武庫川女子大学が「2027年度からの共学化」を正式発表 理事長は「共学化を遅らせると命取りになる」と危機感 学生「日本一の女子大と言われていたので寂しい」

親しみある「ムコジョ」とは、呼べなくなります。武庫川女子大学は29日、2027年度からの共学化を正式に発表しました。
1949年に創立した武庫川女子大学(兵庫県西宮市)は、学生数約1万人をほこる、日本では最大規模の女子大学です。
しかし、少子化や女子大離れなどから学生を確保するのが難しいなどとして、2027年度から全13学部を共学化して、名称も「武庫川大学」に変更すると正式に発表しました。
学校法人武庫川学院・大河原量理事長(29日の記者会見)
「女子大学の志願者減というのはもう凄まじいものなんですね」
「共学化を遅らせてしまうと、命取りになるんじゃないかと」
共学化について、学生は…
2年生
「日本一の女子大って言われていたので、それもなくなっちゃうのが寂しいなって思います」
1年生
「(大学が)なくなっちゃうんだったら、もう共学にして今のままを維持した方がいいかな」
在学生からは不安の声も上がるあるものの、「ムコジョ」は存続をかけて、男子学生を受け入れる大きな決断をしました。

参院憲法審会長、野党から選出へ=衆院に続き、自民譲る

自民党の石井準一、立憲民主党の斎藤嘉隆両参院国対委員長は29日、国会内で会談し、20日投開票の参院選の結果を踏まえた参院ポストの配分について協議した。石井氏は与党過半数割れを踏まえ、憲法審査会長ポストを野党に譲ると伝達した。立民は受け入れる方針だ。
衆院憲法審会長は立民の枝野幸男元代表が昨年11月から務めており、憲法改正論議の要のポストを衆参とも野党が占める見通しとなった。 [時事通信社]

ガソリン減税「11月」目指す=野党一致、自民と攻防へ

立憲民主党など野党8党の政策責任者らは29日、国会内で会談し、ガソリン税の暫定税率について11月1日の廃止を目指す方針でおおむね一致した。8月1日召集の臨時国会に法案を共同提出し、早期成立を図る。自民党は代替の財源措置などを慎重に検討する姿勢を崩しておらず、駆け引きが強まりそうだ。
会談には立民と日本維新の会、国民民主党、参政党、れいわ新選組、共産党、日本保守党、社民党が出席。れいわは9月からの実施を主張した。各党は衆参両院での与党過半数割れを受け、国政の変化を国民一般に印象付けたい考え。立民には、野党間の足並みがそろう暫定税率廃止を速やかに実現し、協調の動きを波に乗せる狙いもある。
立民の重徳和彦政調会長は記者団に「11月1日より先延ばしは許さない」と与党をけん制。販売現場の混乱を避けて円滑に移行するため、与党と具体策を協議したいとの考えを示した。
これに対し、自民の森山裕幹事長は29日の記者会見で、野党側の主張について「財源の問題もあるし、11月にできるかどうかよく協議しないといけない」とくぎを刺した。 [時事通信社]

富山市が謝罪 城址公園のサギ大量死 マツ伐採が原因

富山市の富山城址公園で先月下旬から今月にかけて100羽以上のサギが死んでいるのが見つかった問題で富山市はきょう会見を開き、ヒナの住みかだったマツの木を伐採したことが原因だったとして謝罪しました。
「このたびは大変申し訳ありませんでした」
この問題は、富山市の富山城址公園で先月下旬から今月23日までに合わせて107羽のサギが死んでいるのが見つかったものです。
富山市はきょう会見を開き、先月行ったマツの木の伐採時期が不適切でサギの大量死につながったとみられると発表しました。
富山市建設部 沼崎益大次長
「本市が自立前のサギの幼鳥がいたマツの木につきましてタイミングを見誤って伐採したことによるものとの結論に至ったものでございます」
富山城址公園では、護国神社の森から移ったとみられるサギが3年ほど前から巣を作り、周辺住民などからふんや騒音に関する苦情が寄せられていました。
市はこの対応として先月23日から27日にかけて石垣の上にあったマツ6本全てを伐採しました。
当時、富山市はサギの子育てはすでに終わっていると判断していましたが、実際にはマツの木を住みかとしていたヒナが多く残っていたとみられています。
ほかの専門機関には相談していなかったということです。
市が国立環境研究所に依頼した調査では、堀の水質や鳥インフルエンザの検査に異常はなく、市内の複数の専門機関の見解も踏まえ、マツの木の伐採が大量死の原因だと結論づけました。
富山市は今後、「専門機関などの意見を踏まえた慎重な対応を徹底する」としています。

スーツケース放置、8割超の宿泊事業者「問題」 大阪観光局が危機感

大阪を訪れた観光客が宿泊施設や路上にスーツケースを放置する例が多発しており、大阪観光局が実態を調査した結果を29日に公表した。アンケートに回答した34の宿泊事業者のうち8割超の29事業者が実際に「放置が問題になっている」とし、対応に苦慮している状況が明らかになった。
大阪・関西万博の開催に伴い、大阪府内には国内外から大勢の観光客が訪れている。特にインバウンド(訪日客)の伸びが目立ち、2025年上半期(1~6月)は前年同期比2割増の約847万6000人が訪問し、過去最多を更新した。
一方、マナー違反も目立ち、スーツケースの放置や投棄が複数確認されていた。海外からの観光客が買い替えるつもりで持ち込み、新品を購入後に不要になったものを捨てることも多いとされる。
観光局によると、アンケートでは複数の宿泊業者から「遺失物などとして保管するスペースの確保」や「廃棄物として処理する際にかかる費用」が課題だとの意見も寄せられた。
29日に記者会見した観光局の溝畑宏理事長は「大きな問題として感じている」として、早急に対策を検討する考えを示した。そのうえで「マナー周知の強化やリユースの徹底を進めることで問題は減らせる。ただ、解決できないものには、新たにルールを定めていく必要があるのではないかとも感じる」と話した。
アンケートは6月下旬、観光局の賛助会員約720社・団体に配布した。宿泊事業者以外も含めると87社・団体から回答があった。回答者全体では半数近くの40社・団体がスーツケースの放置が問題だと答えた。【露木陽介】

自民、31日に大敗検証の初会合 参院選総括、幹事長がトップ

自民党は29日、参院選大敗の原因を検証する「参院選総括委員会」の初会合を31日に開く方針を固めた。トップの委員長には森山裕幹事長が就任する。菅義偉副総裁が顧問となり、鈴木俊一総務会長や木原誠二選対委員長ら党執行部が副委員長として名を連ねた。関係者が明らかにした。8月中をめどに報告書を取りまとめる。
総括委は各都道府県連や友好団体、有識者らから意見聴取する予定。自民から支持が離れた理由を検証し、党勢回復につなげたい考えだ。森山氏は記者会見で「選挙結果を分析し課題を洗い出したい」と述べた。
自民は第1次安倍政権の07年に参院選で惨敗した際も総括委を設置し、敗因を検証している。

防災庁、東北や日本海側を検討 地方拠点で担当相

政府が2026年度の設置を目指す防災庁を巡り、赤沢亮正設置準備担当相は29日の記者会見で、地方拠点の候補として東北地方や日本海側を検討していると明らかにした。太平洋側の日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震や南海トラフ巨大地震への対応を理由に挙げ「(両地域に拠点が)必要だと石破茂首相と話している」と述べた。
設置すべき地方拠点の数など詳しい言及はしていない。具体的な体制は今後検討する。
政府関係者によると、首相は参院選期間中の街頭演説で仙台市や、石川県など日本海側への地方拠点設置に意欲を示していた。首相発言を踏まえ、記者から両地域に拠点を置く可能性について聞かれ、赤沢氏が答えた。

「ながらスマホ」の死亡・重傷事故が過去最多、外国人ドライバーの事故は3年連続増…1~6月

今年上半期(1~6月)の全国の交通事故死者数は前年同期比21人減の1161人だったことが、警察庁のまとめでわかった。統計が残る1956年以降、過去2番目に少なかった。
警察庁によると、歩行中の死者数が411人で、前年同期から32人減少した一方、自動車に乗車中の死者数が5人増加した。
自動車を運転中に通話などをしていた「ながらスマホ」中の死亡・重傷事故は過去最多の計68件(前年同期比8件増)だった。
運転者の年齢別では、20歳代が最多の32・4%で、30歳代が25%、40歳代が17・6%などと続いた。
このほか、外国人ドライバーによる死亡・重傷事故も計258件(同19件増)発生し、3年連続で増えた。国籍・地域別では「韓国・朝鮮」と「中国」がいずれも51件と最多で、ベトナムが31件、ブラジルが25件、フィリピンが17件と続いた。

水不足が生活直撃 貯水率ゼロのダムも… 田んぼが「甲羅みたいに」新米がピンチ

猛暑と晴天が続く中、各地で水不足が深刻です。宮城県のダムは、29日、貯水率がゼロになりました。新潟県では、約10万人に節水が呼びかけられるなど、生活に影響が出ています。

29日、『news every.』は水不足が続く新潟県上越市へ。暮らしへの影響は深刻です。
上越市民
「結局、一番水が入るのは、お風呂なもんですから。トイレに使おうかなと思って。みんな災害だ災害だって」
いざという時のために、お風呂に水をためる一方。
上越市民
「おコメといだのはとっといて、花とか植木とかに入れる」
上越市は節水対象区域の10万8000人に対し、日常生活の40%以上の「節水」を呼びかけ。
上越市民
「水はいままでやり放題。そこのホースでやっていた。もう枯れてもしょうがないと思っていますわ。花どころではなくなるんでしょうね」
別の住宅でも…。
「(エアコンの)室外機から出てくる水。けっこう落ちてますよね。(水を)ためて畑にまくということをやっています」
何より住民がおそれているのが…。
「断水にはならないことを願います」
新潟県では今後1週間、雨の予報はまったくなし。
先週、市は、このまま雨が降らなければ、来月にも「断水」をするおそれがあると発表していました。
連日猛暑が続く中、市内のスーパーでは…。
水を買いに来た客
「これだけ買わないと、それでも足りないかなと思う」
水を買いに来た客
「8月になると断水になるという話も出ているので、あったら買うようにして」
断水を心配して、飲料水を“まとめ買い”する人も、
記者
「開店してから20分で水が売り切れました」
市は給水スポットを設置し、生活に必要な水を無料で提供。しかしホームセンターでは、その水を入れるためのポリタンクが品薄に。節水するため、紙のお皿も品薄となっているといいます。
節水のため紙皿を買いに来た客
「あったあった。感謝します。ありがとう」
市民生活を脅かす“水不足”。
原因は“上越市の水がめ”正善寺ダムの貯水率の記録的な減少です。例年のこの時期の貯水率は96%ほどだといいますが…。
新潟県上越地域振興局地域整備部 田口浩司副部長
「きょうの時点で(貯水率)13.5%。大変少なくなっている状況」
本来、見えるはずのない岩肌がむき出しに…。
ダムに近い上越市高田では、例年7月には200ミリほどの雨が降りますが、今年は29日まででたったの1ミリ。
影響は広がり続けていて、夏休みが始まったばかりなのに市民プールや小学校のプール8か所が営業中止。
リージョンプラザ上越 大塚啓館長
「浮輪をかついで、さあ泳ぐぞってことでお見えになった親子連れもいらっしゃいましたけど、本当に残念でなりません」

“日本一のコメどころ”新潟県。心配なのが“新米”への影響です。田んぼを見せてもらうと…。
コメ農家 太田修二さん
「全部ひび。全部、亀の甲羅みたいになっちゃって」
水をひけず土がカラカラに乾き、ひび割れが起きている場所も。
コメ農家 太田修二さん
「これなんて枯れている。先っぽがもう」
枯れた稲は穂が出ず、コメが実らないおそれが出てきているといいます。そのため…。
コメ農家 太田修二さん
「向こうの田んぼもほぼダメかな。もう諦めようかなと。“トリアージ”じゃないけど、向こう枯れていたので」
水を入れる田んぼに“優先順位”をつけ、何とか被害を最小限に食い止めようとしています。
市は29日午後3時ごろ、会見を開き…。
「市民の皆様から節水に大変ご協力をいただいています。その効果もあらわれてきておりますし、いま断水の見込みを発表する予定はありません」
一転、断水を避けられるよう全力を尽くすと話しました。

“水不足”は全国各地でも。
農業用水を供給する宮城県の「鳴子ダム」。連日の雨不足により、川が底を見せています。
今年は雨が少ない状態が続いていましたが、29日未明、ついにダムの貯水率が0%に。
宮城県では、稲作に多くの水が必要となる出穂期を迎えるため、通常は使用しない最低水位以下の水を31年ぶりに、緊急的に放流をする異例の事態となっています。
関東では猛暑と水不足の“ダブルパンチ”。
鈴木農園 鈴木弘晃さん
「トウモロコシに関しては一番欲しいときに水分がなかった。実が詰まってなかったり」
茨城県の野菜農園では、本来、暑さに強いはずの「トウモロコシ」がしなびてしまうほど。
関東は最近の局地的な大雨などで、現状、水不足のおそれはないものの、国交省は今後の雨次第の部分もあるため、水を大切にするよう呼びかけています。

週間天気予報 今週は猛烈な暑さ続き40℃予想も 熱中症に厳重警戒

【 この先のポイント 】
・京都で40℃予想も 厳しい暑さ
・夏レジャーは夕立やゲリラ雷雨に注意
・沖縄や小笠原諸島は台風の影響
西日本や東日本は晴れる所が多く、内陸部を中心に体温を超えるような危険な暑さとなります。
京都で40℃予想も 厳しい暑さ
日本付近は太平洋高気圧圏内で夏空が続き、強い日差しと危険な暑さに警戒が必要です。
31日(木)には京都で最高気温40℃が予想されています。これまで以上の暑さ対策が急務となります。
夏休みシーズンで外出やレジャーの機会が増える時期です。特に車内は高温になりやすく、閉め切った状態では短時間でも熱中症のリスクが高まります。お出かけの際は車内のこまめな換気や適切なエアコンの使用、水分補給を心がけてください。
夏レジャーは夕立やゲリラ雷雨に注意
晴れて暑い日が続く一方で、午後は山沿いを中心に天気が急変し、急な雷雨となる可能性があります。
夏休み中の海水浴やキャンプ、登山、花火大会などのレジャーでは、急な天気の変化に備えて、晴雨兼用の傘や雨具を携帯すると安心です。
最新の気象情報をこまめにチェックして、安全にレジャーを楽しんでください。
沖縄や小笠原諸島は台風の影響
沖縄や奄美では、再び発達して熱帯低気圧から変わった台風8号が離れた後も、大気の状態が不安定となります。週中頃にかけて、雨の降りやすい日が続く見込みです。局地的に雨が強まるおそれもありますので、注意してください。
大型で強い台風9号(クローサ)は小笠原近海を北に進んでいます。週前半に小笠原諸島の東を北上したあと、日本の東へ向かう見込みとなっています。動きが遅いため、小笠原諸島では強風や高波の影響が月末にかけて長引く可能性があります。現時点では本州方面への大きな影響はないものと考えられます。ただ、太平洋側の沿岸部では波が高くなるため、海のレジャーはお気をつけください。