職務上知り得た情報を知人に漏えい 警察官2人を地方公務員法違反容疑で書類送検

愛媛県警は職務上知り得た情報を知人に漏らしたとして県内の警察署に勤務する巡査と警部補の2人を減給などの処分にすると共に。地方公務員法違反の疑いで書類送検しました。
減給10分の1 1か月の懲戒処分を受けたのは県内の警察署に勤務する20代の男性巡査です。
県警監察官室によりますと、この巡査は今年7月下旬、現場臨場した際や同僚からの無線で得たある男性の情報を飲食店で、知人2人に漏らしたということです。
8月下旬、情報を漏らされた男性が警察に抗議し、事態が発覚しました。県警は、この巡査を、きょう地方公務員法違反の疑いで松山地検に書類送検しました。
聞き取りに対し「これくらいの事を話しても大丈夫と思った」などと話しているということです。
近藤正人首席監察官は「誠に遺憾。再発防止と県民の皆様の信頼回復に努めてまいります」などとコメントしています。
この他、県警は、8月中旬、職務上知り得た情報を知人に漏らしたとして県内の警察署に勤務する男性警部補を、先月24日付で本部長注意の処分とすると共に、地方公務員法違反の疑いで松山地検に書類送検しています。

約4分の遅れが…事故現場で救急隊のAEDが“バッテリー切れ” 30代男性を搬送も死亡 医師「遅れによる影響ないとは言えない」

愛知県一宮市の事故現場で、救急隊が使おうとしたAEDが“バッテリー切れ”。搬送された30代の男性は死亡しました。 一宮市消防本部によりますと、今月2日、市内で起きた軽自動車の単独事故の現場で、救急隊が運転手の男性(30代)にAEDを使おうとしたところ、電源が入らなかったということです。 救急隊は、男性を救急車に移してAEDのバッテリーを交換して処置しましたが、男性(30代)は搬送先の病院で死亡しました。 その場でバッテリーを交換していれば、およそ30秒の遅れで済みましたが、今回はおよそ4分の遅れが生じていて、医師は「遅れによる影響がないとは言えない」と話しているということです。 消防は、当日の朝に点検した際に電源を切り忘れたか、故障の可能性があるとしています。

医療機器で「糖尿病が治る」「血液きれいに」と虚偽広告、尼崎市の会社に厚労省が措置命令

「糖尿病が治る」などと医療機器の虚偽広告をしたのは違法だとして、厚生労働省は7日、販売会社「インプレッション」(兵庫県尼崎市)に対し、医薬品医療機器法に基づき再発防止を求める措置命令を出した。厚労省が同法による措置命令を出すのは初めて。
発表などによると、同社は2023年9月以降、全国各地の営業所で開いた体験会で、自社製品の家庭用電位治療器について、「糖尿病が治る」「血液をきれいにする」などと本来は確認されていない効能をうたう掲示をするなど、虚偽・誇大広告をしたとされる。同社は「命令を厳粛に受け止め、再発防止と信頼回復に向けた取り組みをさらに進める」などとしている。

救急車が出動途中にタイヤが外れ走行不能に 現場に到着できず代わりの救急隊が対応《新潟》

魚沼市は7日、救急出動途中に救急車の左後輪タイヤが外れ走行不能になり、現場に到着できない事案が発生したと発表しました。
7日、80代男性の急病事案に出動し発生。救急隊は代替の救急隊の出動を要請し、別の救急隊が対応、結果として5分の遅れが発生したということです。
外れたタイヤによるケガ人はいません。
男性の容体に与えた影響やタイヤが外れた原因は調査中ということです。
救急車が遅れたことについて男性や家族に謝罪したということです。
今後は車両の整備点検の徹底を図るとしています。
魚沼市の内田市長は「緊急出動中にあってはならないことであり、再発防止に向け、車両の整備点検について徹底してまいります」とコメントしています。

高市首相、公邸へ近く引っ越し=洋服・アクセサリーの荷造り必要

高市早苗首相は7日の衆院予算委員会で、今月下旬以降、速やかに首相公邸に引っ越す意向を明らかにした。公邸は首相官邸に隣接する首相の住居。高市首相は現在、東京・赤坂の衆院議員宿舎で暮らしている。
立憲民主党の黒岩宇洋衆院議員が危機管理の観点から公邸に入居するよう促した。首相はこれに対し、就任直後から外交日程や国会審議に追われているとし、南アフリカで22、23両日に開かれる20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に出席した後、「できるだけ早く引っ越す」と答弁した。
首相は「女性の場合、どうしても洋服とアクセサリーといろんなものをセットした上で引っ越す。今、荷造りの暇どころか、睡眠時間もほとんど取れていない状況で仕事をしている」と説明した。 [時事通信社]

「公選法上問題ない」選挙運動費用に関する週刊誌報道に林総務相

衆議院山口3区選出の林芳正総務大臣について週刊文春は去年秋の衆議院選挙で運動員に違法な支出をしたのではないかなどと報じています。
林大臣はきょう「公職選挙法上問題ない」と違法性を否定しています。
山口県選挙管理委員会に提出された去年秋の衆院選の「選挙運動費用収支報告書」によりますと林陣営は、労務費としておよそ316万円を支出しています。
週刊文春はこのうちの1部についてポスターの維持管理など業務の実態がなく違法な運動員買収にあたるのではないかなどと指摘しています。
林総務大臣はきょうの閣議後の会見で次のように述べています。
(林芳正総務相)
「選挙運動用ポスター貼付したり棄損した場合の貼り替えなど機械的な労務であり そのことを選対事務局から事前に説明をした上で労賃をお支払いしているところでございまして公職選挙法上問題のない支出であるとそういうふうに認識をしております」
林総務大臣は、「国民の皆様に疑念を招くことのないように引き続き法令に則った適切な対応を徹底していくということが重要」などと述べています。

高市早苗首相釈明「私がどんどん直しちゃうもんだから」午前3時始動は「多くの人に影響」と野党

高市早苗首相は7日の衆院予算委員会で、この日午前3時から始動し、予算委員会の答弁に向けた打ち合わせを公邸で秘書官と行った異例の対応について、釈明と陳謝をした。
立憲民主党の黒岩宇洋議員の質問に答えた。
黒岩氏は、午前3時の異例始動を「熱心な総理ならでは」と指摘。「私が昨日、午後9時に宿舎に帰ったら、記者さんから(高市首相が)午前3時からのレクに向けて、役所の職員は(午前)2時半には出勤すると聴いた。役所の職員だけでなく警備や衛視の方々、約100人くらいのみなさんが待機していたと(聴いた)。そう考えると、何時に家を出たのかと。泊まられた方もいると思うし、省庁の職員の中には徹夜で答弁書を作成した方もいると思う」と指摘した。
「そう考えると、総理のレクという行動で多くの方に大きな影響を与えたのは事実」と苦言を呈し、高市首相の受け止めを問うた。
これに対し、高市首相は「私はこれまで(大臣時代も含めて)役所のレクというのは受けていない。答弁書をいただいて、自分で読むということ」とした上で、今回、午前3時に始動せざるを得なかった事情を告白。「これまでは、ファクスやパソコンで受けて、宿舎で自分で読むということだった。ただ今回は、急に総理になって。衆院宿舎にはホームファクスが、部屋に付いていますよね。だいたい10枚くらいで紙が詰まるやつ。あれしかまだ昨日の段階では、なくて…」と事情を説明し、「今日から予算委員会が始まるということで、答弁書を受け取るすべがなかった。一読もせずに委員会に臨むわけにもいかなかった」と訴えた。
前日の公務終了時に、役所側がすべての質問書が取れておらず、答弁書もできあがっていなかったとして「私が(答弁書を宿舎に)持ち帰ることも、ファクスで受け取ることもできなかった。(答弁書が)できあがるくらいの時間が、おおむね午前3時ごろだという話を受けて、3時に公邸に行った」と述べた。
公邸に行ったことは「官邸に行くと、警護の方からたくさんの職員が出ないといけないから」という。それでも「私はどんどん(答弁書に)手を入れて、直しちゃうもんですから」と口にし「手伝ってくれた秘書官や、宿舎から公邸までついてきてくれたSPさんとドライバーの方にはご迷惑をかけた」と陳謝した。
自民党総裁選出直後、「ワーク・ライフ・バランスを捨てます」「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」と述べた自身の言葉を「体現」したような高市首相の釈明ではあったが、黒岩氏は「徹夜で向かわれた方もいると思う。SPの方も含めて、公邸であっても、国会の職員が動いている」と苦言を呈しつつ、「それについて、申し訳なかったということは分かりました」と応じた。

赤間国家公安委員長、記者に「クマみたいだね」発言謝罪…視察問われ「危ないから自分は行かないよ」

赤間国家公安委員長は7日の衆院予算委員会で、オフレコ取材の場で男性記者に「クマみたいだね」と発言したとし、謝罪の上、撤回した。「体躯(たいく)や雰囲気、アピアランス(外見)をそう表現したことは大変不適切だった」と語った。
10月23日の記者会見終了後、記者からクマ被害の視察に行かないかを問われ、「危ないから、自分は行かないよ」と述べた上で、発言していたという。週刊文春が報じていた。

高校バレー強豪の雄物川高・宇佐美大輔監督、体罰で懲戒免職…部員31人中16人が被害訴え

全日本バレーボール高校選手権大会に30年連続で出場した強豪、秋田県立雄物川(おものがわ)高校の教諭で、男子バレーボール部の宇佐美大輔監督(46)が複数の部員に体罰をした問題で、県教育委員会は7日、宇佐美監督を懲戒免職処分にした。
発表によると、宇佐美監督は2023年4月~今年9月、練習中に部員を平手や拳で殴打したほか、腹を蹴ったり、ボールをぶつけたりした。「バカ」などの暴言も浴びせた。在籍する部員31人のうち16人が被害を訴え、口を切るけがをした部員もいた。
宇佐美監督は、県教委の聞き取りに「体罰がいけないと理解していたが、生徒を何とかして全国レベルに到達させたかった」と釈明したという。
管理監督責任を問い、同校の大石淑子校長を戒告の懲戒処分とした。

西鉄ライオンズのドラフト1位で背番18背負った河原明さん死去、76歳 西武発表 通算41勝76敗1S

西武は7日、かつてドラフト1位で西鉄に入団し、背番号18を背負って投手として活躍した河原明(かわはら・あきら)さんが8月15日に亡くなったと発表した。病気療養中の大分県内で死去。享年76。葬儀は近親者で執り行った。

河原さんは大分商で1967年夏の甲子園ベスト8。同年ドラフト1位で西鉄に入団した。

後に郭泰源、松坂大輔、涌井秀章らも背負った背番号18をつけ、プロ入り後にサイドスローに転向。69年から2年連続で2桁勝利を挙げるも70年に19敗、71年に16敗とリーグワーストの黒星を喫した。

70年は「黒い霧事件」で主力投手が永久追放処分となり、東尾修(元西武監督、スポニチ本紙評論家)らとともに投手陣を支えた。

74年オフにトレードで大洋に移籍。75年を最後に現役を引退した。通算成績は280試合で41勝76敗1セーブ、防御率4・25。