28日午前6時45分頃、盛岡市中央通の岩手銀行本店の地下駐車場に子グマ1頭が侵入したと、警備員から110番があった。現場は県庁や裁判所が立ち並ぶ官庁街。岩手県警などが駐車場の出入り口を封鎖し、約3時間半後に盛岡市動物公園の獣医師が吹き矢で麻酔をかけて捕獲したが、周辺は一時騒然となった。
県警によると、27日午後10時10分頃、銀行近くの中津川にかかる上ノ橋付近で「親子のクマが歩いている」と通行人らから複数の110番があった。駆けつけた警察官らが、川沿いの遊歩道付近を徘徊(はいかい)する親子とみられる2頭のクマを発見した。
2頭は近くの住宅の木に登って約1時間とどまった後、別々に走って逃げた。銀行の駐車場に入り込んだのは、このうちの1頭とみられ、親グマとみられるもう1頭の行方はわかっていない。
銀行は通常営業し、けが人もなかった。市教育委員会によると、周辺の小中学校計9校では、保護者に児童生徒の登校に付き添うよう求めた。市は広報車での注意喚起やパトロールを強化し、SNSでもクマに関する情報を発信した。
同市では9月以降、中心部でクマの出没が相次いでいる。23日にも今回の現場に近い中津川の河川敷などでクマ1頭が約4時間にわたって走り回り、住宅街に逃げ込んだ後、姿が見えなくなっていた。
銀行近くのバス停にいた飲食店経営の女性(71)は「最近はクマがよく出るので外を歩くのも怖い」と不安そうに話していた。
投稿者「F.Krueger」のアーカイブ
精神障害の労災請求、大幅増 職場環境原因多く、医療現場深刻
政府は28日、過労死・過労自殺の現状や国が進める防止対策をまとめた2025年版「過労死等防止対策白書」を閣議決定した。精神障害による労災請求件数が年々増加して10年度と比べ3倍以上となり、対人関係やパワハラなど「職場環境」に関する原因が急増。医療現場の精神障害による労災認定件数も増えており、深刻な状況が浮かんだ。
高市首相は「心身の健康維持と従業者の選択を前提にした労働時間規制の緩和検討」を厚生労働相に指示しており、政府がどのような姿勢で臨むのかが問われそうだ。
白書によると、精神障害による労災請求件数は10年度の1181件から24年度は3780件に大きく増加。請求に対する決定件数(不支給を含む)を原因別で見ると、22年度に749件だった「対人関係」が、24年度は倍以上の1519件になった。パワハラ、セクハラも増加した。
認定件数を業種別で3年ごとに平均すると、「医療」は11~13年度に14.7件だったのが20~22年度では46.7件。医療に続き「建設業」、「自動車運転従事者」が多かった。
【きょう公判開始】山上徹也被告の家族に旧統一教会は何をした? “高学歴一家”の転落と安倍元首相暗殺の背景
10月28日、安倍元首相銃撃事件の公判が始まる。事件を起こした山上徹也被告が、旧統一教会に抱いていた「恨み」とは。山上被告の家庭に 何が起きたのか をレポートする。
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山上家の悲劇
遠く近くに鳥が鳴き、道端からは虫の声。車1台がようやく通れるほど狭い路地。その両側に新旧の住宅が密集する。
山上徹也が少年期を過ごした奈良市の実家周辺は、周囲に田畑や林が点在する古い住宅街だ。中学時代の同級生は、山上は古く大きな家に住む、物静かな子だったと振り返る。
「あまり友だちも多くなく、小さい妹さんの世話をよくしていた覚えがある。中学時代はバスケットボール部だったので、家の前でよくドリブルの練習をしていた」
山上は1980年、年子の兄がいる次男として生まれた。目立つタイプではなかったが、勉強ができるという点で記憶に残る子だった。
山上家は高学歴の家庭だ。父は京都大学工学部卒、母は大阪市立大学生活科学部の出身。父の兄は弁護士で母の妹は医師。父は結婚を機に、妻の父が創業したトンネル掘削を得意とする建設会社に勤務していた。平穏に成長して行けば、山上も進学コースを歩むはずだったろう。
だが現実にはいくつもの不運が重なった。山上家を襲った最初の悲劇は父の自殺だ。山上は4歳だった。
父の兄である弁護士の伯父は、山上の父についてこう語る。
「弟が死ぬ直前の1、2年はトンネルを掘るためにずっと山の中で生活するハードな日々でした。裏金の飛び交うゼネコン業界は研究者気質のあいつには耐え難かった。過労で鬱とアルコール中毒の混ざった状況でね。なくなる数カ月前、様子を見に行ったら、完全に寝たきりでした」
東大阪のビルの屋上から身を投げたのは1984年12月。伯父は山上の母親とともに警察の事情聴取を受けたが、その際、彼女のお腹が大きくなっていたことをよく覚えている。当時の母親を知る人物が言う。
「彼女は『お腹の子も一緒に一家心中まで考えていた』と話していた。藁にもすがる思いやったんでしょう。そんな彼女に声をかけたのが、統一教会だったんです」
3年間で合計6000万円の献金
年が明け、徹也の妹が生まれた。伯父は1985年4月から、父がいなくなった山上家に対し毎月5万円、生活費を支援したという。だが、山上家の生活は苦しかった。徹也の母は、夫の死の数年後に統一教会への献金を始めていたからだ。
1991年に入会すると多額の献金を始めた。伯父が言う。
「入会とほぼ同時に2000万円、その後すぐに3000万円。さらに3年後くらいに現金で1000万円。合計で6000万円。これらの原資は弟(徹也の父)の保険金、命の代償ですよね」
徹也の母と同じ奈良教会に所属していた60代男性はこう話す。
「当時奈良県には250人ほどの信者がいましたが、彼女の献金額はトップクラスでした。1000万円くらい献金すると女性信者が褒めそやすんです。『あの方は素晴らしい』『あの方は3000万円よ』。それで自分も頑張ろうとなるわけです」
各地域の教会には献金を集める専属の人がいたと男性が続ける。
「『親衛隊』と言って女性が担当していました。献金は表向き強制ではなく本人の意思。でも、どれくらいの資産をもっているかは全部書き出させる。家族は何人、家は持ち家か、銀行預金はいくらか。その上で弱みにつけ込む。彼女の場合、それは長男のAちゃんでした」
妹が生まれてまだ1歳にもならない頃、山上の兄に小児がんが見つかった。開頭手術をした後、抗がん剤治療をした。その副作用で右目を失明する。1986年のことだ。
伯父によれば、建設会社を営む家族の精神的支柱だった実母の死も追い打ちをかけたという。
徹也の母は、先祖の霊を慰めるという「先祖解怨式」にも繰り返し参加。参加料は1回70万円。4回ほど通っていた形跡がある。また、韓国・清平の本部に長男を連れて訪れ、教義や祈祷を受ける40日間修練にも参加した。
呆れた伯父は生活費の打ち切りを通告。生活は一層厳しくなった。
〈 この続き では、山上徹也被告が事件を起こすまでの経緯を伝えています〉
※本記事の全文(約1万8000字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」に掲載されています(森健、本誌取材班「 安倍元首相暗殺と統一教会 深層レポート 」)。この他にも「文藝春秋PLUS」は旧統一教会問題に関する記事を多数掲載しています。
鈴木エイト「 勝共連合会長が安倍元首相とのビデオ出演交渉の裏話を激白《映像あり》 」
梶栗正義「 統一教会と自民党 すべてを知る男の告白 」
宮崎哲弥×島田裕巳×仲正昌樹×小川寛大「 統一教会と創価学会 」
小川久仁子「 小泉進次郎が握り潰した『山際衆院議員の旧統一教会汚染』告発 」
鈴木エイト「 2021年衆院選、旧統一教会に支援された自民候補者実名リスト 」
(森 健,本誌取材班/文藝春秋 2022年9月号)
小樽商科大キャンパスにヒグマか、女子学生がテニスコートで糞を発見…学生らに注意呼びかけ
北海道小樽市緑の小樽商科大キャンパスでヒグマのものとみられる糞(ふん)が見つかり、大学当局は学生や教職員に注意を呼びかけている。けが人などはいないという。
小樽署や大学によると、糞は26日午前11時半頃、女子学生がテニスコートで発見。大学警備員を通じて小樽署に連絡した。大きさは10センチ×7センチ程度だった。
大学では同日午後、学生寮に滞在する学生に、夜間の不要不急の外出は控えるよう呼びかけた。また、27日には全学生にオンラインで、目撃した場合はすぐに逃げて通報するとともに、屋外で活動をする場合は注意するよう通知した。
自民・維新連立の時限爆弾となる「橋下徹氏の鶴の一声」 高市首相とは過去に確執、維新党内では「橋下氏の影響下から独立すべき」との意見も
高市内閣の組閣の日、新閣僚が次々に呼び込まれる首相官邸には高市早苗・首相とともに日本維新の会代表の吉村洋文・大阪府知事が待ち構え、新閣僚たちに総理からの特命事項が書かれた「指示書」を渡す場にも立ち会った。
連立とはいえ、大臣を出さない閣外協力にとどめて政権にやや距離を取った維新に対して、”一蓮托生。もう離さへんで”と言わんばかりの高市首相の執念を感じる光景だった。そんな高市政権の生殺与奪の権を握る自維連立に、早くも綻びが出始めているという――。
自民関係者はこう話す。
「高市政権は、維新との連立がなければ政権基盤がぐらつく。維新が連立から抜ければ、自民党だけでは国会運営ができない。野党が不信任案を出せば即可決となり、高市政権は終わる。維新が閣外協力を選んだのは、『いつ連立解消してもいい』との意思表示であり、少数派が自民党政権を恫喝しているわけです」
安倍晋三元首相の後継者とは思っていない
自民党との連立に前のめりに見えた維新が閣外協力に踏みとどまったのは高市氏には誤算だったはずだ。何故だったのか。
吉村氏は「ポストにはこだわっていない」「政策を実現することが目的で内閣に入らなくても連立はあり得る」と語っていたが、維新関係者は別の事情を挙げる。
「吉村代表は維新創設者の橋下徹・元大阪府知事の後継者として知事や党代表になったから、橋下イズムに心酔している。自民党との連立も参院選後に橋下さんがテレビで『維新が連立組んだらいい』と発言したのがきっかけのひとつだが、その橋下氏はかねて高市さんに批判的で、吉村代表も最初は小泉進次郎・総裁の誕生を想定して菅義偉・元首相と水面下で交渉してきたんです。
それが高市総裁になると、鞍替えして高市自民との連立に前のめりになった。しかし、高市内閣に大臣を出して本格的な連立に踏み込めば、橋下さんの顔も、維新と自民のパイプ役としてお世話になってきた菅氏の顔も潰すことになる。そうした配慮があって閣外協力にとどめたのではないか」
橋下氏と高市氏の確執はよく知られている。
今年8月には、橋下氏が読売テレビの『そこまで言って委員会NP』で「高市さん、いろんなところで、中国に対してとかマッチョなこと言うけれども、ここで本当に高市さんがそれだけの勇気と覚悟があるんだったら、自民党から同じような思想の人を全部引き連れて、それこそ参政党なのか日本保守なのか、そっちのほうとグループ組めばいいんだけど、高市さんはやんない」と発言し、高市氏がSNSで反論して火花を散らした。
男性2人を車ではねて…暴力団員ら5人を殺人未遂の疑いで逮捕 苫小牧市
苫小牧市で50代の男性2人を乗用車ではね殺害しようとしたとして暴力団幹部の男ら5人が逮捕されました。
殺人未遂の疑いで逮捕されたのは稲川会小林組・幹部の布施誠容疑者ら男5人です。
5人は9月19日苫小牧市内で50代の男性2人を乗用車ではね殺害しようとした疑いが持たれています。
男性2人は胸の骨を折るなどの重傷です。
警察によりますと、稲川会小林組の代表が被害者の男性2人と電話で口論になり幹部の布施容疑者ら5人を男性宅に送り込んだということです。
警察は5人の認否を明らかにしていませんが小林組の代表が犯行を指示したとして行方を追っています。
高市首相、ASEANとの首脳会議で「インド太平洋の平和守り抜く」と呼びかけ…各国首脳とも個別会談
【クアラルンプール=三沢大樹】高市首相は26日、マレーシアの首都クアラルンプールで東南アジア諸国連合(ASEAN)との首脳会議に出席した。首相は外交の柱に据える「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」構想を推進していく考えを強調し、ASEANと安全保障や経済、先端技術などでも協力を強化させていく意向を示した。
首相は就任後、国際会議への対面出席は初めて。会議の冒頭、「ASEANと共にインド太平洋地域の平和、安定、繁栄を守り抜いていきたい」と呼びかけ、FOIPを「時代の変化に合わせて進化させていく」と表明した。ASEANが開放性や透明性を確保して地域協力を進めていく独自構想「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」と連携させる考えも示した。
会議では、AOIPの推進に関する共同声明を採択した。FOIPとAOIPが本質的な価値観を共有し、法の支配に基づく国際秩序に寄与することを確認した。力による現状変更を試みる中国をけん制する狙いがある。
首相は会議で、中国を念頭に、南シナ海での威圧的な行動に「深刻な懸念」を示したほか、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調した。政府安全保障能力強化支援(OSA)を使って海洋安全保障強化を後押しする方針を打ち出したほか、人工知能(AI)や量子などの先端技術で共同研究を推進する考えも伝えた。
首相はマレーシア、フィリピン、オーストラリアの首脳とも個別に会談した。フィリピンとは、自衛隊と比軍が食料や燃料などを融通し合うことを可能とする物品役務相互提供協定(ACSA)の実質合意を歓迎。豪州とは、重要鉱物の供給網での協力を確認した。
首相は一連の日程を終え、「ASEAN諸国や同志国との連携強化を確認できたのは有意義だった」と記者団に語った。
国民民主党・玉木代表、地方議員いない「空白県」で街頭演説…次期衆院選挙「さらなる擁立検討」
国民民主党の玉木代表が25日、青森市内での街頭演説後に報道陣の取材に応じ、次期衆院選で既に候補者が出馬予定の青森2区に加え「他の選挙区でも擁立を検討していきたい」と述べ、さらなる党勢拡大に意欲を示した。
青森2区で出馬予定の立憲民主党候補との競合については「(候補者を)一本化したら勝てる状況でもなくなっている」と指摘。候補者調整に関して見直しの必要性を示唆した。
また全国では現在、青森と鳥取のみが党所属地方議員のいない「空白県」だとして、来年の任期満了に伴う青森市議選で複数の候補者擁立を目指す方針も明らかにした。
玉木代表はこの日の街頭演説で、ガソリン税の暫定税率の年内廃止や年収の壁の引き上げなどを訴えた。
天皇陛下と愛子さま、雅楽演奏会を鑑賞…陛下「素晴らしかったです」
天皇陛下と長女愛子さまは26日、皇居の宮内庁楽部で、秋季雅楽演奏会を鑑賞された。
日本最古の歌舞とされる「久米舞(くめまい)」など4曲が披露され、お二人は勇壮な舞に拍手を送られた。久米舞は2019年の大嘗祭(だいじょうさい)の関連儀式でも披露された。案内役によると、終了後、陛下は「素晴らしかったです」、愛子さまは「久米舞は初めてです」とそれぞれ話されたという。
田原総一朗氏、番組での「不適切な発言」を改めて動画謝罪 高市首相へも「本当に申し訳ありませんでした」
ジャーナリストの田原総一朗氏(91)が26日、自身のX(旧ツイッター)に動画を投稿し、BS朝日「激論!クロスファイア」(日曜後6・00)での発言について改めて謝罪した。
20秒の動画で「先週放送の『激論!クロスファイア』で不適切な発言をしたことを謝罪致します。高市総理、そして視聴者の皆様、関係者の皆様、本当に申し訳ありませんでした」と語り、頭を下げた。
田原氏は同番組の19日放送で、選択的夫婦別姓に対して否定的な姿勢の高市早苗首相を批判するゲストの辻元清美氏、福島瑞穂氏に「あんなやつは死んでしまえと言えばいい」と発言して問題となった。
その後、同局から厳重注意を受け、23日に自身のXで「10月19日放送の討論番組『激論!クロスファイア』における私の発言についてお詫び致します。発言の主旨は、野党に檄を飛ばそうとしたものでしたが、きわめて不適切な表現となり、深く反省しております。本当に申し訳ございませんでした」と謝罪。
24日には同局が臨時取締役会の判断として「政治討論番組としてのモラルを逸脱している」として番組終了を発表した。編集で不適切発言のカットを怠ったとして編成制作局長を懲戒処分したことも伝えた。
この日は同局の討論番組「朝まで生テレビ!」(日曜後7・00)の生放送に出演する。