だった副学長(京大将来ビジョン担当)の立川康人氏(62)が選出されたのは疑問だとして、京大職員組合中央執行委員会が19日、学長選考・監察会議に決選投票や説明を求める声明をホームページに掲載した。
教職員の意向調査、結果は
任期が10月から6年間の次期学長の選考は6月15日に意向調査が実施され、得票は▽副学長・理事で元工学研究科長の椹木(さわらぎ)哲夫氏が478票(得票率33・3%)▽農学研究科長の田尾龍太郎氏が301票(同21・0%)▽立川氏が299票(同20・8%)▽元人間・環境学研究科長の浅野耕太氏が213票(同14・8%)▽医学研究科長の波多野悦朗氏が97票(同6・8%)▽副学長・理事で元経済学研究科長の江上雅彦氏が48票(同3・3%)の順だった。
その上で学長選考・監察会議は16日、立川氏を「自由の学風のもと、対話を重視したリーダーシップにより、国際卓越研究大学としての変革を安定的かつ強力にけん引することが期待できる」などとして選出し発表した。
これに対し、声明は過半数の得票者がいないのに選出するのは「教職員の意思を反映したものとは言いがたい。正当性、公平性の観点からも大きな疑義が付される」として、上位者についての再意向調査(決選投票)の実施を求めている。
3位の人物の選出については「有権者たる教職員、さらに学内構成員すべてに対する冒とく」と批判し、学長選考・監察会議の平野俊夫議長に選考理由を公開の場で説明することを要求。選出基準の具体的な説明、議事録の公開、再意向調査の議論の有無などの説明を求めている。
得票「3位」選出の理由は
学長選考・監察会議が16日夜に開いた発表の記者会見でも、3番目の得票者を選出することに問題はないかとの質問が出ていた。平野議長は「6人の所信表明書や個別面談なども総合的に勘案して全会一致で決めた」「決選投票も議論したが、我々として面談し議論して責任を持って選んだ」などと説明した。
また平野議長は「国際卓越研究大学は研究に軸足を置くため、学部教育をどうするかも問題になり、学内ではいろいろな意見がある」とも言及。立川氏について「対話を重視することを面談で何回も聞いた。研究にかじを切りつつ学部教育も非常に重要だという困難(な課題)を具体的に解決しようという意思が見られた」などと評価していた。
一方、平野議長は会見で「この判断の結果が良かったかどうかは、これから先の(立川氏の任期の)6年間で分かる」とも述べていた。職員組合の声明はこの発言も取り上げ、「判断が適切でなかったと判明した場合はどう責任を取るのか」ともただしている。【太田裕之】

消費減税「各党と調整を」=高市首相、小野寺自民税調会長に指示

高市早苗首相は19日、首相官邸で自民党の小野寺五典税制調査会長と会談した。小野寺氏は、超党派の「社会保障国民会議」の実務者会議で来年4月から2年間、食料品の消費税率を1%とする議長案を提示したことを報告。首相は「各党としっかり調整してもらいたい」と指示した。会談後、小野寺氏が記者団の取材に明らかにした。
小野寺氏は17日、自身が議長を務める実務者会議で、消費税率を下げた上で、減税しきれない1%相当分は中低所得者を対象とした給付で還元する「実質ゼロ」案を提示。ただ、野党側からは異論が相次いでいる。 [時事通信社]

「長いこと待たせた、喜んでくれてるやろうと」42年前の強盗殺人事件 検察が有罪立証を断念 無期懲役刑で服役中に死亡男性の無罪確定へ 遺族が語る思い

42年前に滋賀県日野町で起きた強盗殺人事件。無期懲役刑で服役中に死亡した男性のやり直し裁判で、検察が有罪を主張しないことが明らかになり、男性の無罪が確実となりました。 多くの報道陣を前に会見に臨んだ阪原弘さんの長男・弘次さん(65)。検察から伝えられた内容は長年、待ち望んだものでした。阪原 弘さんの長男・弘次さん「検察官が『有罪立証しない』ということで、ホッとしました。あまりにもうれしくて、隣にいる長女(弘次さんの妹)と握手しました。それぐらいうれしかった」 父・弘さんの再審=やり直し裁判で検察が有罪の立証を断念したのです。 1984年、滋賀県日野町で、酒店店主の女性(当時69歳)が殺害され、金庫が奪われる事件が発生。 3年後、滋賀県警に逮捕されたのが、店の常連客だった阪原さんの父・弘さんでした。逮捕前の取り調べで犯行を自白したことなどを理由に、無期懲役の判決を言い渡されました。ところが・・・阪原 弘さん(1988年4月 起訴直後 弁護士の接見)「なんぼ拷問受けても死なへんさかいにと、私はこう思いましたが、娘のこと言われた時には、それに応じなしょうがないなと」 弘さんは警察から「娘の嫁ぎ先に行って、おれんようにしたる」などと脅され、自白を強要されたと訴えていたのです。判決から1年後の2001年、弘さんは再審を請求。弘さん「犯人扱いされて、なんでこんなことするんでしょうね。私は悔しくてなりません」 その後、病に倒れ、「受刑者」としてこの世を去ることに…。遺族は改めて再審を請求し、今年2月に再審開始が決まりました。 そして19日、再審に向けた弁護団と検察、裁判所による三者協議が開かれました。そこで検察から伝えられたのは…石側 亮太弁護士「(検察は)結果として有罪の主張は行わず、有罪の立証も行わないことにしたという表明がありました」 大津地検によると、「記録を慎重に検討した結果、再審公判で有罪主張をせず、有罪立証のための新たな立証もしない」方針を決めたということです。 その場に同席していた長女の美和子さんにとって、検察の判断は思いがけないものだったといいます。阪原 弘さんの長女・美和子さん「検察官の『有罪立証をしない』という言葉に耳を疑いました。それで間違いないと確信したときに、その後、弁護士のやり取りも検察のやり取りも、裁判官のやり取りも何も耳に入りません。お父さんとずっと話をしていました。長いこと待たせたなって、喜んでくれてるやろうって」 弘さんの逮捕から約40年を経て、再審で無罪が言い渡される見通しです。長男・弘次さん「(検察は)当初の段階から父は無罪であるということが分かっていたんじゃないかと、素人ながらに思います。だとするならば、早期に裁判所の再審開始決定を認めるべきであったと思います」「三者協議が終わった時に家に電話しました。母からまだコメントはもらっていないですけど、母も喜んでいることと思います」(「newsおかえり」2026年6月19日放送分より)

移動式オービスが取り締まり中に盗まれる、埼玉で全国初…県警「犯人確保に向け捜査尽くす」

埼玉県警は19日、同県加須市の歩道で移動式の速度違反自動取締装置(オービス)が18日夜に盗まれたと発表した。県警によると、移動式オービスが盗まれるのは全国で初とみられる。
発表によると、18日午後10時50分~11時25分頃、同市岡古井の国道125号線栗橋大利根バイパス付近の歩道で、速度違反の取り締まりで設置されていたオービスが何者かに盗まれた。当時は加須署の交通課員が数百メートル離れた場所で監視しており、気がついたらなくなっていたという。電源ケーブルや三脚はその場に残っていた。
県警幹部によると、盗まれたオービスは縦約50センチ、横約25センチ、奥行き約50センチで、重さは約20キロだった。取り締まりは見通しの良い直線道路上で行われており、監視場所についての規定はなかった。県警交通指導課は「犯人確保に向けて捜査を尽くしたい。同様の被害に遭わないよう、指導を徹底したい」と話した。

「授業中の出火で、あってはならないこと」火災受け学校が会見 児童と教職員あわせて11人がけが 東京・北区の滝野川第三小学校

きょう午前、東京・北区の小学校で火事があり、児童ら11人がけがをしました。さきほどから行われている会見で、学校側は授業中の出火で、あってはならないことだったと謝罪しました。
【写真を見る】校舎のひさしの上で救助を待つ児童らの姿
児童と教職員あわせて11人けが 北区区長が謝罪
午前11時ごろ、北区の滝野川第三小学校で火事があり、児童と教職員あわせて11人がけがをしました。
火元は4階の音楽準備室とみられ、出火当時、隣の音楽室では5年生の授業が行われていて、避難する際、音楽の女性教諭が骨盤骨折の大けがをしたほか、児童も腕を骨折したということです。
北区 山田加奈子区長 「この度は大変申し訳ございませんでした」
さきほど午後6時半からは北区による会見が行われていて、北区の山田区長は授業中に起きた火事だったとして謝罪しました。
出火の原因は? 校長「燃えやすいものは確認していない」
出火の原因については。
校長 「音楽準備室に特に燃えやすいものというものは確認しておりません。校長として毎日校内を回っておりますけれど、そのようなことに気づいたっていうことはございません」
警視庁は、あす実況見分をするなどして出火の原因を調べています。
【写真を見る】校舎のひさしの上で救助を待つ児童らの姿

東海道新幹線が人と接触 全線で一時運転見合わせ

19日午後5時40分ごろ、JR浜松駅(浜松市中央区)を通過中の東京発博多行き東海道新幹線のぞみ49号が、線路内に立ち入った人と接触した。東海道新幹線は上下線の全線で、山陽新幹線も一部区間で運転を見合わせ、約3時間後に再開した。JR東海によると、東海道新幹線では上下線計58本が運休、100本に最大約3時間40分の遅れが出て14万人に影響した。
運転見合わせ区間は一時、上りでは東京―博多の全線に広がり、主要駅を中心に各地で混雑が起きた。
静岡県警によると、接触した人は現場で死亡が確認された。防犯カメラの映像などから、事件の可能性は低いとみて調べている。

自民、副首都法案修正検討 批判続出、党内手続き困難

自民党が、日本維新の会との連立政権合意に明記した「副首都」構想の関連法案に関し、修正を検討していることが分かった。「大阪都構想」の賛否を問う住民投票を大阪府全域で実施可能とする法案の付則を巡り、党内から「憲法違反だ」などと批判が続出、提出に向けた党内手続きに入るのが難しいと判断した。自民関係者が19日、明らかにした。ただ維新が修正に応じるかどうかは見通せない。
自民内で副首都構想には賛同が多いものの、付則に異論が噴出。維新の看板政策である大阪都構想は大阪市民の住民投票で否決された経緯があるが、付則により府民が投票できるようになる。憲法92条の住民自治に反するとして反発が拡大していた。

中立公、合流巡り協議体設置へ=党首出席、組織・政策・選挙が論点

中道改革連合の小川淳也代表は19日、国会内で立憲民主党の水岡俊一、公明党の竹谷とし子両代表とそれぞれ会談し、3党の合流について正式な協議に入ることを提案した。水岡、竹谷両氏は応じる意向を表明。来週以降、3党首らによる協議体を設置し、党名を含む組織の在り方や、基本政策、選挙協力などを議論する。
小川氏は会談後の記者会見で「現政権に代わる受け皿は必ず必要だ。中道・リベラル勢力がどうあるべきかとの視座に立って協議する」と合流の必要性を強調。今国会会期末の7月17日をめどに、3党間で合意形成を目指す考えを示した。
公明の西田実仁幹事長も会見で「今国会中に結集の方向性を示す」と足並みをそろえた。その上で、今秋に想定される臨時国会までに「新しいスタートを切るスケジュールで、協議を加速させたい」と主張。中道の基本政策に関しては「働く人へのメッセージが明確ではないかもしれない」と述べ、修正を求める可能性に言及した。
一方、立民の水岡俊一代表は「(協議の)テーブルに着くことは受け入れる」としつつ、「今国会末までに結論を出すのは難しい」と慎重な議論を訴えた。安全保障やエネルギーに関する従来の見解を「大事にしたい」とも明言。25日に所属議員や地方組織幹部と意見交換し、協議入りの可否を正式に判断する。 [時事通信社]