〈山形マット死事件から33年〉「本当にこれが人間のやったことなのか…」父の悲痛な叫び…元生徒3人は1億円超の賠償拒み謝罪もせず「この次の10年まで僕生きてんのか」

1993年、山形県新庄市の旧明倫中学校で、1年生の児玉有平さん(当時13)が丸めて立てられた体育用マットに逆さに押し込まれ亡くなった事件があった。いじめによる犯行として監禁致死や傷害容疑などで補導・逮捕された7人の元生徒は、全員が民事訴訟で死亡への関与を認定され賠償を命じられた。
【画像】「本当にこれが人間のやったことなのか…」児玉有平さんの自画像が刻まれたペンダントを手にする父、昭平さん

だが事件は今も終わっていない。7人は謝罪も訴訟で命じられた賠償の支払いもしようとせず、有平さんの父親の昭平さん(77)は勤務先などを把握できなかった3人については、確定判決に基づく請求権の消滅時効が完成するのを防ぐため、父親の昭平さんは訴訟を繰り返さざるを得なかった。遺族はこの時間をどのような思いで生きてきたのか。
遅延損害金を含めた支払い総額は約1億1263万円
「被害者が33年にもわたって裁判をしていなくちゃいけないということが果たしてね、社会的に正しいというか、あるべき姿なのかということですよね。人が怒り続けるというのもなかなか体力を要することです」
7月15日午後、有平さんの父・昭平さん(77)は山形地裁で言い渡された判決直後に結果を電話で伝えられ、そう漏らした。昭平さんが元生徒3人に損害賠償の支払いを求めた裁判は、請求を全て認められた完全勝訴。それでも昭平さんの表情には深い苦悩と焦燥感がにじむ。
事件は1993年1月に起きた。中学校で有平さんが死亡しているのが見つかった。
山形県警は生徒3人を逮捕し、4人を補導した。うち1人は児童福祉司指導処分となり、家裁送致された6人の少年審判では3人が事件に関与したとして保護処分となり、3人は刑事裁判の無罪に相当する不処分になった。
さらに保護処分となった3人が不服として抗告した仙台高裁は広告を棄却しながら7人全員の関与を指摘。3人は再抗告したが最高裁は1994年にこれを棄却した。
いっぽう95年に昭平さんが起こした損害賠償請求訴訟では、2審の仙台高裁が7人全員の関与を認定。提訴から10年後の2005年に最高裁でこの判決が確定した。
だが、7人は全員、判決が命じた賠償の支払いをしなかった。
「民事訴訟では日弁連の少年事件関係の組織に関係する弁護士が二十数人、元生徒側で弁護団を結成しました。彼らは無実だと主張して“自殺説”や“事故説”まで主張し、僕たちはそれをいちいち打ち消さなければなりませんでした。そして、敗訴確定後も弁護団は賠償支払いに関する協議をまったく持ち出さなかったのです」(昭平さん、以下同)
元生徒4人は勤務先がわかり給与の差し押さえ措置を取ったが、残る3人は名前を変えるなどして生活実態の把握ができず、勤務先もわからなかった。損害賠償の請求権は判決確定から10年をすぎると消滅時効が成立するため、昭平さんはこの3人を相手取って再提訴。2016年に2度目の賠償命令が出た。
それでも3人は支払わず、再び10年の時効が近づいた昨年11月、昭平さんは3度目の提訴を行う。7月15日に山形地裁が出したのはこの裁判の判決で、2005年の最高裁で確定した約5760万円の損害賠償額の全額の支払いを3人に命じた。遅延損害金を含めた支払い総額は約1億1263万円になる。
「ぶん殴ってやった…本当にこれが人間のやったことなのか」
4人の給与を差し押さえてきたのと別に、3人への訴訟を続けた理由を昭平さんは、
「給与差し押さえといっても元被告の人権に配慮し今は3分の1程度しか確保できず、それだけでは終わりません。そして、やっぱり(賠償支払いを)実行することによって、加害者側にもこの事件をちゃんと胸に留めて生きていってもらいたいんです。
別の集団暴行事件で息子さんを失った人で、加害者に賠償金を毎月の月命日には現金で持ってくる条件を付けている人もいます。気持ちは僕もわからないでもない。同じような、忘れてほしくないという気持ちです」
事件を胸に留めて生きるとは、有平さんの死の真実を語り、謝罪をすることを指すという。
「民事訴訟では家裁が証拠請求に応じ、7人の取り調べ段階の調書などをほとんど出しました。でも読めるもんじゃないですよ。自分の息子が殺されていくプロセスが淡々と語られてるわけですよ。あれを読むと“本当にこれが人間のやったことなのか”と思います。
彼らは有平を『ぶん殴ってやった』とか『蹴とばしてやった』などと言っており、(事前の暴行は)全然否定していないのです。彼らは冤罪だと言いますが事件の中心に7人がいたことは確かなんです。冤罪であり得るわけがない」
「この次の10年まで僕、生きてんのかしらと思います」
昭平さんによれば、7人は事件前に有平さんを暴行したことは隠さず語っているがマットに逆さに押し込んだことは否認していたという。だが結局、こうした調書を検討した裁判所は刑事裁判にあたる手続きと民事訴訟の両方で7人全員の関与を認定した。
「真実を知りたいと思い民事訴訟を起こしました。なぜなら少年事件だから自分のせがれのことなのに新聞を通してでしか捜査の進捗状況がわからなかったわけです。その訴訟で一審は負けましたが仙台高裁で勝訴し、本当に、ようやくこれで真実がまかり通ったと思いました」
勝訴できたのは父親の代から付き合いがあった弁護士が事件直後から支援を申し出てくれたことが大きかったという。
「裁判をどうやって起こすのかは(知られておらず、裁判は)日本ではまだ敷居が高いんじゃないかなと思います。(ほかの事件の遺族らから)何回も聞かれたのは『最初にどっから手をつけたらいいんだ』とか『どの弁護士に相談すればいいんだ』ということでした。そういう意味で僕はいろんな意味で恵まれていました」
だが33年後の山形地裁の判決の後も、被告側弁護士は地元メディアに、
「今回当事者になっていないも含め、元徒7が無罪を勝ち取るために引き続き頑張っていく決意である」
という趣旨のコメントを発表している。
今回被告の3人が支払い拒否を続け、給与の差し押さえもできなければ、10年経てばまた請求権が時効を迎える。そうなる可能性があると考えるかと尋ねると、昭平さんは、
「この次の10年まで僕、生きてんのかしらと思いますね」と短くつぶやいた。
(♯2へ続く)
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
〈〈山形マット死事件から33年〉「1人でも向き合う態度をとれば救われる…」大人になるまで待っても謝罪も判決の履行もなし、遺族の願い…判決後、元生徒側の弁護団は「無罪」を主張〉へ続く

甲子園大学が来年度以降の学生募集停止 OBには水泳・飛び込み界のレジェンド 急速な少子化で在学生が定員の約3割に 兵庫・宝塚市

兵庫県宝塚市にある「甲子園大学」が23日、来年度以降の学生の募集を停止すると発表しました。
甲子園大学を経営する学校法人「甲子園学院」によりますと、大学は1967年4月に開学し、健康の増進や食に関する問題に寄与することを目的に、栄養学部に管理栄養士養成課程を設けることでスタートしました。
その後、2011年には心理学部を開設し、「こころ」の視点から現代社会や人間生活のあり方を研究してきました。
卒業生には、水泳・飛び込み界のレジェンドとして知られ、2020年の東京を含めて夏季オリンピックに6度出場した寺内健さん(45)がいます。
しかし、18歳人口の減少など急速な少子化で、近年は入学者数が定員を下回る状況が続いていて、在学生は4月1日現在で273人と、定員の約3割にまで落ち込んでいました。
このため、今月14日に開かれた臨時理事会で、来年度以降の学生の募集停止を決めたということです。
甲子園学院と甲子園大学は「大変心苦しく誠に断腸の思い」としています。
一方、在学生については卒業するまで、教育の提供や就職活動の支援などを継続するとしていて、大学院の入試については博士課程は今年度まで、修士課程については来年度まで実施するということです。
グループの甲子園短期大学はすでに今年度以降の学生募集を停止していますが、甲子園学院中学校・高校と甲子園学院小学校、甲子園学院幼稚園については、今後も教育活動を進めるということです。

「今年は誰が死ぬのか」斎藤元彦・兵庫知事追及の県議らに大量の嫌がらせメール

斎藤元彦・兵庫県知事のパワハラ疑惑を追及した人たちへの侮辱を含む大量の嫌がらせメールで業務を妨害されたなどとして、丸尾牧県議と同県芦屋市の孝岡知子市議は23日、抗議する声明文を出した。直近の約1カ月間だけでもそれぞれに数千通のメールが送りつけられており、近く県警に被害届を提出するという。
2人によると、斎藤氏を告発したあと自死した元県民局長や、県議会の百条委員会委員を務め自死した竹内英明氏の名前を挙げ「今年は誰が死ぬのか」などとあおる内容のメールが、1月以降毎日届いている。今月に入ると、政治団体の機関紙や雑誌の購読確認メールも届くようになった。2人の名前で勝手に申し込んだとみられるという。
丸尾氏は「相手を黙らせ、活動を萎縮させようとする嫌がらせであり、言論に対する攻撃だ。亡くなった方々を侮辱し、その死を政治的攻撃の材料にすることは繰り返されてはいけない」と強く非難した。

【揺らぐ福岡県政】高市総理と面会した渦中の蔵内議長「今炎上しておりまして『日本で一番悪い男』が蔵内勇夫だと…」

福岡県議会の正副議長ポストをめぐる金銭授受の疑惑についてです。
蔵内議長は23日、高市総理と面会し「頑張れというような目で見ていただいた」と述べました。
渦中の福岡県議会・蔵内議長が高市総理と面会
福岡県議会・蔵内勇夫議長

「多様な人材が地方議員に立候補しやすい環境に今後とも粘り強く取り組んでまいります」
23日午後、全国都道府県議会議長会の会長として、高市総理と面会した福岡県議会の蔵内勇夫議長。
22日の議長会では、「地方議会の信頼が地に落ちることが懸念される」などと全国の議長たちから批判が相次ぎましたが、挨拶の中で疑惑に触れることはありませんでした。
面会後に蔵内議長「今炎上しておりまして『日本で一番悪い男』が蔵内勇夫だと…」
面会のあと、報道陣の取材に応じた蔵内議長はー
福岡県議会・蔵内勇夫議長

「今炎上しておりまして『日本で一番悪い男』が蔵内勇夫だと言われております」
記者

「総理から(金銭授受の)関連で何かお話あったんでしょうか?」
福岡県議会・蔵内勇夫議長

「頑張れというような目で見ていただいたと思います」
記者

「直接の発言はなかった?」
福岡県議会・蔵内勇夫議長

「ございません」
第三者委員会の設置については改めて否定的な考え
第三者委員会の設置については改めて否定的な考えを示しました。
福岡県議会・蔵内勇夫議長

「各方面から『1日も早く解決をするように』とこういう声をいただいていますので、現在、外部第三者、有識者による調査会を近々に立ち上げるということになっておりますんで、その中で十分解明をいただきたいと思っているところでございます」
民主県政クラブ「完全に独立した形での公平、中立、そういう調査委員会に…」
一方、23日午後、福岡県議会の主要会派・民主県政クラブは、県議会が実施予定の外部有識者による調査について、公平・中立な実施と、その方針の明示を求める要望書を提出しました。
民主県政クラブ・原中誠志会長

「県議会から完全に独立した形での公平、中立が担保されたもの。外部の方々にしっかりと委託をした上で、県議会あくまでも関与しないと、そういう調査委員会にすべきものだ」
県議会は、弁護士などによる外部有識者の調査を行うとしていますが、現時点で具体的な内容や日程は示されていません。
この疑惑をめぐっては21日、告発した元議長の吉松源昭議員は日本弁護士連合会の指針に基づく第三者委員会の設置を申し入れています。

その時何が?刃物男に「拳銃発砲」独自映像と目撃証言、警察官の「発砲」全国で相次ぐ…ポイントは“周囲への危害”【Nスタ解説】

22日夕方、熊本県合志市のコンビニエンスストアで強盗事件があり、駆けつけた警察官が包丁を突きつけてきた男に拳銃を発砲しました。独自映像と現場に居合わせた目撃者の証言です。
「武器を下ろせ」警察官が発砲し命中か男は包丁を下げず
包丁を持った男と拳銃をかまえた警察官。すると、警察官が男に発砲しました。足のあたりに命中したとみられますが、男は包丁を下げません。
警察官 「武器を下ろせ」 「確保」
警察官が警棒で包丁を叩き落とし、男を確保しました。
「多分脚に撃った」「全然痛がる様子もない感じだった」
公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されたのは、近くに住む職業不詳の前田詩音容疑者(21)です。
目撃した人は…
動画を撮影した人 「その人が立ち上がって警察官に包丁を向けて近寄っていった。(警察官が)1発か2発ぐらい空に威嚇射撃して『武器を捨てろ』みたいな感じで言ったけど、捨てなかったので、多分脚に(撃った)。全然痛がる様子もない感じだった」
警察や関係者によると、前田容疑者は22日午後6時ごろ、熊本県合志市のコンビニエンスストアで店員を刃物で脅し、現金3万円を奪ったとみられています。
コンビニの関係者 「店に入ってきた時は落ち着いた感じでした。大声も出していなかったと思う。(店内に)お客さんが何人かいたので『どうしよう』と思い、大声で叫びました。『逃げてください』と」
その後、駆けつけた警察官が前田容疑者に包丁を突き付けられ、包丁を下げるよう繰り返し呼びかけたものの応じなかったため、発砲したということです。
警察「取り扱いが適正だったかどうかは調査中」容疑者は右肩と右脚にけが
現場近くに住む人 「人に当たったかはわからないけど、1発目は空に向けて撃ったような気がします」 「最初の2発ぐらいはもう連続で鳴って、その後しばらくしてもう1発という感じ」
拳銃の弾が命中した前田容疑者は右肩と右脚にけがをしましたが、命に別状はありません。
警察は認否について、前田容疑者が治療中のため確認できていないとしたうえで、「拳銃の取り扱いが適正だったかどうかは調査中」としています。
相次ぐ警察官の発砲そのルールは?
井上貴博キャスター: 日本ではなかなか見ない映像だと感じますが、各地で警察官の発砲事案がありました。
【警察官の発砲相次ぐ】 ・北海道路上で刃物所持(17日) ・神奈川県刃物・ゴルフクラブ所持(20日) ・熊本県コンビニ刃物強盗(22日)
北海道と神奈川県のケースはいずれも威嚇射撃だったんですが、今回は命中したということです。
警察官の拳銃の発砲ルールについて、撃つ前に義務付けられているのは、▼「撃つぞ」など相手に予告を行うことです。
▼可能であれば、空など安全な場所に威嚇射撃を行います。
どちらも緊急時などは省略することが可能であるとされています。 ※警察官等拳銃使用及び取扱い規範などより
映像に映っていた以外では、近隣住民によると「1発目は空に向けて撃った」「最初の2発は連続、しばらく後にもう1発」という証言もあるので、威嚇射撃を行っていた可能性があります。
発砲は適切だったのか、調査の焦点について…
TBS社会部警察庁担当の秋本壯樹記者によると「警告しても包丁を離さなかった状況で、周囲に危害が加わる可能性があったかどうか」だということです。

高市首相〝寝てない〟アピールで「#高市寝ろ」拡散 過去にダウンした小池都知事との共通点

高市早苗首相の〝寝てない〟アピールが物議を醸している。政界からは「何のアピールなのか」「職務能力が皆無」と厳しい指摘がある一方でSNSでは「#高市寝ろ」が拡散。本当に睡眠不足が続けば、過去に徹夜続きでダウンした政治家がいるだけに、入院沙汰も現実味を帯びる。
21日に政府は経済財政運営と改革の基本方針である「骨太の方針」を閣議決定した。高市氏の思い入れは強いようで、前日の20日に思い入れをXにつづっていた。
しかし、この投稿が反響を呼ぶこととなった。7月の土日は「分厚い資料を早朝から深夜まで読み続け」たとし、先週末までは「国会答弁に備えた資料読みやペン入れなどもあり、書類の山と格闘して過ごしていました」と忙しさを強調。メールを数千通もためてしまったという。
普段の過ごし方についても言及し、「平日は、公邸に戻ってから、風呂掃除、入浴、夕食、夕食後の洗い物、洗濯、簡単な掃除まででプライベートな時間は精一杯で、後の深夜時間帯は明け方まで官邸から持ち帰りの資料読みや国会答弁資料読みに追われます」と家事をしていると説明。
海の日だった20日は「久々に5時間も睡眠を取れた」としながらも、「総理就任以来、0時間~3時間睡眠が常態化」という睡眠不足の実態を告白。この日は大量の洗濯をしてアイロンがけ、裁縫に追われたそうだ。
こうした記述がXで〝寝てない〟アピールだと違和感を指摘する声が殺到したのだ。立憲民主党の蓮舫参院議員は「総理大臣として、何を伝えたいのか。何のアピールなのか。総理の忙しさ、その重責はもちろん理解していますが、あえて家事にも触れる理由がわからない」と困惑。同党の小西洋之参院議員も「一言でいえば、高市総理は、総理の職務能力が皆無なのです」とバッサリと切り捨てた。
一方で中道改革連合の泉健太衆院議員は「極度の不眠やショートスリーパー状態となれば、正常な体調、思考、判断に支障が生じかねません」と公務への影響を指摘。同党の枝野幸男前衆院議員もこの投稿が「マイナス」としたうえで、「こうした判断力で外交などにあたられて大丈夫なのか、心配になります」と危惧した。枝野氏といえば、東日本大震災の対応にあたった官房長官時代に「#枝野寝ろ」のハッシュタグが生まれたこともある。
今回も高市氏に対して「#高市寝ろ」が散見されるようになった。しかし、24日に衆院予算委員会で集中審議が予定され、国会閉会後も消費税減税問題や内閣改造など課題が山積なだけに、高市氏には寝る暇がないかもしれない。「高市氏はなんでも自分でやりたがるタイプ」(永田町関係者)というからなおさらだ。
自分でやりたがるタイプがたたって入院に追い込まれた政治家が過去にいた。小池百合子東京都知事だ。小池氏は新型コロナウイルスがまん延した2021年6月、過度の疲労で入院している。
都政関係者は「官邸とのやり取りが深夜に及ぶことがあり、人任せにできない小池氏は連日、徹夜をするなど無理をしていました。もう少し役所に任せることをしていれば、静養する必要はなかったでしょうが、それができない性格が災いしたのです」と振り返った。
高かった高市内閣の支持率は陰りが見え始めている。それだけにアピールの必要性を感じたのかもしれないが、倒れては元も子もない。睡眠不足が本当なら寝た方がいい。

全東信の元幹部「数年前から破産の予兆」 約2万店へ「未払い」、粉飾決算も コロナや社員逮捕で経営悪化…加盟店“水増し”か

巨額の負債を抱え、破産手続きを開始した決済代行会社「全東信」をめぐり、元幹部が取材に応じ、「数年前から破産の予兆があった」と証言しました。破産から2週間あまりたちましたが、今も飲食店などでの混乱は続いています。
全東信の元幹部
「数年前から破産の予兆があった」
私たちの取材にこう答えたのは、決済代行会社「全東信」の元幹部です。
21日夜、多くの飲食店が集まる新橋では、いまだ、クレジットカード決済ができない店がいくつもあり、全東信の“破産”は、多くの飲食店に影響していました。
全東信を利用・和食店「福わうち」の店主
「これを貼って、とりあえず現金のみとアピール」
店の扉には、「現金のみ」との張り紙が。
――これはいつから?
全東信を利用・和食店「福わうち」の店主
「先週の土曜日。いちいち言うのもめんどくさいから」
――現金しか使えないのということは?
全東信を利用・和食店「福わうち」の店主
「聞かれる、確認なんでしょうね。説明してごめんなさいねって言って。そのたびに、何で俺が謝らなきゃいけないんだよって」
「福わうち」は、和牛のサーロインを使用した「肉じゃが」がウリの都内の和食料理店。今月6日に、全東信が総額1151億円以上の負債を抱え、破産手続きの開始決定をうけてからおよそ2週間。
全東信を利用・和食店「福わうち」の店主
「影響で1番大きいのは、カード使えないなら帰りますっていう」
先日は外国人の客が来たといいますが…。
全東信を利用・和食店「福わうち」の店主
「カードが使えないって言ったらもう帰るっていうから、『アイムソーリー、俺が悪いんじゃないけど』みたいなこと言いましたけど」
一方で、現在は常連客らが高い酒を注文するなど、協力的だといいます。
ただ、この先も影響が続けば…。
全東信を利用・和食店「福わうち」の店主
「落ちていくでしょうね、売り上げは」
クレジットカード決済を導入する飲食店などに対し、カード会社からの入金の前に、売り上げを立て替えて振り込むという全東信のサービス。
20年以上前から、全東信を利用していたこちらの店では、最後の入金は7月1日。6月の前半分となるおよそ200万円だったといいますが、残りの未払い分が入金されるメドはたっていないということです。
全東信を利用・和食店「福わうち」の店主
「返してくれれば恨みつらみ一切なし。全部振り込まれればそれでよし」
ただ…。
全東信を利用・和食店「福わうち」の店主
「(弁護士に)この前軽く話したら、返ってくることはないと、ごね損だと」
常連だという客からは。

「(店主が)あらかじめ連絡くださったので、ちゃんと現金を持ってきました。これだけキャッシュレスになってると急に不便さを感じてしまう」
店主は、別のクレジットカード決済代行会社への申請を進めていますが、審査などに時間がかかっているということです。
全東信を利用・和食店「福わうち」の店主
「僕らが支払いできないと、今度、酒屋さんや八百屋さんに支払いできない」
倒産が連鎖するのではないかと懸念していました。
破産管財人によると、全東信の加盟店およそ2万店で売上金の未払いが起きていて、その総額は53億円にのぼり、支払いのメドはたっていないということです。
私たちが入手した全東信の破産申立書。明らかになったのは、全東信で行われていた粉飾決算です。
社長は、少なくとも20年前から粉飾決算を行っていたことを明らかにしました。
葛原寛己記者(読売テレビ)
「全東信の決算書です。とある銀行の預金残高を見てみますと170億円あまりとなっていますが、実際の金額は8億円あまりとなっていて、かなり金額に差があるのがわかります」
預金残高を水増しするなどの手口で、粉飾を繰り返していました。現在は、およそ605億円もの債務超過の状態となっています。
また、私たちの取材により、会社内部で“ある異変”が起きていたことがわかってきました。
全東信の元幹部
「コロナで売り上げがガクッと落ちた」
きっかけは、新型コロナウイルス。緊急事態宣言により、加盟する飲食店が軒並み休業し、手数料の収入が要の全東信にとっては痛手となり、経営状況を圧迫したとしています。
さらに…。
全東信の元幹部
「2年前の社員の逮捕が重なって、全東信に対する銀行などからの信頼が落ちた」
2024年1月、当時の営業本部長らがぼったくり店などと加盟店契約を結ぶため、他人名義でウソの申請を行ったなどとして逮捕されました。
この元幹部は、「このままでは会社がつぶれると思った」といいます。
また、この幹部が指摘したのは、ホームページ上の加盟店の数。20万店舗を突破したと書いていますが…。
全東信の元幹部
「それはおそらく創業当時からの累計を足していて、解約したところも含まれている。最近では多くても加盟店は5万店舗程度だった」
破産管財人によると、直近で取引があった加盟店は3万2000店ほどだったといいます。
全東信の“破産”による影響はいつまで続くのか。
経済産業省は、影響が出ている事業者の資金繰りや事業継続に支障が出ないよう、全国378か所の政府系金融機関などに特別相談窓口を設置するなどしています。
終わりの見えない全東信“破産”の影響。事業者たちは対応に追われています。
(7月21日放送『news zero』より)

都市型ハイヤーで白タクか 名義貸し疑い中国籍男逮捕

無許可のタクシー営業(白タク)に使われると知りながら、自社名義で「都市型ハイヤー」として登録した緑ナンバーの車両を貸したとして、警視庁交通捜査課は22日までに、道路運送法違反の疑いで、中国籍でハイヤー会社の実質的経営者王暁宇容疑者(41)=東京都中野区=を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。
2時間以上の貸し切り契約などの制約がある都市型ハイヤーは2014年に設けられたハイヤーの事業区分で、訪日観光客需要を背景に近年事業者が急増している。捜査関係者によると、王容疑者は24年11月~26年5月、名義使用料として、運転手らから約3800万円を得たとみられる。

福岡県議会議長事務所に電話かけ「火を付ける」…脅迫容疑などで64歳男逮捕、容疑を否認

福岡県議会の蔵内勇夫議長の事務所に脅迫電話をかけたなどとして、県警は21日、北九州市八幡東区、職業不詳の男(64)を脅迫と威力業務妨害の両容疑で逮捕した。
発表によると、10日午後2時20分頃、公衆電話から同県筑後市にある蔵内氏の事務所に電話をかけ、「火を付ける」などと脅迫し、職員の男性(64)の業務を妨害した疑い。「身に覚えがない」と容疑を否認している。事務所には今月、同様の脅迫電話が数回あった。

今夏も「災害級の猛暑」 最高気温40℃超え、ゲリラ豪雨も多発…”スーパーエルニーニョ”の正体を気象予報士が解説

この夏も、厳しい暑さへの備えが欠かせません。
【イラストで解説】スーパーエルニーニョと猛暑
梅雨明け早々、体温を超える危険な暑さに見舞われています。私たちもこれまで以上に万全な暑さ対策をする必要があります。
今年、新たに「酷暑日」という予報用語が加わりました。最高気温40℃以上の日を表す言葉で、命に関わる危険な暑さに対して、一層強い警戒を呼びかけるためです。近年は40℃以上の日も珍しくなく、昨年は観測された回数が歴代最多で、全国で30回にのぼりました。
今年は関東甲信と東海が梅雨明けした翌日、7月21日に八幡(岐阜県郡上市)、多治見(岐阜県)、豊田(愛知県)で最高気温40℃以上が観測され、初めての「酷暑日」となりました。
■7~8月は平年より高い
気象庁が発表した1か月予報によると、7月下旬は全国的に平年より気温が高くなりそうです。また、3か月予報によると、8月は北日本は平年並みか高く、東日本から沖縄・奄美は平年より高い見込みです。平年並みだとしても暑い時期ですが、それを上回る気温になることが予想されています。
一方、9月は全国的に平年並みでしょう。
■暑さ対策で命を守る
熱中症にならないために、まず心がけたいのは、こまめな水分補給です。のどが渇いたと感じたときには、すでに脱水状態になっていることがあるので、30分おきなど時間を決めて水分を摂ってください。
汗をたくさんかく日は水だけでなく、塩分やミネラルも適度に補給しましょう。こまめに休憩をとったり、通気性が良いなどの涼しい服を選んだりすることも大切です。
屋外では帽子や日傘を活用し、できるだけ日陰を選んで歩きましょう。外出時間を早朝や夜など気温が低い時間帯にずらすのも有効です。
また、地面から照り返す熱の影響で、身長が低い子どもやペットは大人より暑さを感じやすいです。環境省の「熱中症保護マニュアル」によると、大人の顔の付近の高さ(150cm)の温度が32℃のとき、小さな子どもの顔付近の高さ(50cm)は35℃、さらに低いペットは36℃で、大人と比べて3~4℃くらい高いといえます。
室内での油断も禁物です。熱中症は屋内で発生するケースも多いですが、特に夜間は「まだ大丈夫」とエアコンの使用を控えてしまう方が少なくありません。無理をせずエアコンを使いましょう。
運動や作業をするときには、事前に体を冷やす「プレクーリング」もおすすめです。冷たい飲み物やアイススラリー(氷水)を飲んだり、ネッククーラーや手のひら冷却グローブを使ったりして、体の内側と外側を冷やしておくと体温の上昇が緩やかになり、熱中症を予防できます。
■スーパーエルニーニョと猛暑
現在、エルニーニョ現象が発生しているとみられます。
エルニーニョ現象とは、貿易風が弱まることによって、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米ペルー沖にかけての海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続くことです。世界中の異常気象の要因になりうると考えられています。
「エルニーニョ現象のとき、日本は冷夏になる」と聞いたことがある方もいるでしょう。しかし、前述のとおり今年の夏は猛暑になる予想です。
上図の右下に注目すると、日付変更線付近の海面水温が平年より高く、積乱雲の発生が多いと予想されてますが、これがまさにエルニーニョ現象です。
エルニーニョ現象のときは積乱雲の発生が多い場所がずれるため、台風の発生位置が平年よりも日本から南東に離れる傾向があります。日本に近づくまでに、暖かい海の上を長く進むことになるため、台風が発達しやすくなるといえるのです。
また、エルニーニョ現象は太平洋赤道域の日付変更線付近から南米ペルー沖にかけての海面水温が平年より0.5℃以上高い状態ですが、今回は平年より極端に高い(概ね2℃以上)「スーパーエルニーニョ」になる可能性もあります。
WMO(世界気象機関)は海洋熱波が起きていることに注目し、これにより世界の平均気温はかなり上昇すると警戒しています。エルニーニョ現象に加えて、地球温暖化の影響で大気全体の温度が高いため、8月にかけて暑くなりそうです。
■ゲリラ豪雨の前兆を見逃さない
強い日差しで地面が熱せられると、上昇気流が起こって雲ができます。上空に寒気が流れ込んだり風がぶつかったりして積乱雲が一気に発達し、天気が急変して強雨や雷雨となるのが、いわゆる「ゲリラ豪雨」です。ゲリラ豪雨は都心部より、山沿いや内陸の方が発生しやすいですが、近年は都心部でも多い印象があるのではないでしょうか。
近年は、気温の上昇によって大気中に含むことのできる水蒸気の量が増えているため、バケツをひっくり返したように雨が降る、1時間に50ミリ以上の「非常に激しい雨」が観測されることも珍しくなくなっています。短時間に大雨となることで、川が一気に増水する、排水が追いつかずに道路が冠水し、地下施設が浸水することもあります。
急な雨や雷雨をもたらす積乱雲が近づくサインは、真っ黒な雲が近づく、遠くで雷の音が聞こえる、急に冷たい風が吹くことです。
特にゴルフやキャンプ、登山などの屋外レジャーでは、雨が降り始める前に行動することが大切です。積乱雲が近づくサインに加えて、スマホで気象庁の雨雲の動きや雨雲レーダーも確認し、発達した雨雲が近づきそうな場合は、早めに頑丈な建物の中や車に避難してください。
■新しくなった防災気象情報
今年、防災気象情報が新しくなりました。
情報の種類が変わったことに加えて、危険度が段階的に伝えられるようになっています。
5つのレベルがあり、「レベル5」はすでに災害が発生していて命の危険が迫っており、避難所へ向かうことも危ないような段階です。「レベル4」はいつ災害が発生してもおかしくないため全員が避難をする段階、「レベル3」は高齢者など避難に時間がかかる人に早めに呼びかける段階です。
避難のタイミングを逃さないようにしてください。
暑さや大雨に備えながら、この夏を安全に元気に過ごしましょう。
(久保井 朝美:キャスター、気象予報士、防災士)