タレントの「デヴィ夫人」、本名デヴィ・スカルノさんが暴行の疑いで書類送検されたことがわかりました。
捜査関係者によりますと、タレントの「デヴィ夫人」、本名デヴィ・スカルノさん(85)は今年2月、東京・渋谷区の飲食店で自身の事務所の女性従業員にシャンパングラスなどを投げつけた疑いがもたれています。
女性にけがはありませんでした。
当時、デヴィさんと女性は口論となっていたということですが、デヴィさんは任意の調べに対し、「シャンパングラスは投げつけておりません」と容疑を否認しています。
さいたまの女子高生刺殺事件、上半身の刺し傷は臓器に到達…容疑者との関係性は未だ不明
さいたま市桜区のマンションで住人の高校1年の女子生徒(15)が刺殺された事件で、上半身の刺し傷が臓器に達していたことが捜査関係者への取材で分かった。埼玉県警は、殺人容疑で逮捕した住所、職業不詳の谷内寛幸容疑者(24)が強い力で刺したとみて調べている。
発表によると、谷内容疑者は14日午後8時15分頃、同市桜区栄和のマンション敷地内で、女子生徒を刃物で切りつけるなどして殺害した疑い。調べに対し、黙秘している。
谷内容疑者は犯行直後の同日午後8時30分頃、マンションから約1・2キロ離れた交番の前で通行人に110番を依頼し、駆けつけた警察官に身柄を確保された。県警は現場と交番の間に落ちていたリュックサックを押収、中には血の付いた本などが含まれており、関連を調べている。
県警幹部によると、女子生徒は知人とさいたま市内の飲食店に行った後、事件に巻き込まれたという。現場周辺の防犯カメラには、女子生徒の後ろを歩く人物の姿が映っていた。
谷内容疑者は昨年10月頃から現場周辺の建設会社で働いており、県警は谷内容疑者に現場の土地鑑があったとみている。しかし、現時点では女子生徒と谷内容疑者の関係性を示す情報はないとしている。
女子生徒は中学校でバスケットボール部に所属。チームメートと県大会出場を目標に練習に励んでいたという。
16日午前、現場には花が供えられていた。現場を訪れた小中学校の同級生の女性(15)は「同級生はみな動揺している。クラスではリーダーを任されたり、明るく元気な子。どうか安らかに見守ってほしい」と涙をこらえながら、手を合わせていた。
県警は16日、谷内容疑者を殺人容疑でさいたま地検に送検した。
不登校の卒業生6人、平均台に座って卒業式3時間 さいたま市の中学校 校長を厳重注意
さいたま市の市立中学校の卒業式で、不登校などの卒業生6人が、平均台に座って参加していたことが16日、さいたま市教育委員会への取材で分かった。市教委は「配慮に欠ける対応だった」として、校長を厳重注意した。
市教委によると、3月14日に学校の体育館で開かれた卒業式には、卒業生約300人と保護者、教職員らが参加。不登校などの事情のあった6人については、体育館の2階後方の「ギャラリー」と呼ばれるスペースで参加した。平均台はギャラリーに3台あり、このうち2台がギャラリーに2列で置かれており、この2台に6人は着席したという。1台はギャラリーの端に置かれていた。
当日、ギャラリーには教員数人がおり、1人は生徒達と一緒に平均台に着席。カメラ撮影係だった教員2人は、立ったまま撮影にあたっており、2階部分では、教員はパイプイスには座っていなかったという。
卒業式は約3時間にわたって執り行われた。「お尻が痛かった」との生徒の保護者からの訴えがあり、事態が把握されたという。
この学校では、卒業式にさまざまな事情で参加できない生徒について、2月から、本人と保護者に意向を確認し、参加のあり方を決めていたという。この意向確認後、学校ではギャラリーにパイプイスを配置して、着席してもらい、参加してもらうことを決定。本来は、ギャラリー中央にパイプイスを並べ、生徒に座ってもらう準備を整えていたという。
しかし、卒業式の当日、準備されたパイプイス40脚は、ギャラリーではなく、ギャラリーと繋がっている体育館2階部分の両脇を通る通路に20脚ずつ並べられていた。生徒たちはイスには座らず、ギャラリーに横2列になるように並んでいた2台の平均台に、座ることになったという。また、当日以前に行われたリハーサル時も、同じように配置してあったという。このリハーサルに6人が参加していたかは不明。
市教委によると、学校では、普段の学校集会などに、不登校などの生徒が参加する際にも、ギャラリーの平均台に座って参加させる対応がとられていたという。このため、卒業式の問題発覚後、普段の集会でも平均台をイスとして使ってきたことも問題視し、平均台を撤去したという。
市教委では、本人、保護者の意向確認の上で決めた参加形態が実際の場面で、「イスの配置、着席の指示など具体的な連絡をしっかり行えておらず、非常に配慮に欠ける対応になった」としている。
【速報】大阪入管で後ろ手錠のまま「14時間半放置」ペルー人男性へ11万円の賠償を国に命じる 大阪地裁 入管職員ら強く押さえつけも… ケガとの因果関係認めず
大阪入管で2017年に、約14時間半も“後ろ手錠”をされたまま放置され、職員らから強い制圧行為を受けたのは、「必要最小限の範囲を明らかに超えた違法な公権力行使で、拷問だった」として、ペルー国籍の男性が国に賠償を求めていた裁判。大阪地裁は4月16日、国に11万円の賠償を命じる判決を言い渡しました。
地裁は、“長時間にわたり漫然と手錠をかけ続けた点”を違法と判断しましたが、後ろ手に手錠をかけた点の違法性は認定しませんでした。原告側が主張していた、制圧行為とケガとの因果関係も認めませんでした。
◆約14時間半も「後ろ手錠」で放置 40分以上押さえつけられる場面も…
判決によりますと、日系ペルー人のブルゴス・フジイさん(病気で死去)は、大阪出入国在留管理局(大阪市住之江区)に収容されていた2017年12月、食事の内容に抗議するなどした結果、保護室に入れられ、約14時間半にわたり後ろ手に手錠をかけられたまま放置されました。
入管職員らはブルゴスさんが眠っていた際にも入室し、手錠の状況を確認。
さらにブルゴスさんが扉を蹴った際には、職員複数人にうつ伏せにされ、顔・両腕・両足を強く押さえつけられました。ブルゴスさんは「痛い」「助けて」と叫びましたが、押さえつけは40分以上続きました。
一連の措置の後、ブルゴスさんは左上腕部の骨にヒビが入るなどのケガをしていたことが判明しました。
◆「拷問だ」国に賠償を求め提訴
ブルゴスさんは2020年2月、
▽職員に対し抗議の言葉は述べたが、暴行を加えたことはなく、逃亡の現実的恐れも全くなかったので、手錠をかけたこと自体が違法である。ましてや、後ろ手錠で14時間半以上の極めて長時間放置したことは、肉体的・精神的に苛酷な苦痛を与える行為で、拷問にあたる
▽うつ伏せにさせて強く押さえつけるなどした行為は、必要最小限の制止・抑止の範囲を明らかに越えている
として、慰謝料など216万円の賠償を求めて、国を提訴。
国側は、▽原告側が反抗的な態度を取るなど、長時間の手錠使用継続の必要性・相当性がある状況があった ▽制圧行為も過剰な有形力の行使ではないとして、請求棄却を求めていました。
◆“漫然と手錠をかけ続けた点”のみ違法と判断 11万円の賠償命令
大阪地裁(堀部亮一裁判長)は4月16日、11万円をブルゴスさんに賠償するよう国に命じる判決を言い渡しました。
地裁は、“手錠をかけてから8時間を超えていたのに、継続の是非を組織的に判断せず、その後も6時間にわたり漫然と手錠をかけ続けた点”のみを違法と断じました。
前ではなく“後ろ手”に手錠をかけた点については、「両手を前に動かすことができる前手錠では十分な制止ができないと判断したことに、裁量権の逸脱や濫用はなかったというべき」と判断。
40分以上の押さえつけについても、「ブルゴスさんの興奮状態が続いていたためと推認される」と指摘し、違法性はなかったとしました。また、「扉や壁に自らぶつかっていた場面もある」などとして、一連の強い制圧行為とブルゴスさんのケガの因果関係も、認定しませんでした。
「人工流れ星」で地球防衛、小惑星に撃ち込み衝突防止実験へ…東京大など2028年探査機打ち上げ
日米の宇宙新興企業と東京大が、地球に近づく小惑星の軌道を変えて衝突を防ぐ「プラネタリー・ディフェンス(地球防衛)」技術を実現するため、無人探査機から小惑星に金属の粒でできた「人工流れ星」を撃ち込む実験に乗り出す。実験で発生したクレーターを観測して小惑星の強度などを分析し、技術の実現に必要なデータを得る。探査機の2028年打ち上げを目指す。
新興企業は、東京の「エール」と、米カリフォルニア州を拠点とする「エックスラボ」。エールは宇宙に金属の粒を放出して人工流れ星をつくる世界初の事業を目指していて、今回の計画に関連技術を活用する。
実験の舞台は、29年4月に地球に最接近する小惑星「アポフィス」(直径340メートル)で、3万2000キロの距離まで近づいて通過すると予測されている。当初は衝突の恐れも指摘されたが、その後、正確な軌道が判明。ただ、これほど大きい小惑星が近づくのは観測史上初とされる。
計画では、エックスラボの探査機に、エールが開発した人工流れ星発生装置を搭載する。探査機からアポフィスに直径約1センチ(重さ約5グラム)の金属の粒10~20個を秒速200メートルで撃ち込み、小惑星の軌道を変えずに直径10センチほどの人工クレーターを複数作る。その後、各クレーターを観測し、強度や内部構造に違いがあるのか東京大のチームと共同分析する。
地球防衛技術は、接近する小惑星に探査機をぶつけて軌道を変える方法が有力とされ、米航空宇宙局(NASA)は22年、別の小惑星に探査機をぶつける実験で軌道変更に成功した。アポフィスの接近は関連技術を実証する絶好の機会で、エールなどは人工流れ星で軌道を変更する技術の獲得に向け、今回の実験で小惑星の特性を把握する。
NASAや欧州宇宙機関(ESA)も探査を計画中で、ESAは28年、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の観測機器を載せた探査機を打ち上げる。エールなどは各国と探査時期を調整し、29年6月以降に実験を行う。
日本は小惑星探査機「はやぶさ2」の運用などで小惑星に安全に近づく技術を蓄積しており、エールの岡島礼奈社長は「日本のお家芸ともいえる技術を民間で継承し、人工流れ星を使った地球防衛技術を確立したい」と話す。
容疑者の男、2度目の鑑定留置=中学生殺傷―福岡地検支部
北九州市小倉南区のファストフード店で昨年12月、中学生2人が殺傷された事件で、逮捕された無職平原政徳容疑者(44)について、福岡地検小倉支部は16日、2度目の鑑定留置を開始した。期間は7月15日までの3カ月間。
平原容疑者は1月に女子生徒=当時(15)=に対する殺人容疑で再逮捕され、1回目の鑑定留置が14日に終了したばかりだった。地検支部は2度目の実施について、「責任能力の有無や程度の判断に慎重を期すため」と説明。別の専門家による精神鑑定も必要と判断したとみられる。 [時事通信社]
「屋外活動の責任者は雷注意報発表時は活動控えて正しく恐れて避難して『雷ナウキャスト』も活用を」奈良市事故受け気象庁長官が呼びかけ
学校のグラウンドに雷が落ち、中高生6人が搬送された事故を受け、気象庁の野村竜一長官は「屋外で活動するかどうかを決める責任者は、天気予報を確認したうえで雷注意報が発表されている場合は活動を控えてほしい」と呼びかけました。
この事故は今月10日、奈良市にある帝塚山学園のグラウンドに雷が落ち、中学生と高校生、男女6人が搬送されたものです。
事故当時、奈良県には全域に雷注意報が発表されていましたが、サッカー部の顧問がそれを認識せず、部員などがグラウンドで活動をしていました。
気象庁の野村長官は、きょうの定例会見で「雷は電流・電圧が大きく当たれば命を落とすことがある非常に激しい現象だ」としたうえで、「しっかり怖がり、正しく恐れて避難していただきたい。こんなものは大丈夫、と思うことはやめてほしい」と呼びかけました。
雷注意報が「屋外活動の中止」などの対応に活かされていない現状については、「非常に狭い範囲で起こる現象なのに、注意報は市町村単位で呼びかけられるため"空振り感"があるかもしれない」としたうえで、今の段階では呼びかけの範囲を狭めることは難しいので、気象庁のホームページで提供している『雷ナウキャスト』なども活用してほしい」としています。
【速報】「どうしても万博開催中に飛んで欲しい」大阪府・吉村知事 ブルーインパルス飛行を防衛大臣に要望 防衛大臣は「前向きに検討したい」と返事 開幕日は天候不良で飛行中止に
大阪府の吉村知事は16日、大阪・関西万博の開幕日に悪天候のため中止したブルーインパルスの飛行について、会期中の飛行を防衛大臣に要望したことを明かしました。
吉村知事は15日、ブルーインパルスの飛行について防衛大臣に直接要望し、大臣からは「前向きに検討する」との返事があったということです。
吉村知事は「天候が初日は悪かったので仕方がないと思う。でもやはりどうしてもこの万博の開催している中でブルーインパルスに飛んでほしいという思いが強くある」と話しました。
【速報】大阪・関西万博パビリオン内で初の逮捕者 83歳の男 パビリオン展示品のハチミツを盗んだ疑い ABCテレビの記者が目撃
大阪・関西万博のパビリオン内で初の逮捕者です。
16日午後、29ヶ国が共同展示をしている「コモンズA館」内で展示物を盗んだとして83歳の男が逮捕されました。
警察によりますと、16日午後1時半ごろ、万博会場内の「コモンズA館」で高齢の男が展示品であるキルギス産のハチミツの瓶1点(6800円相当)を持ち去ろうとしているのを警備員が発見し、身柄を確保して警察に引き渡しました。
窃盗の疑いで逮捕されたのは大阪府内に住む83歳の男ということです。
男がガーナ産のチョコレートなど複数の展示品を持ち去ろうとし、警察に確保されるまでの様子をABCテレビのカメラが捉えていました。
この際、複数の展示品が床に散らばり液体などが飛散していました。
警察が事件の経緯を詳しく調べています。
警察によりますと、パビリオン内で逮捕者が出たのは初めてだということです。
政権、現金一律給付見送りへ ばらまき批判考慮、補正提出せず
石破政権は、新たな経済対策を念頭に置いた2025年度補正予算案の今国会提出を見送る方針を固めた。これに伴い、参院選前の国民一律の現金給付も行わない方向となった。与党幹部が16日明らかにした。世論のばらまき批判を考慮し、当面は25年度予算に盛り込んだ物価高対策の効果を見極める。与党で検討中の夏場の電気・ガス代補助やガソリン価格引き下げは、予備費を財源に活用する方針だ。一方、野党は補正を巡る政権の迷走ぶりを「統治不全」だと非難した。
政府高官は16日、報道各社の世論調査で評価の低かった現金給付案について「世論に響かない対策を打っても意味がない」と否定的な考えを示した。公明党の岡本三成政調会長は記者会見で、党内で賛否が割れているとして「必ず必要だと政府に強く求める段階ではない」と述べた。
24年度補正予算には、住民税が課税されない低所得世帯に3万円の給付金を配る施策が既に盛り込まれている。
政権内では、米国の関税対策も含め大型の経済対策を打つために補正予算を検討する動きがあった。